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Dr.INSULATOR

製作者 Hakase 
出場大会 第二回大会
経歴 決勝敗退

 

 

 

 

設定

(本名:ヴィクター・フランケンシュライン)
 

★過去~現在の設定

 

かつてヴィクターは科学の更なる進歩と、それによる世界の発展を願う一人の科学者だった。
彼の研究範囲は多岐にわたったが、その中でも彼が熱心に打ち込んだのは、究極の人類への進化であった。
科学がいくら進歩しようとも、それを使う人間が前に進まなければ、いづれ人は科学に振り回されるようになる、それが彼の口癖だった。
彼はその優秀な頭脳と優れたリーダーシップをもって、国家の極秘プロジェクト「エクシード(ex-seed)」を推進した。


 

そこで悲劇は起こった。


 

超科学の産物の中枢、科学タワーを最大限に活用し、細心の注意をはらって
ヴィクターによる最初の「超人類(ex-seed)」が誕生しようとしたその時、唐突にその科学タワーに落雷が発生したのである。
その奇跡のようなタイミングで起こった過剰電力の暴走は、厳密に管理されるはずだった超人類を誕生させるエネルギーを無作為に、そして過剰に、都市中へと行き渡らせた。
そうして現在の「能力者」達は誕生したのである。


 

そのエネルギーの暴走の影響を受けたのは街に暮らす人々だけではなかった。
むしろ、もっとも直接的な影響を受けたのはその中枢部で実験を行なっていた科学者だった。
ほとんどの科学者はエネルギーの直撃に耐え切れずその存在ごと消し飛ばされた。
そのエネルギーを浴びて一命を取り留めたものも数分と持たずに息を引き取った。
そして研究の主導者であるヴィクター博士だけが、かろうじて意識不明のまま一命を取り留めた。

 

政府はなんとか博士の延命を試みた。
この事態を引き起こした原因である人物だが、逆に言えばこの事態を収めることが出来るのも彼しかいないと彼らは考えたのだ。

 

しかし必死の治療、回復への努力も虚しくヴィクターは息を引き取った。
ヴィクター・フランケンシュタインは完全にその生命活動を停止したのである。


 

だが物語はここでは終わらなかった。


 

ヴィクターの死は、能力者の発生の混乱の中で極秘裏に処理された。
極秘実験(内容非公開)の最中に事故死したとされ、その事故死も内々に親族だけに報せられた。
そしてエネルギーの暴走の直撃によって無残な姿になった死体は“なかった”ものにされるはずだった。


 

しかし彼は目覚めた。
分子レベルまで分解される消滅処理の直前に、彼は意識を取り戻した。
エネルギーの直撃を受けた“能力者”として。
己の能力を使い消滅処理場(ゴミ処理場の進歩した施設)から抜けだした彼は、しかしその記憶を失っていた。

 

己が何者か分からず、しかし己が持つ強力な力に怯え、ヴィクターだった男は人目を避け、隠遁生活を送った。
都市の外れ、スラムとも呼ばれる場所での小さなコミュニティ。
そこにふらりと現れ、物の修理や、怪我の治療を行なっては少ない報酬を受け取って消える彼のことを、
人々はまるで交流を拒否する絶縁体のようだと話し、Dr.Insulator(隔絶者)と呼ぶようになった。
自身が何者かもわからず、いらだちを募らせながら暮らす日々、その終わりは意外と早く訪れた。


 

彼が生活の拠り所としていたコミュニティが、悪意ある能力者によって襲撃されたのである。
男がその襲撃に気づき、現場に到着した時、コミュニティはほぼ全滅していた。
無闇に詮索せず、仕事を回してくれていた気のいいなんでも屋の店主も、おせっかいに食料や料理をおしつけてきた女将も、
無邪気になついてきて、男の仕事ぶりに無邪気に目を輝かせていた子どもたちも。
全て悪意ある能力者達の凄惨な略奪と殺戮によってこの世界から消えていた。

 

男は激怒した。久方ぶりの感情の激動だった。
己の絶大な能力を行使し、悪の能力者たちをものの数分で処分した。
極わずか生き残ったそのコミュニティの人々も、その姿を見て、恐れ、近づくのを躊躇うほどの凄惨さをもって。

 

そしてその感情の激震の中で、能力者を殲滅する中で、彼は思い出してしまったのだ。
自分が何者であったのか、そして何をこの世界にもたらしてしまったのか。

 

“一体このコミュニティを滅ぼした本当の、本当の原因はなんであったのか”




 

それは自分だった。
原因は、自分自身の研究だったのだ。




 

男は自分自身の研究が生み出した世界の惨状を確認して周り、呆然とした。
多くの悪意ある能力者が、その能力を用いて犯罪や悪事を働いていた。
多くの人命が犠牲になり、多くの被害が出ていた。
その被害の中にはかつてヴィクターだった男の妻や子の命も含まれていた。
そして自分がすでに死んでいることになっているのもようやっと理解した。

 

こんなはずでなかったはずだ。
男は自問した。自問し続けた。
が、やがて現況から目をそらすことが出来るほど男は愚鈍ではなく、やがて受け入れざるを得なかった。

 

自らの研究は悲劇を生み出し、世界を悪化させた。進歩など一つもさせなかった。

 

ならばどうするべきなのか。己がとるべき贖罪とは何なのか?

 

男は一つの結論に達した。


 

“能力者をこの世界から一人残らず処理しなければならない”


 

その善悪は問題ではない。
今だ未熟な精神にやどった強力すぎる力は、摘み取られなければならない。
現在、人々に被害を及ぼしているものは勿論、たとえ善意で行動していたとしても強力な力を持つものがいつその意志を変えてしまうかわからない。
能力者は危険であり、自らが過ちから生み出してしまった“人造の怪物”なのだ。
だから、この世に存在してはならない、それが彼の結論だった。


 

やがて能力者の間でまことしやかにこんな噂が囁かれるようになる。
能力者を狩る能力者がいるらしい。
その存在は死神のようであり、そいつに目をつけられると決して助からない、と。


 

男は能力者であれば善悪関係なく処分すべきであると考えている。
ただ、現在その能力者が多すぎるため処理する優先順位として、現在悪事や蛮行を行なっている能力者の処分を優先する。
その中で他の能力者と協力関係になることもあるが、基本スタンスとして最終的には全員を処分するつもりなのは変わりない。

 

そして今回の大会では、多くの参加者として能力者が参加するため、普段では姿を表さないような大物にも接触、処分できると考えている。
対能力者部隊? そんなものはいらない。自分一人さえいれば、能力者など全て駆逐できるのだ。


 

★能力『過剰なる支配(OVER-LORD)』

 

能力者になるためのエネルギーを、過剰にその身に浴びた男は、そのエネルギーとほぼ一体といえるまで肉体がエネルギーに同化している。
よってそのエネルギーを自由に操ることが可能である。
故に、単純にその高負荷なエネルギーを使っての攻撃(かつて直撃した科学者を消し飛ばしたように)も可能であるし、
逆にエネルギーを吸収し自らのものとすることも出来る。
またエネルギーの供給を支配することによって、エネルギーで動いている機械を己の意のままに操ることも出来る。
(消滅施設から脱出する際にはこの能力で難を逃れている)
やろうと思えば新たな能力者を生み出すことも可能だろうが、男はその信念から決してそのようなことはしないだろう。

 

また彼は自らの周囲直径6mほどに絶縁帯(Isulation Field=インスレーション・フィールド)という特殊な力場を形成し、
能力による直接攻撃を無効化し、エネルギーを吸収する能力がある。よって能力者にとって天敵とも言える能力者なのである。

 

ただし、この能力を持っているから無敵というわけではない。
基本的にこの能力で物理的な力を消せるわけではないので、能力による現象操作が消えても、慣性やなんらかの物理的な現象がすぐに消えるわけではないからだ。
勿論、意識していれば強力なエネルギーをぶつけて相殺したり、銃弾などの消し飛ばすことはできるが、絶縁帯で無条件にそれらは防げない。

 

それらの弱点については男も重々承知しており、その面を自らの発明品である機械により補っている。
彼の高い技術力によって作られた複数の高性能ドローンが物理的な攻撃に対し反応し、防御するように制御されている。
勿論、このドローンに対しても絶縁帯内にいるならば能力が通用することはない。そして単純に非常に頑丈に作られている。
このドローン達は普段はAIによる自動的な判断で動くが、いざとなれば能力によって直接行動を操作することもできる。


 

★性格

 

もはや天涯孤独の身であり、誰にも心を開こうとはしない。
関心があるのは能力者をこの世界から駆逐し切ることだけである。
ただ、基本的に善悪の概念を喪失しているわけではなく、正義感の強い人物なので、理不尽な物事や悪事には怒りを覚えるし、放置はしない。
子ども好きであるが、同時に色々なことも思い出してしまうため、基本的になつかれることや接触を避けている。

 

ジョークは一切言わず、無口に処理を実行する。
他人に秘密は漏らさず、協力も求めず、ひたすらに我が道を行こうとする。かなり頑固。

 

★イラスト

 

目の部分はバイザーであり、実は一度死んだ時に視力を完全に失っているが、このバイザーに因る光学的補助と、エネルギーの流れを知覚することで他者の存在を認識している。
実は色の判別などはほとんどついていない。

 

髪は事故後白髪となり、髭なども合わせて白い。年齢は実はまだ40代である。
また基本的に格好は科学者のそれだが、白衣や衣装はかなりボロボロである。
後ろにちょこっと見えるのは空中を浮遊するドローン。ルンバではない。
実はこのドローン、複数台存在するがそれぞれにAIが存在しており、煩かったり理屈っぽかったり脳筋だったり色々。
何のために男がそんな性格付けをしたのかは謎。

 


補足

 

 

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最終更新:2014年06月20日 03:04