
設定
まず今回の出場者に代わって惑星オラクルの代表科学者として私が説明をさせていただくことを、ご了承願いたい
さて、出場者の名は、学名ではあるが「enigmaticube」だ(えんまていっきゅうぶと読むらしい)
この箱は突如として我が星に現れた、隣の少年も一緒にだ
今回は研究のためにこの大会に出してデータを取ることに決定した
わが星は科学、魔術、超能力などと文明が分かれており、それぞれに政府もあるのだが、
それぞれの研究機関をたらいまわしにした結果を報告させていただく
一見あの少年が箱を操っているように見えるが、実際はあの箱が少年を操っているらしい
というよりその二つで一つの物体で、脳にあたる働きをするのがあの箱だ
箱の内部にはぎっしりと目が張り付いており、その視線には思考を乗っ取る力があるらしく、内部を覗いた何人もの超能力者が自ら命を絶った
その目に向かって命令を書いた紙を見せるか、メールを送るなりすると、命令に従う
そしてその思考は至極単純で、命令に従うことと自分を傷つけたり内部に干渉する者を排除することしか考えない
ただし知能は高く、高度な戦術を操ることもできる
出場においては先に命令を済ませておくので心配は無用だ
箱に移動能力はない、だが少年が箱を持つ形で移動する
周りがどうなっているのかは超音波を出して感じ取っているらしい
聴覚器官がどこにあるのかはついに分からなかった
この箱に炎、レーザーや攻撃魔法、サイコキネシスなど形のないエネルギーを与えても、箱の内部に蓄えられてしまうようで、
そのエネルギーを箱の一面を開く形で放出し、戦う
魔術文明の報告によれば、魔力を武器の形にしたものも吸収したらしい
エネルギーが吸収できなくとも、少年が敵に触れて敵自身のエネルギー、、
運動エネルギーや魔力などを吸収して箱に送る、ちなみに形のないエネルギーは少年の体をすり抜ける
ちなみに私が少年と握手をしようとしたら、小一時間は起き上がれなかった
その少年であるが、話すことができない以外の活動能力は普通の少年と同じだ、
足元の黒い靄には特に特性は見いだせなかった
しかし箱の吸収能力を止めて、5倍ほどのスピードで動くこともできる、その時に靄は消える
それよりも重要なのは、触れることも、見ることもできるが、‘存在しない’と結論付けるしかなかったことだ
文字通り何をしても反応がない、エネルギーを吸い取られるだけだ
カメラやサーモグラフィーその他にも反応がなく、位置探知の超能力者も知覚できなかったため、
人間の五感にのみ存在していると思われる
ここまで書くと負ける要素がないように見えるが、弱点はある
目を一つでも潰されると行動不能に陥ることで、もし生物であるならば死という状態になる。その時少年も消えると思われる
研究のために壊しはしなかったが、同じ大きさの鋼鉄の塊を破壊できる力を加えれば破壊でき
厚さ一メートルの鉄板を打ち抜けるなら貫通させることもできる
一日ほどで再生するが、その間に目を潰せば問題ない
さらに例外的に‘気’と言うもので攻撃されるとダメージを受けるらしい
そして魔術文明の報告によれば、エネルギーを蓄えられる量には限界があり、
あまりに強大な力を加えると破裂するらしい
本体があの箱だと気付けるかどうかが勝負の分かれ目だろう
P.S.
もしこの物体が優勝した場合、さまざまな文明政府から賞金の催促が来ると思うが、
一番迷惑したのも、トーナメントに出すアイデアを出したのも我が科学文明であり、
この物体の研究費が足りないのもあって、ぜひこの科学文明政府に賞金を贈ってほしい
補足
最終更新:2014年06月20日 07:35