| 製作者 | ろーそく |
| 出場大会 | 百鬼夜行編 |
設定
百鬼夜行研究を始めるにあたり、研究経過などをここに記載していくことにする。
―――音之宮 光
○月×日 まず、そうだな...。
『私は、妖怪を見たことがある』と言って、信じてもらえるだろうか。
信じてくれる人は、まあ、いないだろうな...。
ぶっちゃけ、私も記憶が曖昧で、正確な事を思い出せないのだけど。
小さいころ、崖から落ちたところをある少女に助けてもらったことがある。
断片的ではあるけれど、顔も覚えている。
...多分あの子は妖怪だ。
信じているとかじゃない。
直感がそう訴えかけてるんだ。
ぜひ、あってお礼が言いたいけれど...。
なにせ、子供の頃の記憶が抜け落ちたかのように存在しない。思い出せないんだ。
唯一思い出せいる記憶は、助けられた事を途切れ途切れにってくらい。
それだから、俺は未だに命の恩妖に礼を言えてない。
まあ、これが研究を始めた全てのきっかけってわけじゃないけど、
七割くらいはそうかな。
これから色々書くことになるけど、はじめの1ページくらいは
理想を書き綴っても文句は言われないでしょ。
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○月△日 民族、伝承、昔話。
古くから伝わるありとあらゆる書を読みあさってきたけど、
どれもこれも、妖怪を存在しない“架空”のものとして描いている。
閲覧申請理由を聞かれた時も、
「君は未だにサンタクロースを信じているのかい?」
なんて言われて笑われた。
無謀な研究なのはわかっている。
それでも僕は、百鬼夜行をこの目に焼付け、少女にお礼を言いたい。
絶対に、諦らめたりはしない。
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□月○日 ついに見つけた。山奥の寂れた博物館にそれはあった。
平安時代に書かれた書『百鬼夜行列記』
それは、確実に“現実”の妖怪を記載したものだ。
多くの妖怪について、事細かく描いてある。特徴から彼らの弱点まで。
まるで妖怪図鑑だ。これで、お礼が言える。研究ができる。世を見返せる!
...そういえば、ここの館長がおかしなことを言っていたなぁ。
『この書扱うんやら、気をつけぇや。闇に飲まれんかぁようになぁ。』
妖怪に襲われるならまだわかるけど、“闇”って何のことだ?
まあ、研究を進めていけばわかることだろう。
□月×日 多くの面白いことがわかった。
百鬼夜行は、必ずしも総大将の“ぬらりひょん”が先導を執っていた
わけではないらしい。その時の気まぐれだったそうだ。
それに、百鬼夜行の最後尾には“空亡”と呼ばれる妖怪もいたらしい。
この書は読むことが本当に楽しい。
まだ全て読みきれてはいないが、必ずこの中から少女を見つけ出し、
お礼を言いに行かなければ。
連日研究しっぱなしだけど、気合、入れて、読みます!
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×月 日 結局、少女のことらしい記録は無かった...。
このためだけの研究ではないからおちおちしていられんが、とても悔しい。
...まあ良い。そんな事より1つ、気になった事がある。
この書の最後のページだ。大半が破れられていて、読み取れない。
破られていないページには、“常闇”とだけあった。
多分妖怪の名だろう。あの爺さんが言っていた闇はこれのことか。
詳しいことはわからんが、これには興味を惹かれる。
引き続き、調査を続ける。
●月■日 ここのところ、体が重い。視界も気持ち暗く見える。
まあ、毎日の疲れがでているだけだ
昔から丈夫だけがとりえの俺だ。大丈夫だろう。
そんな事より、面白いことが起きた。
いや、これはもう“恐怖”だな。人間達ならおそれおののくだろう。
最後のページが読める様になったんだ。正確には、ページが復活しただがな。
やはりあれは妖怪だ。“常闇”をいう、影の世界を司る妖怪。
この世の光の部分を喰らう
光ってのは言葉通りのものでなく、光の世界、表の世界に住んでいるもの。
基本的には妖怪が主食だ。あいつらはとてもうまい。
邪魔なものだったら何でも喰らうがな。人、物、時には善の感情さえも。
...あれ。なんで俺記述されていないことまで知っているんだ。
まあいい細かいことだ。気にすることはない。
とにかく、これは大発見だ。妖怪を食らう妖怪
俺は、この妖怪についてもっと調べたい。自分をもっと知りたい。
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シ月滅日 嫌な夢を見た。しっかりとおぼえている
俺がいた。布団の横に折俺が立っていた
全身は この世の闇をかき集めた様に黒く 口は避け、目が紅く。
何だ。あれは俺か。俺はアイツか。アイツハ俺か
まったくもってわからん
更に去り際「オ前ヲ喰ッテヤル」と言った
一体何が起きている。俺に何が起きている。
...イヤ 夢だ ソレはユメだ 気にスるコトはナい
そうだナ 忘レるコトニする。そウだ ソれがイイ
そんなコトより研究ダ
更にページが増えてイタノだ
“常闇”ハ光を喰らウト同時に 光ヲ嫌う
だから、昼間ハ“影”に隠レテイる
ソシて 夜二這い出テ 妖怪を喰ライ始メる
ナントモ興味深いノだ まだ最後の一部分が切レテイル
早く読メルヨウニナらナイか 楽しミダ楽シミダタノシミダ
失月消日 不味イ 不味いマズイまずいマズイマズイ
何だアイツハ 夜道に立っテイたあの黒い影ハ
アレハ俺だ 俺が俺ヲ追っテキタ 何とカ逃げ切ったから良カッタが...
マッタく こノ研究を行い始めテカら オかシイこトばカリ起コル
...イヤ 始メル前カラソウダッタカモシレン
ソレニ オレはモトモトコウダッタキガスル
ソウダ コレガオレダ シッコクヲマトイ ヤミヨヲカケ
オノレヲシルモノヲハイジョスル
コレガオレダ
ソウ オレハオマエヲクライニキタンダヨ
サイゴノページヲヨンデゴラン ヨメルヨウニナッテイルダロウ
―――この者を知りすぎると 闇に喰われる 徐々に喰われる
どこまでもどこまでも喰いにくる
さあ 後ろを向いてご覧 怖がらずに
ツ
ギ
ハ
オ
マ
エ
ダ
サアサア ツギノエモノハドコダロウ
ヨウカイタチハドコダロウ
アイツラスベテヲクイツクス オレノイキテイルイミハ ソレナンダロウ
ナニヤラヤツラノイイニオイ イッテヤツラヲクッテヤル
ナニヤラヤツラハウカレキブン イッテヤツラヲケシテヤロウ
―性質―
・妖怪が大好物。少しでも集まろうものなら、行って彼らを喰らう。
・こんな奴にも美学があり、食い漁ることはしない。
ゆっくりゆっくり、丁寧に食べきる
・奴を知るもの、または知ろうとした者も消すために食べる
しかし、これは妖怪を食べるのとは違う。
外側からでなく、内側から徐々に精神を食べ、
最終的には“乗っ取る”という形でその者を食べる
食べられたの者は自我を持たない、ただの屍とかす。
―攻撃―
・奴の体を纏う“闇”によって攻撃する。
“闇”をツタ状にし、相手を叩き、縛り、拘束する。
そして、動きがおとなしくなったところで、
ゆっくりと大きな口を開け、時間をかけ丸呑みする。
・基本、“闇”は何にでも形状を変化させることができるが、
無駄なことは省いているため、ツタ状を多用する。
また、“闇”は攻撃時には具現化するが、攻撃しても
切断面から先が消えるだけで、効果は無に等しい。
・“闇”の構成要素は謎であり、これからも解明されないであろう。
・影の中に潜り込む事もでき、10m以内なら自由に影移動ができる
しかし、長い間潜り続けていると、表の世界を忘れてしまうために、
滅多に使用しない。
―弱点―
・光を浴びると弱体化し、“闇”が殆どなくなり、
普段は目の中にある紅核があらわになる。
紅核を攻撃されると、跡形もなく消えてなくなる。
・紅核があらわになる時は、光を浴びた時か、食事をしている時。
それ以外は、深い“闇”によって覆われており、倒すことは難しい。
よって、光のある場所へ引きずりだすか、浴びせるか。
それともあえて食べさせて、紅核を出さないといけない。
・昼間は暗闇に潜んで身を隠し、夜になると活動を始める。
よって、昼間の戦闘はイコール敗北を意味する。
補足