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さる山にて
酒の番を任されし鬼がおりき
鬼は酒を造り、豪華なる食事を作り、宴を催したりき
されど幾度もの年月が過ぐる後、山の酒蔵に訪るる物の怪は減り、多くの酒が残りにき
途方に暮れし鬼は酒を飲み続け、深き深き眠りにつきき
眠りにつきし鬼は静かなる酒蔵の中におりき
ずきずきと痛む頭を押さへ、周りを見回すと人影一つ
「今の世の物の怪は酒を飲むまきて」人影は静かにたんたんと告げ申しき
「なれど酒は溜まるのみ。鬼としての役目も全うできぬ」鬼は不満げに返す
「世界は広し。酒を飲むは物の怪のみにあらずぞ?」人影は笑みを浮かべ続く
「人の里に酒を売りに行け。さすらば鬼としての格も上がらむ」
鬼がおどろくと山のふもとにおりき
鬼の手には一盞の盃
「酒を売らねば」鬼は静かに呟きとぼとぼと町に歩き始めき
鬼:酒盛
人に化けることができない為山奥の酒蔵に半ば無理やり配属されていた鬼
九十九神、酒蔵に人に酒を売れと言われ山の外に盃だけ持たされ連れ出された
酒蔵には愛着があり友好的な関係を築いているが姿が見えないと一人で突っ走ってしまう子供な面がある
町に着いてからはスーツを着てサラリーマン風の格好をし居酒屋などで酒を振舞い酔いつぶれた人の財布から料金を抜き取って生活している
とにかく騒がしいことがが大好きで自分がその中心に立つことを夢見ている
能力
【酔っ払いの夢】
酒を飲んだ者に自分の正体を勘違いさせる(上司や目上の者などとして誤認させる)能力
「俺の酒が飲めないのか?」
主に年上や上司として酒をすすめる時の決まり文句
気の弱い対象によく効く
「まぁまぁもう一杯」
年下や部下として酒をすすめる時の決まり文句
ノリで飲んで酔いつぶれる者が多い
「一杯どう?」
他人として酒をすすめる時の決まり文句
ただ酒はよく飛びつく奴がいる
九十九神:酒蔵
山奥で何百年も大切に手入れ、管理されていた事で九十九神として魂が宿った存在
初めは淡々としたしゃべり方しかできなかったが酔った人々を見ているうちに感情を込めたしゃべり方ができるようになった
酒で酔った者にしか姿が見えず、酒に強い酒盛には随時酒を飲ませることでコミュニケーションをとっている
能力
【養老の滝】
身を清めれば病が治るという言い伝えのある伝説の滝
滝の水はすべて酒であり無限にわき続ける
酒蔵はこれを生み出す能力を持っており、日本酒だけではなく蔵で酒盛が造っていた様々な酒を出す事が出来る
酒樽の気持ち
相手の好きな酒の種類を見抜くことができる能力
酒の泉
盃を巨大化させ、酒で湖を造る
そこに浸かれば傷や病はたちまち治る
ただ酒大盤振る舞い
相手の頭上から滝のように酒を降らせ、酔いつぶすまでかけ続ける
ただし相手の傷を治してしまう為最終手段ともいえる
弱点
酒盛が持つ盃に酒を注いで酔わせている為盃がなくなりと一時的にではあるが連携ができなくなり無防備な状態になってしまう
補足
(原文:とある山にて
酒の番を任された鬼がおりました
鬼は酒を造り、豪華な食事を作り、宴を催しておりました
しかし幾度もの年月が過ぎる後、山の酒蔵に訪れる物の怪は減り、多くの酒が残ってしまいました
途方に暮れた鬼は酒を飲み続け、深い深い眠りにつきました
眠りについた鬼は静かな酒蔵の中におりました
ずきずきと痛む頭を押さえ、周りを見回すと人影一つ
「今の世の物の怪は酒を飲むまいて」人影は静かにたんたんと告げました
「なれど酒は溜まるばかり。鬼としての役目も全うできぬ」鬼は不満げに返します
「世界は広い。酒を飲むのは物の怪のみではないぞ?」人影は笑みを浮かべ続けます
「人の里に酒を売りに行け。さすれば鬼としての格も上がるだろう」
鬼が目覚めると山のふもとにおりました
鬼の手には一盞の盃
「酒を売らねば」鬼は静かに呟きとぼとぼと町に歩き始めました)
最終更新:2014年08月24日 01:00