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71番 (アインス・ズィーベン)

 

 

 

製作者 あかり
出場大会 第八回大会
経歴  

 

 

 

 

設定

 

14番の急速進化プロセスに異常発生ッ! 成長を抑えきれませんッ! ――破棄だ。

35番、二次プログラム失敗。死亡を確認。 ――破棄だ!

59番の能力出力が低下しています。失敗作と判断できます。 ――破棄だッ!

60番から200番までの一次プログラムを解放!今すぐ取り掛かれッ!―――

 

《ここは、何処だろう》

『で、その後の経過はどうなっている?』
『はい。71番、一次プログラムは正常に推移しています。心拍数異常なし、急速進化プロセスにも異常は見られません』

《私は、誰だろう》

『成長抑制薬を投与、細胞分裂の遅緩化を始めます』

《なぜ、生まれたのだろう》

『二次プログラムに移行。能力付与実験の開始と同時に、高出力の電撃を放射します』

《分からない、分からない》

『心拍数安定値、能力定着を確認。眼球を義眼に変更し、薬品を投与後、三次プログラム“情報移植”と“戦闘シュミレーション”に移ります』

《殺し、従う。それだけ?》

『第129次戦闘シュミレーション、開始します』
『...はい』

《私は、人を殺す》
《私は、兵器》
《私は...人?》
《分からない。何もかも。この、頬を伝う液体も...》

 

科学都市に存在する数多の研究機関。
特に“影”で活動する研究機関の多くが首領の傘下にあった。
あまり人道的とは言えないものばかりだったが、それでも、首領の元で節度と規律のある研究で“光”を支えていた。
しかし、それもあの“落雷”によって一変した。
何処からともなく現れた能力者達によって、裏社会は混乱の渦に陥り、統率をとっていた首領も自らの命に危機を感じて姿を消した。
そんなこんなで、裏社会は本当の意味で“無法地帯”となり、研究機関も野に放たれた狂人のように、好き勝手に活動するようになった。
そんな研究機関が目をつけたのは、やはりと言うか何というか、案の定“後天的能力者の開発”だった。そこらを歩く能力者を捕まえては、強制的な能力移植を行なったり、脳に電極を埋め込んだりと、非人道的な実験が繰り返され、連日多くの焼却炉から人を焼く灰色の煙が、異臭と共に立ち昇った。

それからいくらかの時が経った。表では、能力者部隊編成のための大会が開かれ、能力者が注目されるようになり、裏社会では、いくつかの研究機関が“後天的能力者の開発”に成功したという真偽不明な情報が流れるようになった。
そんな裏社会のとある研究機関でも、後天的能力者を生み出す技術が確立された。
それは『あの事件で観測された稲妻とエネルギーを解析・再現し、同等のエネルギーを有す電撃を人体に浴びせる』というもの。
更に、その研究機関で同時並行に行われていた“人造人間量産計画”とも組み合わせ、
強化された能力者を量産するという“アビリティオ計画”なるものが行われた。
数多くの失敗作を重ね、やっとの思いで作り上げられたのが、
最初にして最強の人造人間“71番”だった。
その後に作られた人造人間は、71番の戦闘能力を上げ、今後の参考資料とする為の餌となり、71番は兵器となった。

そんな“71番”をつくり上げることに夢中だった研究機関は、一切の研究資金を失ってしまった。そこで目をつけたのが、光届かない地下世界で繰り広げられている“ゲーム”だった。

ここで“71番”が活躍すれば、研究資金も手に入り、今後の顧客も手にすることができるのではないか。

そうと決まれば善は急げだ。さっそく、研究機関は71番にこの“ゲーム”が最終プログラムだと伝え、名を偽装させた上で送り出した。

「大丈夫ですかね...、71番」
「なあに、心配はいらんよ。無感情に人を殺す兵器なんだ。それに、死んだら死んだでまだまだ最強ではないということが証明される。研究の余地が残っているということだよ。資金もこのゲームでスポンサーを見つければいいだけの事」
「それもなんですが...」
「なんだい、さっきから」

「...三次プログラムの最終戦闘シュミレーションで観測されたんですよ。微細ながら、感情のゆらぎが」


[個体情報 ランク5のみ閲覧可能]
【被験番号】71番 仮称:アインス・ズィーベン
【性別】女性
【身長】164,5cm
【体重】55,1kg


【義眼について】
右目に埋め込んだ“参型多機能義眼”、100m先までのズームを可能にし、
目視した動く物体を追うカーソルを備えている。暗視モードも搭載済み。
赤外線センサーは、被験体の負担を減らすために非搭載。
左目は、三次プログラムにより機能停止。しかし、右目だけでも十分と判断する。


【肉体強化について】
特殊な薬品を投与し、運動性能を人の二倍に向上させることに成功。
現段階で確認できる結果として、腕力、脚力、瞬発力、飛翔力の向上。
三次プログラムによって消失した左脚は、神経直結義足を移植。


【戦闘術について】
様々な体術、武術、戦闘術をシュミレーションにより教えこんだが、
どれも満足のゆく結果は得られず。
被験体の深層的な拒否反応を微弱だが受信。今後の研究課題とする。


【能力について】
二次プラグラムによって、物質・物体の振動数を変化させる能力を獲得。
振動数を変えるには、変更するその物に右手或いは左手が触れなければならない。
“物体”の振動数を小刻みに変更することにより、擬似地震を発生させることが可能。
有効範囲は、71番を中心として最大100mと確認されているが、効果的な威力が出る範囲はせいぜい10mと推察される。これは、水面でも同じことが言えると思われる。また、“物体”の固有振動数に合致する振動を送り、破壊できることも確認済み。しかし、71番は物質それぞれの固有振動数を把握できていないため、実用段階ではない。
更に、“原子”の振動数を変更することにより、物質の温度も変更可能である。
相手の触れている部分を凍傷・壊死させたり、空気中の窒素原子振動数を変更すれば、液体窒素も生成可能である。しかし、前述のとおり、変更できるのは右手或いは左手の表面のみであり、影響を受けない部分もそこのみである。したがって、両手首より上に生成した液体窒素などが長時間あたってしまうと、影響が出ることは必至だろう。
また、原子振動数の変化による温度変化のスピードは、プラマイ10℃/秒である。
光の波長や電磁波などは、現段階では操作不能と思われ、今後の研究課題である。


【情報移植・脳機能について】
三次プログラムの“情報移植”によって、基本的な知識と自らの存在意義を
植えつけることに成功。感情については、もとより宿ることのないと判断。
しかし近頃、微かではあるが感情的行動を確認。また、三次プログラムにて
一筋の涙を流す現象も確認。経過を観察し、場合によっては
感情抑制剤によって強制的に抑えこむこととする。
思考・判断能力は、埋め込まれた電子チップによって、戦闘における最善の手を取るように
誘導される為、心配はないとする。学習能力は人並みと判断されるが、
どこまで体外情報を取得できるかは不明。


【総括】
三次プログラムによる負傷もあるが、全体的には良い出来と判断する。
この“ゲーム”を最終プログラムとし、結果次第で顧客に売り渡すものとする。

 

 

 

 


補足

 

 

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最終更新:2015年03月12日 22:46