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ヨウラ・ヤミー

 

 

製作者 がらく
出場大会 第四回
経歴 一回戦敗退

 

 

 

 

設定

二年前、科学の聖地と謳われたこの街を混沌と恐怖の根城へと変貌させた能力者騒動。
この街ではその混乱に乗じて、人知れずとある計画が進行していた。
『超能力開発計画』
能力者になり損ねた者達による、能力者を用いた人体実験プロジェクトである。

本来、人体実験などこの街でもご法度中のご法度。捕まるリスクを恐れ手を出そうとする者もそうそう居なかった。
しかし、悪の能力者が暴れ回り、ひっきりなしに死人のニュースが届くようになったこの街では、人間の一人や二人消えたところで不審に思う者はそう居ない。
「我々が超能力を手にするには今が最初にして最大の好機なのだ、これを逃す手はない。」
そう考えた研究者を中心とするその集団は、複数の能力者・非能力者を拉致、それぞれをスーパーコンクリートX製の部屋に閉じ込め非人道的な実験研究を繰り返した。
捕らえられた能力者達は皆強力な能力を持っていたが、突如現れた武装集団には敵わず、あえなく捕まってしまったのだ。

そして驚くべきことに、彼らは僅か一年という期間で新たな能力者を作り上げた。
それは偶然の産物に等しく、実用に供すると言うには余りにリスクの大きい方法であったが、確かに非能力者に超能力を宿すことに成功したのだ。

完成した能力者の名は「ヨウラ・ヤミー」

彼女の得た能力は特殊なガスの発生。
彼女の吐く息は、研究者達によって『スーパーオキシゲンY(以下SOY)』と名付けられたそのガスを多分に含んでおり、青く色づいていた。
SOYの効力は五感と筋肉の暴走。そのガスを吸ったものは時に計り知れない力を得るという……。


──それから半年後。
左目はくり抜かれ、体には大小様々な傷がつき、心身共に衰弱しきった彼女に研究の終了が告げられた。
しかしそれは、自由の身を意味するものではない。
この研究所で隅々まで調べつくされ用済みとなった能力者は、様々な手段で犯罪者の濡れ衣を着せられ、多額の報奨金と引き換えに特殊収容所へと身柄を受け渡されるのだ。
それは彼女も例外でなく、人殺しの烙印を押され、再び檻の中へ閉じ込められることとなったのだった。

絶望に打ちひしがれながら独房へと放り込まれるヨウラ。

見慣れた質感の壁。触り慣れた冷たさをした床。
「……間違いない。」
この独房がスーパーコンクリートXで出来ていることを確信した彼女は、研究所でのある出来事を思い出し、久方ぶりの笑みをこぼしてぽつりと呟いた。
「私ならここから出られる。」


それは彼女が能力者となって一ヶ月が経とうとしていた日のこと。
その日の実験内容は『ヨウラ・ヤミーの高温下での反応』。容赦なく点火スイッチが押される。
直後、炎に包まれる実験室。充満していたSOYに引火したのだ。
モニターを見つめる研究者達。
そこに映っていたのは軽い火傷を負ったヨウラの姿。青く曇っていた部屋は晴れ、水浸しになっている。
ここまでは研究者達の予想通りである。SOYは燃焼すると何らかの液体を発生させる、それは先の研究で判明していた。
だが部屋の様子が何かおかしい。
液体に触れた床や壁が、あのスーパーコンクリートXが溶けだしているのだ。
いかなる干渉を受け付けないと言われていたあのスーパーコンクリートXが……。


──投獄から数カ月後、独房の中で少しずつ体を癒した彼女はいよいよ、あの日企てた脱獄計画を実行に移す。
SOYで満たされた独房の中、膨れ上がった彼女の右腕がその指をこすり合わせ、火花を散らした──。


彼女の目的は二つ。
一つはあの研究者達への復讐。
もう一つは能力を持たない全てのヒトに対し、檻の中で眺められるに相応しい種はどちらであるのかを理解させること。
しかし1人でそれらを成し遂げることが無謀であるのは理解していた。

「まずは仲間……いや、手となり足となる下僕が必要ね……。そのためには……」

スーパーウォーターZと呼ばれていた液体を滴らせながら独房を出た彼女は、
強化された嗅覚と聴覚を駆使しコントロールルームの場所を突き止め、真っ直ぐとそこへ向かい全ての独房のロックを外した。

檻から解き放たれ唸りを上げる囚人達の中で彼女は一言、鋭く声を上げる。

「ボスを決めよう」

 


○メイクアップ
SOYを吸うことで五感と筋力を飛躍的に強化する。
その豪腕は岩をも砕き、研ぎ澄まされた五感はあらゆる生物の頂点に立つという。
SOYの吸入量には繊細なコントロールが必要なため、周囲の人間がパワーアップすることはまず無いと言っていいだろう。
後日筋肉痛に襲われるのが難点。

○ナーバス・ブレス
自慢の肺活量で大きく息を吐き、周囲にSOYを散布する。
それを吸った相手は、一時的に手や足などの筋肉が硬直し、思うように動けなくなる。
射程は約5m。

○アーデント・ルージュ
息を吹きながら口の前で指を擦り発火。ガスバーナーの要領で火を吹く。
ただし火力は強くないため、主に目眩ましとして使用する。
射程は1m強

○スパイシー・キッス
相手の唇を奪い、息を吹き込む。
高濃度のSOYを直接吸い込んだ相手は、全身の筋肉が急激に膨張し、数秒で筋繊維がズタズタに引き裂かれ再起不能に陥る。

 


補足

 

 

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最終更新:2014年06月14日 20:06