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罪状:故意に526人殺したことによる殺人罪
刑期:634年(実質終身刑)
黒瀬は科学タワーに勤める一研究員であった。
気が弱く、強く出られると言い返せず、人の顔色を伺いながら暮らしていた。
その性格が災いしてか、同研究所の上司にはこき使われ、
鬱屈とした日々をすごしていた。
ある日、個人的に研究していた案件の資料がなくなっていた。
黒瀬は狼狽し、自分の机や棚をひっくり返して探すも、見つからない。
だが、上司に押し付けられた仕事も山とある。みつかるまで探したいが、そうもいかない。
きっとどこかにあるはずと自分に言い聞かせ、
その日はそのまま別の仕事にとりかかった。
翌日、研究所は上司が新しい発見をしたと盛り上がっていた。
黒瀬は我が目を疑った。
それは、確かに自分の研究だった。
事態が飲み込めず呆然と立ち尽くす黒瀬。
それをみつけた上司は、にたりと笑ったのだ。
上司の表情を見て確信した。
こいつが自分の資料を盗んだのだと。
黒瀬の中でどす黒い何かが頭をもたげる。
そのときだった。
轟音と凄まじい光、突き上げられるような衝撃。
科学タワーに膨大なエネルギーをもつ雷が落ちたのだ。
あまりの衝撃に、一瞬気を失っていたようだった。
気がついてはじめに目に飛び込んできたのは、金切り声を上げる上司。
何事かと思っていると、突然舌を噛み切り絶命した。
一体何が起こっているのか、必死に思考を巡らす黒瀬。
思い当たったのは、あの時自分が心の中で上司に向けて強く叫んだ、呪詛のような言葉。
『 死んでしまえ 』 と。
黒瀬は人を意のままに操る能力を手に入れたのだ。
それはずっと顔色を伺い、跪くしかなかった抑圧された黒瀬にとって快感だった。
自分を抑圧してきたすべてを、跪かせてやる―――
黒瀬は混乱に乗じて、科学タワーより姿を消した。
それから黒瀬は、対能力者部隊によって特殊収容所に収監されるまで
気に入らなかった者を操り殺害し続け、仕舞いには気分で殺人を続けた。
能力は黒瀬の性格を歪め、手のつけられない殺戮者となっていた。
だが、黒瀬の能力もスーパーコンクリートXの前では無力であり
全面スーパーコンクリートXに覆われた個室に押し込められてからは大人しくしていた。
この独房に押し込められてから、一度も開いたことのない扉の鍵が開いた。
外がどうも騒がしい。
扉を開け様子を伺うと、看守たちは殺され、囚人たちであふれかえっていた。
「なるほど、面白そうなことになってるじゃないか。」
黒瀬はにやあと笑い、囚人たちの波にまぎれこんだ。
【能力】
半径7m以内にいる人を思い通りに操ることができる。複数人可。
相手に対してこうなれ、こうしろと念じた時点で即発動。
操った相手自身は思考できなくなり、木偶人形のようになる。
操った相手を盾にしたり、攻撃させたりも可。
間に障害物があっても能力に問題はない。
ただし、スーパーコンクリートXに全面囲われた部屋から外へは能力を発揮できない。
収監当時から個室にいたため、能力や能力の及ぶ範囲などは他囚人には知られていない。
【武器】
看守から奪った型違いのリボルバー二丁
【弱点】
身を守ることが自分ではできないこと。
護身術程度はできるが、銃弾などが飛んできた場合は周りの人間を操り盾にするくらいしかできない。
普段は攻撃される前に操る。攻撃が最大の防御となる。
【性格】
以前は気弱だったが、能力を手に入れたことにより豹変。
すべてを見下し、気に入らなければおもちゃを壊すように人を殺す。
自分以外の人間は、すべて自分の操り人形になってしまえばいいと考えている。
神経質で、服装は黒を好む。
最終更新:2014年06月20日 07:51