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ワイズ・クルークハイト

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製作者 ロァンド 
出場大会 第五回大会 
経歴  

 

 

 

 

設定

その世界には魔術があった。それは炎を司ることも無ければ空飛ぶじゅうたんもない、生活のほんの一部をちょっぴり手助けするだけの、慎ましく歴史も浅いものだった。世の魔学者達は血のにじむ様な努力を積み重ね、人々の生活を少しでも便利にしようと日々研究に励む。
 
このワイズ・クルークハイトも魔学者である。幼いころに読んだ絵本「まほうつかいのバード」のバードに強い憧れを抱き、魔学の研究職に就く。王国の平和のために凶暴な魔王を倒したみんなの英雄。自分もバードのようにみんなから尊敬される大人になることが子供の頃の夢だった。
 
そんな彼は25歳の時、人類初の生物の召喚を成功させた。魔方陣の描かれたテーブルの上でピッチャピッチャと音を立て寝そべっているイカを前に彼は人生で一番と言って良いほど大はしゃぎした。そして多数の賞と多額の賞金、世界初の「召還術師」の称号を手に入れる。
 
しかし、その後は全く進歩がなかった。クルークにはイカ以外の一切の生物が召喚できなかったのである。どんなに理論が完璧でも、どれほど緻密な計算をしても同じ姿かたちをしたスルメイカ限定なのだ。そしていつしかクルークの食卓にはイカ料理だけが並ぶようになった。
 
何ヶ月か経つと別の魔学者が二人目の召喚術師として賞を取った。イカ以外の生物を何種類も召喚している。クルークはテレビに映るその男の姿を目では捉えつつも頭の中は真っ白だった。時間をかけてやっと半分まで完成させたジグソーパズルをちょっと貸してみなよと取り上げられて目の前で残り半分を埋めつくされる。ちょうどそんな気分だった。
 
しかし、彼は諦めなかった。もう賞とかどうでもいいから、とにかくイカ以外の生物を召喚するために前以上の研究を重ねた。 
「クソッ!なぜだ!なぜイカしか出てこないんだッ!」しかし現実は非情なり。既に食べ飽きたイカの刺身を噛み締め彼は食卓で一人、声を殺して泣いた。




 
ここはどこだ 果てしなく広がる宇宙、無数の小さな光の中心にひとつの大きな光、よく見ると自分の体も同じく光を放っている 
大きな光が「この無限に広がるパラレルワールドで今この瞬間一番強いのは誰なんだ?」と言った 
すると小さな光が「俺様だー!」「ガオー」「ピピピポポパピ」「我輩だー!」と口々に叫ぶ 
なんだ夢か 夢ならこの際せっかくだし、自分も大声で叫んで日頃の鬱憤を晴らしてみるとしよう・・・・・




 
「わぁたぁしぃだあああああああぁぁぁーーーー!!!!」という叫び声を上げるとともにクルークは目覚めた。 
奇妙な夢だったが特に気にはとめなかった。実験の最中に寝てしまっていたのかと彼は大きく伸びをし、いつものように研究の続きを始めた。召喚の術式を組んで呪文を唱えた。何度も繰り返してきた作業だが同じ術式を組んだ事は一度も無い。なのに出てくるのは毎回同じイカだ。それは今日だって変わらないんだろうなとクルークは無意識のうちに察していた。
 
しかし次の瞬間、そんな思考は消し飛んでしまう。 
テーブルの上にイカが現れたのだ。
 
毎日毎日クルークの食費を浮かすためフライにされてきたいつものスルメイカではない。ドス黒い邪悪な魔力を放っているイカ。これは魔界から来た魔獣だとクルークは確信する。人類の魔術が魔界に到達するにはもう50年はかかるだろうといわれていたが、たった今その50年をスっ飛ばして魔界のイカがここにいる。これは自分が召喚したものなのだろうか、いままではスーパーに売っているような普通のスルメイカしか召喚出来なかったのにいきなり魔獣を召喚できてしまった。なぜ?何か変わったことがあったか?まさかさっきの夢が原因? 
その時クルークの頭の中に一つの単語が浮かんだ。 「イカ使い」という単語が。
 
クルークは決意をした イカを受け入れる決意を 
今まではイカから離れようとして研究を重ねてきたが、今度は積極的にイカを呼び出そうとしたのだ。すると皮肉な事にクルークのテーブルからは多種多様な魔界のイカが次から次へと出てきてそれを操る事ができた。召喚にかかる魔力も時間も、今まででは考えられないほどコンパクトでお手軽なものにしていった。しかし、クルークはこの事を世間には公表しなかった。召喚術士として成長していく喜びとは裏腹に、どこかズルをしたような後ろめたさがあったからなんとなくやる気にはなれなかったのだ。このままではこの召喚術を磨いてきた自分の時間と労力は無駄になってしまうのではないかとクルークは不安に駆られていた。




 
ここはどこだ どこかで見た場所だ 無数の小さな光が大きな光を囲んでいる 
大きな光が言った「よーし決めよう!このパラレルワールド、この時代で誰が一番強いのか!」 
ああ、この夢か そういえば私が魔獣を召喚できるようになったのはこの夢を見た直後だったな・・・もしかするとこの夢が原因か・・? 
ここで一つの仮説が頭に浮かんだ。何らかの因果で自分は選ばれ、その因果のせいで魔獣を召喚できるようになったり、奇妙な夢を見たり、イカの呪縛から逃れられなくなり、この戦いに参しなければならない。そのための力を与えられ、そのためにこの夢を見ている。だとするとこの夢は・・・
 
止めよう、くだらない。あれこれ考えたところで私に答えがわかるはずもない。最近ずっと研究しかしていないし、たまには戦いもいいだろう。そうと決まればしっかりと準備をしてこないとな。なにせ最強を決める戦いだからな、フフフ・・・
 
【能力】 
自宅から持ってきたテーブルに描かれた魔方陣から様々な魔界のイカを召喚し操る。一応戦いの準備として予備のテーブルも用意している。召喚にかかる時間は2秒ほどで、大きさにもよるが50体くらいまでなら同時に操る事が可能。逆に魔界に還す時は1時間以上かかるため基本放置する。
 
スピア・スクイブ 頭とひれの部分が鋭く尖っていて、全体的に槍っぽいイカ。機関銃のように連続で打ち出して攻撃する。
 
ベイキング・スクイブ 常に200度以上の熱で燃え続けているイカ。触れれば火傷では済まない。
 
アシッド・インク スミの代わりに強烈な酸性の液体を吐き出すイカ。危険。
 
ジャイアント・スクイブ 高さ18メートルの巨大なイカ。10本の触手で攻撃と防御を。このジャイアントスクイブに限り、2体以上召喚することはできない。
 
スルメイカ 魔界のイカではない普通のイカ。煮ても焼いても生でもおいしい。

 



補足

 

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最終更新:2014年06月20日 16:10