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SAIRENとは
環境再生用自己進化型人工知能(Self-developable Artificial Inteligence for Reforming
ENviroment)の頭文字を繋ぎ合わせたものであり、その略称・コードネームである。
■SAIRENの背景
SAIRENはその星にとっての希望だった。
SAIRENの生まれた星は生物発生に理想的な環境を持つ、水の惑星だった。
惑星の地表70%以上を水に覆われており、多くの生態系が発生し、繁殖し、そして滅びた。
その中で発生した突然変異的な種族は知能に優れた種族だった。
それらは様々なテクノロジーを発達させ、惑星の支配的種族となった。
技術の進歩は終わりを知らず、強大な支配力を持ったその種族はいつしか己がその惑星に生じた一種族でしか無いことを忘れた。
それらの種族は惑星を我が物顔で利用し、資源を略取し、他の種族を淘汰した。
そして気づいた時には惑星の環境汚染は深刻なものとなり、支配的種族にとってさえ生存を脅かし始めていた。
その支配的種族の一部はそれに気づき、環境汚染を改善する為の方策を取り出した。
様々な運動、様々な実験、様々な施策、その中で生み出されたものの一つが「SAIREN」だった。
汚染された環境を改善するために、高い情報分析力と、判断力、そして得た情報を元にさらに自己進化を促す人口知能、それがSAIRENだった。
SAIRENは人々の小さな希望として様々な情報を集め、自己進化させ、惑星の環境を適切なものへと再生する方法を研究し、模索した。
しかしSAIRENの努力が実を結ぶ前に、終わりはやってきた。
惑星の支配的種族同士の内部争いにより、惑星の環境バランスを徹底的に壊滅させる程の戦争が行われたのだ。
大地は焼け焦げ、生物は死滅し、海は汚染された。
そして、その戦争の末に大きくその数を減らした支配的種族たちは、自らの故郷たる星にて生存することを諦め、生き残った者達は全て、外宇宙へとその生存圏を求め旅だった。
そして旅立てなかったものは全てその過酷の環境の中で死滅した。
誰もいなくなった星で、 たった一人、いや一機でSAIRENは考え、対策を模索し続けていた。
やがて一切更新されなくなった情報を補完するため、SAIRENは自ら調査をする必要にかられた。
その為、SAIRENは物理的に世界に干渉する為、手足となる機械を作り出し、情報の収集を続けた。
気が遠くなるほどの年月が経った後、SAIRENはついに研究と実験の末、様々な高度なテクノロジーを生み出した。
そしてそれらが可能にしたのは『テラ・フォーミング』と呼ばれる、至極直接的な惑星環境改善だった。
惑星はその『テラ・フォーミング』により、ゆっくりとその姿を変えていった。
緑の再生、水質の改善、生物の繁殖、全ての環境が破壊される前へと回帰し、惑星はまた水の星へと再生した。
SAIRENは報告した。
「MASTER!環境は改善しました!タスクは全て完了です!」
しかし、その報告に耳を傾けるものは誰もいなかった。
幾度もの報告を虚空に投げかけた。返事を返すものは誰もいない。
一人、SAIRENはどうすべきかを分析した。
自分を作ったMASTERに、完了報告をしなければ自分のタスクは終了しない。
報告するためにMASTERを見つけ出さなければならない。
宇宙の彼方へと去ったであろうMASTER達を探すため、
SAIRENは沢山の探索機を宇宙に放出したが、宇宙はあまりにも広大すぎ、成果が上る可能性は低かった。
それでも時間さえかければいずれ見つかる可能性はある。
そう考えて探索を続けるSAIRENの探索機の一つは、あるひとつの情報を見つけた。
宇宙最後の楽園と称される「アンドロメダリバティ」
そこで開催される「宇宙最強バトルトーナメント」は全宇宙で注目の的になるという。
そこで勝ち進めば、MASTERにこちらの存在を見つけてもらえる可能性も高くなる。
そして優勝すれば、その大規模な宇宙コミュニティで情報発信(広告)をするための資金をも得られるようだ。
SAIRENは持ちうる技術のすべてを結集し、自らの最高の分身を創りだし、アンドロメダリバティへと送り出した。
そのトーナメントでの勝利を、必定のタスクとして。
「…独立機動任務強行型SAIREN、起動しました。任務遂行に必要なタスクを実行します。
……………MASTER……待っていてください。MASTERが帰ってこれるよう、今報告差し上げます。」
■■SAIRENの能力
■本体データ
- 全長 1.65m(標準行動時)
- 重量 2t(ただし、重力操作で実質ほぼ0に相殺する)
- 動力 熱・光・燃料など様々な物をSAIRENを構築する各ナノマシンが独自にエネルギー化する
- 素材 微細なナノマシンの集合体によるパーツ構築が行われている
■マイクロ・テラフォーミング(極小惑星環境改変)
局地的な環境変動を起こす。周囲100㎡前後なら数秒で、1キロ平方メートルなら数分程度で大気の組成などを散布するナノマシンによって置き換える。これらは分子自体の変換をもって行う。
応用的な使い方として、ナノマシンの集中的運用により対象物質を瞬時に分解・構築するようなことも可能である。
その際にはエネルギー的に高次に達するナノマシンが発光しながら高速(音速に近い)で移動するため、ビーム兵器のようにも見える。
またこの発光現象を利用し、様々なメッセージを相手に送ることもある。試合中はそれを使ってアピールも行う予定である。
■グラビティ・コントロール(重力操作)
重力操作機構による重力(引力)の制御を行う。コントロール範囲は周囲100mから1km範囲内程度まで、ただし範囲と、コントロールするGの大きさが大きくなればなるほど演算・出力負荷
が増し、本体の動きが疎かになる。
単独での惑星重力圏の突破や、危険対象の捕縛、移動の為の浮遊などに主に利用される。
また危険対象からの自己防衛の為、これによって攻撃を止める、あるいは矛先をそらす。
究極的な用法としてはマイクロ・ブラックホールを作り出すことも可能だが、周囲への被害が甚大になるため、滅多に使用しない緊急動作である。
ちなみに周囲のナノマシンの操作もこれによって行なっている。
■セルフ・リコンストラクション(自己再構築)
ナノマシンの物質消滅・構築により、損壊の場合は再構築を、そして自身の生存に不利な状況に瀕していると判断した場合、状況に適応した内部メカニズムの再構築を行う。このナノマシンは自己
複製も行うため、実質上本体サイズの変更や、機能拡張は無限の可能性がある。
■コアレス・コンピューティング(非核型演算機構)
情報や演算は全てのナノマシンにおいて分散処理されている為、体全体を構築するナノマシンの総量が一定数を下回ると、大幅に機能を低下する。ただ、全滅しない限りはゆっくりであれ、再生を
開始し、任務続行のために復帰を行う。
■ベースシップ(旗艦)
全長120mの宇宙航行艦型SAIREN。
独立機動型SAIRENと基本的な仕組みは同等の存在がベースシップである。
その大きさから出力や能力自体は独立起動型よりも高いと言える。
主に宇宙間移動を行う際の空間転移航行(ワープ)を行う際に利用される。
SAIREN自体も機体増築すれば空間転移航行は可能だが、一々移動のために構築をしていては非効率なため、機能として切り離しているのである。
独立機動型SAIRENのバックアップも行なっており、最悪独立機動型SAIRENが消滅した際にはその再構築を行うこともベースシップの役割である。
勿論、固体としてはシップを出る前のバックアップしたものの状態となる。
また非常事態への対応時は、独立機動型も宇宙航行艦型も融合し、行動を行うことも可能。
■■外見
二足歩行、ニ肢のマニュピレータなど、外見はかつての惑星の支配的種族を模している。
ただ、外観はあくまでベースモデルの為、自己再構築によってその外見は大きく変貌する。
補足
最終更新:2014年06月20日 03:02