世界は僕を中心に回っていた。@ うぃき内検索 / 「二日目」で検索した結果
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二日目/夜
そして、夜が訪れる。 昨日と同じように外に出た俺達二人は、家から少し離れた公園のベンチに座っている。 無言と、静寂。その二つだけが支配する世界は、新鮮なようで、清清しさは全く無い。 「答えは、決まりましたか?」 「ああ。一日中考えて、やっと決まったよ。俺の答えは―――」 A;引き受ける B:やっぱり、無理だよ
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世界の中心/二日目
(一日目、選択肢Bを選んだ場合) 結局、碌に眠れないまま朝はやってきた。 「ういっす、おはよ……」 「え、あ、嘘、兄貴!? やっばい、寝坊した! 今何時!?」 「落ち着け美羽。寝坊してないし遅刻でもないから」 「6時54分……ホントだ。待って待って、コレは夢ね? 早く 起きて現実のアタシー!」 「俺どんだけ信用ないんすか」 洗面台へ向かい、顔を洗う。 多少は目が覚めたかとも思ったが、残るのは強い疲労感だけだ。 鏡の中にはクマを作った俺。我ながら、酷い顔だ。 「おはよう……お兄ちゃん……」 「ああ、美優おはよう。って、また眠そうな顔してんなぁオイ」 美優の低血圧ぶりにはいつも驚かされる。 つい最近の事例を挙げると、寝ぼけてパジャマで学園へ行ったぐらいだ。 あれは面白すぎて止められなかった。あとで美羽に叱られたが。 ...
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世界の中心
...日目 世界の中心/二日目 二日目/夜 世界の中心/三日目 世界の中心/四日目 詰られるのが好きなドMですので、文句罵倒ほかありましたらなんでもござれ。 一応スレは見ていますので。
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A:姫達のことについて考えていた
...リオ第2話 - 1.二日目:朝に戻る)
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A:ユリア達のことについて考えていた
...リオ第2話 - 1.二日目:朝に戻る)
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世界の中心 プロット
...目終了。 /二日目。姫に答えるかどうかで選択肢 だが、断るならバッド直行 トア・わかった、やってみるならそのまま派生中シナリオ進行 対世界へ以降。この時対世界と対存在のことについて軽く姫から説明が入る※1 対世界が崩壊すると主人公サイドの世界(以下主世界)も崩壊してしまうことを説明。 その後、 対世界の核が何者かに汚染されているため対世界が崩壊の危機にあること また汚染された核のカスから魔物が誕生していること 魔法について が説明される。 城下町をぶらつきつつこの世界の現状を見たところで二日目終了。 /三日目@対世界。 核とは何か、また核がどこにあるか等を更に詳しく聞く。 核とは世界を構成するための根本である。主世界における対存在は「ユグドラシル」 核がどこにあるかは既に調査済み。だが周りは魔物が蔓延っていて迂闊に手が出せない。 と、...
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カナタノアシタプロット
...登場。 ▼二日目 ・ごく普通の学校生活を送る。 途中幼馴染がノアに呼び出される。 ;ここで幼馴染が自分が送信者だとノアから伝えられる ▼三日目 ・朝にて 姫にどうしてこの世界に来たのかを問いただすが、姫は口ごもる。 追求しようとするが、メイドがそれを阻む。 たいして気にする事でもないか、と主人公は引き下がる。 ・昼。 幼馴染はなにやら忙しそうにしているようで、主人公と会話もしないくらいの様子。 ・夕方。 帰ろうと教室に行くと、幼馴染が眠っていた。 一応起こしてみると、一緒に帰ろうと幼馴染が誘う。 だが幼馴染は相当疲れている様子なので、仕方なく主人公がおぶって帰ることに。 幼馴染は疲れを隠そうとしているのか、妙...
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世界の中心/一日目
世界の中心 一日目 租借シナリオ一日目夜より派生 唐突に、目が覚めた。 色々なことがあって疲れているはずなのに、妙に目がさえて眠れない。 「どうすっかなぁ……」 A:羊でも数えるか B:水でも飲むか
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世界の中心/三日目
ジリリリリリリリリリリリリリリr ええいうるさい。これだから朝は煩わしい。 人の安眠時間を少しでも妨げようと騒ぎ立てる目覚まし時計に寝惚けた頭で拳を振り下ろす。 奴らは起きろ起きろと責め立ててくるくせに、仕事を終えたらすぐに眠ってしまうのだ。 だったら最初からずっと眠っていろと言いたいね。 どうせお前が仕事しても俺は起きないんだから。 ジリリリリリリr……ゲホ、無駄にしぶとい…… ジリリリリリリリリリイィ! あれ? 今俺止めましたよね? 思いっきり壊す勢いで止めましたよね? 何だ、最近の目覚まし時計はそんなに頑丈なのか。 それに安眠妨害のための努力を欠かさないらしい。何度ボタンを殴っても止まりやしない。 仕方なく、本当に仕方なく、電池を抜いてから掴んで壁に叩きつける。 これで壊れたとしても止まらないお前が悪いんだ。決して俺のせいじゃないからな? 「うわ、あぶな...
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世界の中心/四日目
……ト様。ヒロト様。お目覚めください。ヒロト様。 いつから俺は若いメイドさんボイス付き目覚ましなんか買ったのだろうか。 この目覚ましを買った俺に言ってやりたい。GJ、アンタホントいい仕事したわ。 でもまぁ、まだ眠いし。二度寝したって構わないはずだ。 目覚ましのボタンを手探りで探し、それっぽいのを押し込む。 むにゅむにゅ……むにゅ? あれ、目覚ましのボタンってこんな柔らかかったっけ……? 「ん、ふ。ヒロ、ト様。お目覚め、ください」 「ん、あ?」 目を開けた先にはメイドさん。あれ、俺メイドなんか雇った? そんなはずもなく。そういえば、ここはユリアの城だったっけ。 じゃあ、今俺が止めたはずの目覚まし時計はどこに? そう思って伸ばした手の先を見たら、立派に育った果実を握り締めていましたとさ。 「って、どわぁ!? スイマセン、悪気はなくて!!」 「その、お戯れはほどほどに...
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A:羊でも数えるか
A 羊でも数えるか 「羊でも数えてりゃ眠れるだろ」 羊が1匹……羊が2匹……羊が3匹…… 羊が72匹……羊が73匹… 羊が325匹……執事が326匹…… あれ? 執事って何人じゃなかったっけ? いや、そもそも俺は羊をだな。 ……どうして羊って数えてるうちに違う物になったり、逆に目がさえてきたりするんだろうね? そんなことを考えているうちに、俺の意識はゆっくりと眠気に飲み込まれていった。(租借シナリオ2日目へ)
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世界が見えた世界・8話 C
...こもってる!」 二日目参加者とか一部の方々がたくましい想像力を働かせそうだからやめろ! ていうか美優は瞳を輝かせるな、頬を染めるな呼吸を荒げるな! 貴俊は『嘘は言ってないのに~』などと体をくねくねしているが、キモイからやめろっつってんだろうが。 「じゃあ俺もカミングアウトな! 貴俊は実はSに見えるがMでもある! セルフSM機能付きだ!!」 「いや兄貴、それカミングアウトじゃなくて告発じゃん。しかもあんまり聞きたくない類の情報だよ……」 「おいおい大翔、いくらなんでもそりゃひでぇってもんだ。俺がS? 俺がM?」 やれやれ、とゆっくりと立ち上がり、自信に満ち溢れた力強い仕草で己を指差した。 「なめるなよ? 俺は……ドMでドSだ! 間違えんじゃねえ!!」 「うわぁぁ、言わなきゃよかった!!」 より深い領域の存在だったか、貴俊。自信満々にそんな事言う人間初めて見た。...
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ABCまとめ5
方角上日の当たりにくい校舎裏は、そこだけ早く時間が進んだかのように、薄暗い。 どこか別世界に迷い込んだかのような錯覚も覚えるけれど、遠く響く野球部の掛声や夕日に沁み入る蝉の声が、世界の境目を繋ぎ止めていた。 「……誰もいないか」 いたずらだったのかな。 だったら、それはそれで良かったと思う。早く戻って妹達と買い物を楽しむとしよう。 そう思って踵を返そうとした時、 「ヒロトさん」 聞き慣れた、あのおっとりとした優しい声が耳に届く。 「……ユリア?」 振り向けば、頭に思い浮かべた通りの人物が――制服姿のユリアが――影の中に立っていた。 レンはユリアの三歩後ろについて帯刀し、無言で俯いている。 「ええ、ユリアですよ?」 どこか間の抜けた返事は、確かにユリアらしいものではあった。 だけれどこの薄暗い場所のせいか、二人の表情だけでなく心にも影が差しているように思えてく...
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ABCまとめ6
「くそっ……」 情けない自分に腹が立ち、戒めるように拳を地面に叩きつける。 ……俺が唯一考えていた道、それは自分以外の二人の人間を選ぶことで、俺はこの世界と共に滅びるという選択だ。 しかし、世界の消滅を疑似的にとは言え体感してしまった俺には、あの全てが消えて無くなる瞬間が恐ろしくて仕方がなくて、選ぶことが出来ない……。 貴俊は、死ぬとわかっているのなら穏やかに死にたいと言っていた。だけれど、それは助かることができるという選択肢が無い場合の話。 「なんでっ……!」 もう一度拳を叩きつけたその時、胸ポケットからある物が零れおちた。 それを目にした瞬間、絶望の淵に堕ちていた俺の心に、彼岸から希望の手が差し伸べられた気がした。 小熊のキーホルダーが、つぶらな瞳でこちらを見上げた。 ……美羽が紙粘土で作った、『お守り』。 金銭的価値なんて無いけれど、俺にとっては家族...
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セカツナ001
さて、ここで状況を整理してみよう。 俺は風呂に入りたかった。 そして風呂場の前まで来て、電気も消えていて人の気配もないのを確認してガラス戸を開けた。 だが中にいたのは蒸気でもゴキブリでもなくレンさん。 騎士だというレンさんくらいになると気配くらい簡単に消せるのだろうか?暗闇の中でも風呂に入れるくらいだしな。 だが、そこでもう一つ問題が浮上する。何故レンさんは俺の気配に気付いていながら、一言も声を上げなかったのか? 開けたとき既にこちらを向いていたことから、気配に対応できていたことは明白。ひょっとして向こうの国の風呂は混浴が普通なのか? 選択肢A「真面目に弁解する」>咀嚼氏ルートのまま 選択肢B「冗談でごまかす」>ががルートに以降 「えっと、レンさん。落ち着いて聞いてください」 「……死者への手向けだ。一言ぐらい残させてやる」 左手を使っ...
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終わる世界02-2
食堂内を見渡す。 いつも俺が座っている場所は既に埋まっていた。 俺は窓際が好きなんだ。 陽 菜「あ、大翔くん」 首をひねって声の主を探す。 大 翔「お?」 沢井がトレイを持って俺の後ろに立っていた。 トレイの上には既に空になった食器が置かれている。 大 翔「食堂にいるなんて珍しいな。いつも弁当なのに」 陽 菜「あ、う、うん。今日は気分転換に、食堂」 なぜだか目を泳がせる。 なにも慌てるようなことでもないだろうに。 陽 菜「大翔くんは?」 大 翔「ああ、あっちの方で食べてた」 食堂の隅を指差す。 食堂に来るのが遅れた理由を説明するのがめんどくさかった。 今日の俺は嘘つきだ。 陽 菜「そっか」 大 翔「うん」 陽 菜「そういえば、今日来た留学生、大翔くんの家にホームステイしてるんだ...
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ABCまとめ11
「でも、俺達は三人で、助けられるのは二人だけだ」 「……はい、その通りです」 「そのことを二人に話したらさ……どっちも、自分を候補から除外しようとしたんだよ」 「……そうですか」 「やっぱり、家族の考えって似るもんだな。俺もそうしようとしていた」 「…………」 「そこでさ、わかったんだ。俺たちは三人で一つだから、誰か一人でも欠けたら幸せになれないと思う。だから――」 「…………」 「――俺たちは、ここに残るよ」 しばらく間を置いて、美優が言葉を継ぐ。 「きっと、普通の人だったら自分の命を優先すると思います……。それが、当たり前です」 次に美羽が――。 「でも、きっと私達は頭のネジが何本も飛んじゃってて、おかしくなってるんだと思う。だから、こんな選択しかできなかった」 そして再び俺が口を開き、締めくくる。 「……俺達のことは、ハズレくじを引いたと...
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ホムンクルス騒動b
「大翔くーん。お前、中々いい根性してるぜ」 机の上で突っ伏していた俺は顔を僅かに上げてみせた。 眠くて死にそうだ。 黒板を見てみるとどうやら二時限目の数学が終わったらしい。頭がどっかいきそうな数式がずらずらと並んでいる。 昨晩、三匹のホムンクルスを倒し、帰ってから二時間ほどしか寝ていなかった。そのせいで学校に来た瞬間に即夢の中へ直行。 ホムンクルス討伐に関しては今のところ問題はない。ホムンクルスとの相対で色々と規則性が見えてきたし。まぁ、多分ノープランでもそれなりに何とかなるのだろうけど、孫子の言葉には従わなきゃ。『ノープラン愛好者は死ね』 美羽や美優は俺よりも寝ているはずだったが、あんまり長い間やらせられないな。睡眠不足は美容の敵だし。 「二時限目の数学で教師に当てられた時、寝ぼけたお前が何言ったか覚えてるか?」 「そんなことあったっけ?」 「ありましたとも...
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6章「schwarzschild《シュヴァルツシルト》」
;--------------------------------------------------------- ;(効果:センタリング) 6章「schwarzschild《シュヴァルツシルト》」 ;--------------------------------------------------------- ;(効果:センタリング) 0 ~始末書~ ;--------------------------------------------------------- ;(BGM:) ;(背景:) レンは目の前に積み上げられた膨大な始末書、報告書の山を見てウンザリしていた。 幸い情報規制によってマスコミなどに、今回の事件をリークされ、本土で報道されるという心配はなかったが、逆にこのことが、レジスタンスの問題を激化させている原因なのではないかとレンは考えた。 「あん...
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世界が見えた世界・9話 A
その日の朝、乃愛さんのトンデモな一言が食卓を揺るがした。 「いやー、なんか世界中にぼっこんぼっこんあいてた穴が、昨日いきなり全部閉じちゃったらしいんだ」 本日の予報。硬直後絶叫。 『はあああぁぁぁっ!?』 え、何を唐突に重大な話を、そんな。トーストにバターとジャム塗りたくってる場合じゃないと思いますが。 そしてそれで説明はおしまいと言わんばかりにパンを味わう乃愛さん。自家製のジャムは実はひそかに自信作だ。レンさんの作ったジャムもなかなかいける。 ……だから違うだろ俺。流されるな俺。 「乃愛さん、説明してもらわないと、俺達何がなんだかわからないんですけど」 「ふふふ、そうジト目で見てくれるな。からかってすまなかった。だけどね、私にもどういうわけなのかはさっぱりわからないのさ」 言って、乃愛さんは肩をすくめる。確かに、いくらこの人と言えどもすべてを知りえるわけがな...
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僕の世界は壊れない・第四話(演出指定なし)
四話:朝 暴力はよくない。 暴力は行使した者と行使された者の関係に亀裂をのこしてしまうからだ。 過去の歴史をかんがみてもそれは明白だろう。 しかし人は暴力を振るう。 人の心、特に瞬間的な感情は理屈では押さえられないから? それとも暴力を使ったほうが楽に事を運べるからか? まあ。 どちらにせよ、俺の体の痛みは変わらないわけで……。 いつものように目が覚めた。同時に昨日の出来事を思い出す。 激怒したレンさんと美羽の表情。あれは阿修羅のそれだった。 怒髪天を突く、というような感じといえばわかりやすいだろう。 リンチが始まって20分程してから物音に気付いて出てきてくれたユリア様と美優。 二人は臨死体験中の俺の姿を見て、それはもう驚いたという。 その後二人が事情を聞いて、俺がわざとやったのではないということを察し、レンさんと美羽をそれぞれ...
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僕の世界は壊れない・第四話
四話:朝 暴力はよくない。 暴力は行使した者と行使された者の関係に亀裂をのこしてしまうからだ。 過去の歴史をかんがみてもそれは明白だろう。 しかし人は暴力を振るう。 人の心、特に瞬間的な感情は理屈では押さえられないから? それとも暴力を使ったほうが楽に事を運べるからか? まあ。 どちらにせよ、俺の体の痛みは変わらないわけで……。 いつものように目が覚めた。 同時に昨日の出来事を思い出す。 激怒したレンさんと美羽の表情。 あれは阿修羅のそれだった。 怒髪天を突く、というような感じといえばわかりやすいだろう。 リンチが始まって20分程してから物音に気付いて出てきてくれたユリア様と美優。 二人は臨死体験中の俺の姿を見て、それはもう驚いたという。 その後二人が事情を聞いて、俺がわざとやったのではないということを察し、レンさんと美羽...
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1章「Bug nest《バグネスト》」
;--------------------------------------------------------- ;(効果:センタリング) 1章「Bug nest《バグネスト》」 ;--------------------------------------------------------- ;(効果:センタリング) 0 ~イントロダクション~ ;--------------------------------------------------------- ;(BGM:) ;(背景:黒) 北海道。 かつては大自然に囲まれた未開の地。 北海道開発庁という省庁があったくらい攻略が難しい自然の要塞であった。 だが、北海道の自然も、人の造りし建造物も、人工ブラックホール《シュヴァルツドライヴ》の暴走という人類史上最悪の事故により、跡形もなく消え失せた。 西暦二〇...
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ABCまとめ13
「ああ、くそ!」 夏の夜は蒸し暑く、汗で体に張り付く服のおかげで、俺の中の不快指数は振り切れっぱなしだった。 恥も外聞も無く、制服を着たツインテールの女がいなかったかなんて聞きこみをして、無視されたり鬱陶しがられたりしながら探し回って一時間。 警察に任せた方が早いんじゃないかとも思ったが、癇癪を起した状態の美羽が警官相手に怯えて更にパニックに陥り、状態が悪化することも考えられる。 「貴俊辺りに応援頼むか……」 最善の策とは言えないが、次善の策くらいにはなるだろう。 携帯を取り出してアドレス帳から貴俊の番号を出そうとするのと同時に、マナーモードにしてあった携帯が震えた。 「うちから……?」 見覚えのある番号が、自宅からの電話であることを告げている。 あの状態で美優からかかってくるとは思えない、そうなるとユリアかレンしかいないが、あの二人電話使えたっけか? 「もしもし」 「ヒロトさんですか!?...
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まとめ2
美優ルート 「ちょっとついて来てもらっても、いいか?」 「………………」 美優は明らかに嫌そうな表情をしたが、ノア先生の「行ってやれ」という鶴の一声で渋々頷いた。 「……こっち」 俺は美優に後ろについてくるように促し、ある所に向かった。 そこは、俺にとって一番大事な場所、かけがえのない場所。 ――皆が住んでいた、家。 「……表札が、違うな」 家のデザインは同じなのに……。 やはり、こういうズレは出てくるもんなんだな。 「ここに、姉さんもいたんですか」 「…………え?」 美優から話しかけてきてくれたことに少し驚きながら振り向くと、美優は「はあ」と溜息をついて塀にもたれかけていた。 「ノア様から話は聴きました。……あなたと私と姉さんが兄妹だったことや、あなたが別の世界から来たこと全てを」 「あなたはいい。もし元の世界に戻れたら自分にはまだ家族がいるんですから。……でも、私にはもういない」 ...
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4章「01《ゼロワン》」
;--------------------------------------------------------- ;(効果:センタリング) 4章「01《ゼロワン》」 ;--------------------------------------------------------- ;(効果:センタリング) 0 ~ピクニック~ ;--------------------------------------------------------- ;(BGM:) ;(背景:) 今日は天気も良く、風も無風に近かったので、美優はシャクシャインの許しを得て、外に遊びに出た。 「おねえちゃんはどこに行ったの?」 「今日は屈斜路湖で釣りをしているはずだが、美優の足ではそこまでは行くのは無理だぞ」 「じゃあつれてってー」 「ワシは別の用事がある。よいか、ここから一キロ以上離れる...
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IFシナリオ後編
;--------------------------------------------------------- 5章「father《シャクシャイン》」 ;--------------------------------------------------------- 0 ~ナイトメア~ ;--------------------------------------------------------- 配給を待つ少女がひとり。 両親を失い、難民キャンプに収容された少女は、薄汚れた毛布にくるまって順番が来るのをじっと待っていた。 配給を待つ列の近くに自衛隊のジープが止まった。 ジープには自衛官が四人乗っており、中から男が二人降りてきた。男達は列を見渡し、少女を見つけた。 男達は少女の手を取るとジープに乗せた。 「美味いものを食わせてやる」 そう言われた少女は...
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IFシナリオ前編
;--------------------------------------------------------- インパクトファイター ~事象の地平線へ~ ;--------------------------------------------------------- プロローグ ~ Ten years before ~ ;--------------------------------------------------------- 時は西暦二〇二〇年。 新宿副都心に建造された一〇八階建ての高級ホテル。 その最上階会議室で、虎宮博士はシュヴァルツドライヴプロジェクト(SDP)の起動実験プランの説明会を行っていた。 ヘリウムⅢによる核融合システムの開発に成功し、自称二〇歳(実年齢は不明)にして、ノーベル物理学賞を受賞したエンジニアたちのカリスマ。 日本が生んだ希有...
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Ver1.0
二○○六年 七月七日。 太平洋のど真ん中に巨大な球体が現れた。 どれくらい巨大なのかと問えば、日本の北海道と同じくらいの大きさだといえばわかってもらえるだろうか。 いや、大きすぎて逆に実感が掴めないだろうな。 その球体はこの地球上に存在しないはずの物で作られていて――。 って、問題はそこじゃない。 問題なのは、そこから『魔族』を名乗る連中が溢れ出して来て、世界中を襲い始めたことだ。 人類は突然の出来事に混乱し、蹂躙され、虐殺された。 抵抗すらもできなかった。 しかし、体制を整えていても無駄だっただろう。 何せ奴らには、刃物や鈍器どころか、銃やミサイルでさえ通用しないのだから。 人類は組織的な抵抗を諦め、各地に作られたシェルターごとに残された人間を集めた。 それが七月二十七日。 既に地球上の人口は三分の二まで減っていた。 だが、何故かそこから魔族の侵攻が遅くなり、...
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