
設定
未開惑星『正式名称なし』
代表選手『意志伝達外交端末』
●惑星情報
宇宙の遥か彼方に存在する人類未踏の恒星銀河の一つにある、未探査惑星の一つ。
太陽系銀河の地球に類似した大気と植物生態系を持つ惑星。
惑星内部に大量に張り巡らされた特殊な鉱石層に流れる電磁流が、この惑星そのものに意識と自我を形成している。
様々な惑星の知的生命体が宇宙の探査のために放った様々な情報を蓄積しており、外宇宙探索が可能な知的生命体の言語や文化習慣は簡単ながら把握している。
惑星表層部に存在する生命体は植物が主体で大陸のほとんどは緑に覆われている。
生態系に知的生命体は存在せず、それ以外はこの惑星特有種の鳥類、昆虫類、魚類の小規模なコミュニティが点々と存在しているのみ。
近年まで惑星の意思を発信する手段を持ち合わせていなかったが、とある事故で惑星に落下した人間を調査・複製する事により惑星外生命体との意思疎通を開始する事となった。
惑星内部に蓄積された鉱石層は、様々な文明にとって非常に有用かつ希少なレアメタルであり
彼(惑星)は複数の勢力による採掘権を目的とした諍いが起きるのではないかという事を懸念し、個として一つの生命体として文明社会に独立と自衛を求めようとしていた。
もっとも、この鉱石を採掘するという事は、彼(惑星)の脳と精神を破壊する事と同義なのだが、それ自体はあまり問題視していなかったりもする。
この惑星が大会の戦闘フィールドに選ばれる事は、戦闘に関わる面白さ(過酷な環境や強力な現地生物)が無いために万に一つも無いだろう。
ただ、億に一つほどの可能性で、シーナが対戦のためにこの惑星に降り立ったならば。
この惑星のありとあらゆる自然現象は彼女の味方をし、あらゆる手段を以ってして対戦相手を惑星外へ放逐する事となるだろう。
●端末の経歴
本名:シーナ・シェルパード
身長:162cm 体重:48kg
銀河広域連合国家に所属する小国家出身の女性。
出身はテラフォーミングによって作られた移民用惑星で、天然自然が身近に存在しない環境で育つ。
平凡な家庭と平凡な学生生活を送るが、大学時代に惑星の開拓史と環境学に触れ深い興味を抱く。
そんなシーナに目をつけて近付いてきたのは、大学内の自然環境科学研究サークル。
サークルと繋がりがある環境保護団体の悪名も知らずに、聞こえの良い自然環境保護のお題目に乗せられて活動に参加し始める。
ある時、彼女は団体の行う宇宙クジラ(※後述)の保護活動に参加し、文明干渉の無い中立宙域に入り込んでいた。
そんな折に、捕鯨宇宙船に過度の干渉を行おうとした団体の宇宙船が操縦を誤ってバランスを崩したところ
近くを泳いでいた宇宙クジラのヒレに殴打され爆沈、事故に慌てた捕鯨宇宙船も体当たりで粉砕され、もろともに巨大な宇宙クジラに呑み込まれてしまった。
たまたま探査用小型シャトルで捕鯨用の設置罠の調査撮影を行っていた、シーナただ一人を残して。
残されたのは、短時間の活動を前提とした探査用小型シャトル。
酸素の残量も少なく、当然ながら水も食料も積んでいないどころか、推進剤すら短距離分しか残っていない。
彼女の脳内で人生終了のお知らせがフルオーケストラで演奏されながら、最寄の未開惑星の重力に引かれ、シャトルはあっさりと墜落したのだった。
墜落したシャトルが惑星の大気圏内に突入すると同時に、彼女の存在は惑星の認識範囲に入る。
程なくしてシャトルと共に彼女は燃え尽きたのだが、惑星の意思により彼女は新しい肉体が再構築され、未開惑星の地表で目を覚ましたのだった。
惑星から、この惑星の独立と保護についての交渉を依頼されシーナはそれを快諾、身体と共に再構築(ついでに改造)されたシャトルを使い母星へと帰還した。
だが彼女の言葉に耳を貸すものは誰も居ない。
所属団体の悪名からくる信用の無さもあったが、何より宇宙空間に一人取り残された恐怖から精神を病んだのだろう、という扱いを受ける事となる。
地位も権力も無く、頭脳も少し努力した一般人並な彼女には何もできる事は無かった、のだが。
ある日、彼女は目にする事となる。
『宇宙最強バトルトーナメント!~最強の種族出てこいや!!~』
力強いその見出しよりも、彼女はその賞金に目を引かれた。
破綻した国家一つを建て直せるほどのその額面に、彼女はふと考えを巡らせる。
惑星間航路からも外れた辺境の未開惑星の一つなら、この賞金で買えるのではないだろうか。
もしくはこの大会で名を挙げる事が出来れば、独立も容易になるのではないか。
彼女は惑星に問う。
この大会で勝てるほどの生物を、惑星は有しているだろうかと。
その問いに惑星は応える。
惑星自らの端末として再構築されたシーナ本人が、惑星が有する最強の生命体であると。
あれ、もしかして今の私って強いの?
そんな短絡的な考えで、彼女は大会出場を決意する。
環境保護の信念と、命を救われた恩返しのために。
かの惑星上には、そもそも一般的な人類の成人女性よりも強い生物など存在しない事など知らずに。
ちなみに惑星が彼女の勘違いに気付き、陰ながら支援をする事を決定したのは大会の出場者選考会当日になってからで
それまでどうにか必殺技の一つでも出ないものかと色々練習していた姿については、どうか秘密にしておいてもらいたい。
●能力
惑星によって再構築されたシーナの肉体は、基本的な構造は一般的な人類と同様の構造と機能を有している。
基本的な身体能力は、生前からの彼女そのままから変化は無い。
惑星によって肉体情報及び精神・記憶は保存されており、損傷を負っても再構築が可能。
ただし、惑星が消滅する、もしくは一切合財のエネルギーが枯渇した場合はその限りではない。
ちなみに惑星のエネルギーは恒星からの陽光、地熱、風力、水力などありとあらゆる自然活動から無限に供給されている。
惑星とシーナは超小型のワームホールでリンクしており、惑星内に存在する自然現象を転送して攻撃が可能。
つまりは『惑星上で発生しているハリケーンの突風、雷雲丸ごとの放電、噴火の火山弾やマグマ流、地震の衝撃波、凍土のブリザードなど
おおよそ惑星上に存在するあらゆる自然現象のエネルギーを手のひらサイズに凝縮してぶつける』事ができる。
ただしそんな攻撃に対してシーナ本人の肉体が耐えられるはずもなく、一撃を放つ度に彼女の身体は知覚する間もなく一瞬で木っ端微塵に消し飛び再構築を繰り返す事になる。
要するに『シーナを座標基点とした天災攻撃を惑星が叩き込んでくる』という自爆じみた攻撃である。
この攻撃に弱点があるとすれば、それは『惑星は攻撃をシーナという基点まで送り込む』事だけであり『実際に対象に向けて狙いを定めるのはシーナ本人』という事である。
攻撃範囲こそ広いがぶっちゃけ命中精度は高いとは言えず、また攻撃(つまり消滅)と再構築の間に敵を認識できないという欠点もある。
また、惑星による干渉(攻撃の転送、肉体の再構築など)を受けている間は瞳が緑色に変色するため、目端の利く者ならばそれにはすぐ気付くと思われる。
防御面では、射撃攻撃の大半は超小型ワームホールで惑星周辺の宇宙空間に放逐できる。
超小型ワームホールを破壊・消去する攻撃があったとしても、シーナが無事ならその場所に、ワームホールと肉体が同時に消滅したなら最終座標に、惑星のエネルギーが尽きない限りはすぐに再構築・再接続が行われる。
弱点は実質無いに等しいが、強いて挙げるならば『痛さ』に弱い。
常人が何をする暇もなく人体の部位を破壊したり、即死するような攻撃では彼女の身体はただ再構築されるだけだが
人体を破壊せずに継続ダメージを与える絞め技・関節技など対しては、痛みはそのまま感じるために気絶などに追い込まれる可能性が高い。
●宇宙クジラ
成体の平均体長が全長200km前後という巨体を持つ、海洋生物のクジラに良く似た造形を持った未知の生命体。
外見上は似たような宇宙種も存在するが、単に外見がたまたま似ているだけで、特定宙域にのみ存在する固有種である。
有機物無機物問わず飲み込み何でも栄養として取り込む性質を持つ。
小型の宇宙船程度なら丸呑み、大型のものが相手でも体当たりやヒレによる殴打で破壊し小分けにして呑み込もうとする。
質量のあるものを好んで摂取するだけで、実際は宇宙空間に漂う微粒子を吸い込むだけでも生命維持は可能で、餌が無くても餓死する事はまず無い。
生息域近隣では惑星間航行の重大な障害になるとして排除活動が行われる他、その肉体を構成する物質のほとんどが資源として活用でき、肉も食用とできる(ただし味は良くない)ために辺境の惑星では貴重な生命線として狩猟されている。
外敵がほとんどいない宇宙空間が生息域のために狩猟・駆逐以外での固体減少がほとんど無いために野放図に繁殖している。
群れで行動し編隊を組むように移動するために知能が高く見られがちだが、実際は過去に駆逐にやってきた軍の戦闘艦部隊を真似ているだけで特に意味は無い。
様々な動きで群れの仲間とコミュニケーションを取っているようにも見える行動をするが、これも実際は無意味で遭遇した宇宙船の動きを真似ているだけである。
同じ種の個体同士であっても明確な仲間意識は無く、ただ個体として存在を維持する以外の知能は皆無。
環境保護団体の妨害もあって研究は一向に進んでおらず、前述のような繁殖状況や行動原理については全く知られていない。
補足
最終更新:2014年06月18日 00:08