かまいたち兄弟 テン・セツ

製作者 イルス
出場大会 第七回大会
経歴

設定

ー妖怪、かまいたち。つむじ風に乗って現れ、人を切り付ける。鋭く切られた痕なのに、痛みや出血はない傷を付けていく妖怪である。かまいたちについて、飯綱(いずな・管狐の別名)であるとか、草切鎌が妖怪化したものであるとか、三匹連れの化けイタチであるとか、様々な説がある。ー

 出場までの経緯
この化けイタチの三兄弟は、長男が人を転ばし、次男が鎌で傷をつけ、三男が薬を付けて痛みと出血を止める。
三匹で1つの妖怪『かまいたち』だった。
ある日、三男が落ち込んでしまい、『かまいたち』として遊べなくなってしまった。
なんでも、「長男や次男は一匹でも妖怪らしいのに、三男の行動は妖怪らしくない」と他の妖怪に言われてしまったらしい。
そんな妖怪がいてもいいじゃないか、と励ましてみるが、三男は落ち込んだまま。
どうしようかと考えている二匹の下に、『お祭り騒ぎ』の知らせが届く。

「お祭り騒ぎ…なんだか楽しそうな話じゃないか」
「一等になれば百鬼夜行の先陣だって」
「そうだ、そうすればあいつも元気になるだろう」
「確かに!ならあいつに内緒で、『さぷらいず』にしてやろう」
「それになにより、一番強い妖怪を決めるってことは」
「転ばし放題だろうからね」「切り付け放題だろうからね」

妖怪として、人を驚かす事は大好きだし、生き甲斐でもある。
そしてそれと同じ位、転ばす事や、切り付ける事も大好きだ。
しかし、三男がいなければ。
痛みと出血が無い、不思議な切り傷。それを見て驚く様を見ることができなければ、ただの辻斬りではないか。
人が痛みでわめくのを見るよりは、驚く顔を見るほうが愉快だから。
三男を元気づけるため、そしてまた三匹で『かまいたち』と驚かれるため。
ついでに自分たちが楽しむために、化けイタチの兄達はお祭りに参加する。

 それぞれの技
長男イタチ(テン)の技:ころばし
 対象に手のひらで触れることで発動可能。対象の重心を急激にずらし、バランスを崩させ転ばせる。
 対象が立っている状態でないと発動できない。
 前後左右、どちらにでも転ばせることができる。が、ダメージとしてはやはり顔面強打のある前が一番痛いだろう。果たして相手に顔があるかは分からないが。

次男イタチ(セツ)の技:きりさき
 愛用の鎌を使い、対象を切り付ける。威力は高くないが、紙で指を切ったときのような、絶妙な痛みと出血の効果がある。
 対象に大きな隙ができている場合は全力で切り付けることができる。

協力技:旋風斬
 二匹で手をつなぎ、高速回転することで周りに渦巻き状の激しい風を起こす。
 風を飛ばすことで遠距離攻撃も可能。
 この技を使った後はとても目が回る。

奥儀:いたちごっこ
 一日に一人一回だけ使用できる。
 相手の技を一つだけコピーし、一回だけ発動することができる。
 技を見ることでコピーが可能になる。
 コピーなので、オリジナルより能力は劣化する。
 コピーするにはその場で5秒間立ち止まって集中しなければならない。
 さらにスタミナを多く消費するので、どうしようもなさそうな相手にしか使いたくないなーと
 思っている。

 基本設定・戦闘方法
それぞれの名前は上から順番に、テン(イラスト右)、セツ(イラスト左)、ユウ(イラスト右奥)。
兄弟共に身長70cm程度、体重3キロ程度。
持ち前のすばしっこさを生かして、相手に自らを見失わせ急接近する。
戦闘方法は、長男が相手を転ばし大きな隙をつくり、次男がその隙に全力で切り付ける。
本来この隙は三男が薬を塗る時間でもあるのだが、今回は正真正銘の戦いなので、隙を全て攻撃の時間に出来る。相手は妖怪なので、遠慮することはないだろう。
隙が無いと一撃は軽いので、二匹の連携が重要となってくる。
基本の攻撃は物理攻撃ばかりなので、実体がない相手、外皮が硬い相手には非常に分が悪いだろう。
また、こっそりと三男の薬を一回分ずつ持ってきている。
この薬を塗ることで、切り傷の痛み、出血を止めることができる。が、傷は塞がらない。
耐久力はあまり無いので、相手の攻撃を一撃食らうだけでもひとたまりもないだろう。
兄弟の仲は良いので、どちらか片方が戦闘不能になれば、もう片方は焦りや心配で機敏な動きはできなくなるだろう。場合によっては連れて逃げる。
戦闘方法を簡潔に表すと「一撃も食らえない持久戦」。
 そのほかの設定
兄弟全員、暑いより寒いほうが好き。
あまりに暑いと若干テンションが下がり、いつもより少しスピードが落ちる。
お祭りで一等になって、かまいたちが本気だしたらすごいんだ!と他の妖怪を驚かせたいと思っている。

 あんまり関係ないその後のお話
三男、ユウは悩んでいた。
自分は人に薬を塗って治すことが好きだ。
でも、それは人を驚かせ、怖れさせるだろうか。
自分は兄達がいないと何もできないのか?
…兄達が聞いたら「なんだそんなことで悩んでいたのか」と言われそうなちっぽけな悩みだった。
三男が本当に妖怪らしくないのはそうやって考え込むせいなのだが、本人は気付いていない。
そんな彼も、少し遅れて『お祭り騒ぎ』のことを知った。
三男は、まさか兄達が参加しようとしているなんて思ってもいなかった。
自分の薬が、少し無くなっている事に気付くまでは。

補足

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最終更新:2015年11月21日 01:49