
| 製作者 | 書道ムーン |
| 出場大会 | 第八回大会 |
| 経歴 |
設定
精神同調...完了...
水量...正常...
生命感知......捕捉...
只今よりCODE:GREENの起動を開始します_
歓声の響く闘技場に続く通路で静かに木霊する機械的な声
カラカラと音を立てながら、車椅子は前に進み、歓声の中に進んでいく
既に嗄れ、髪も薄く白く染まった余命もなさそうな老人がその車椅子に座っている
眠っているのだろうか、椅子に固定されているとはいえ、力なく揺々と振動に任せ、目を閉じている
「さあ、今回も登場だ! 大会の常連、最年長の水使いエキスパート! ミスターGREEN!!」
更に歓声が湧き上がる
その声にびくともせず、老人GREENは眠ったままだが、車椅子に取り付けられた腕のような機関が動き出し、前に指し示す
『私の相手は誰かな? 誰であろうと負ける気はしないがな』
声のような音が車椅子から発せられる
GREENは力なく動きに従い、目を閉じたままだが、どうやら老人の意識が機械を通して伝えられているようだ
自信満々な彼に饗応するかの様にGREENコールが鳴り響く
「続くはこれまた常連の――――」
――大会は終了し、GREENは優勝は出来なかったものの、それなりの成果を上げていた
だが、彼の車椅子はほとんど破壊され、今回のファイトマネーの殆どが車椅子の修理費に充てられそうだった
普通の生活をするには問題ないのだが、このままでは次回の大会まで修理が完了できるか分からない
「何だぁ、じいさん、今回はやけに派手にやられてるじゃねえか」
数人のチンピラがGREENを囲む
GREENの認識では見知った顔だが、親しいという仲ではないのが分かる
『日に日に若者が強くなってきている、金もジリ貧だしなあ、これでは引退もやむ無しかな』
その彼の言葉にチンピラはくっくっくっと声を抑えるように笑う
「じゃあ、じいさんはここで引退だ」
「ぶっ壊れた機械相手だからあんまそういうことしたくないんだけどなぁ」
「ま、俺達にその賞金を全部くれるってんなら、見逃してやらないでもない」
へへへ、と次から次へとチンピラたちは武器を取り出していく
中には能力者もいるようで、バチバチと電気を放つ者、物を浮かせる者、光の塊を手の中に溜める者
無能力者も含めた能力者の集団
誰が見るよりGREENの不利というのは明らかだった
『確かに若者は強くなってきていると言ったが、知っているか? 私は戦う前に必ず言うことにしている――誰であろうと負ける気はしない、とな』
明らかに使えそうもない注射器型の腕をチンピラ達に一切の揺れも見せずに差し向ける
GREENの挑発行為にチンピラは怒りを露わにする
「こンの死にかけのジジイが!」
チンピラが叫ぶなり、一斉にGREENに襲いかかる
そして、GREEN、老人の方の口角が少し上がったように見えた
残ったのはチンピラ達の無残な死体と、その上を進むGREENと彼の車椅子だった
『死に急ぐのが若者の特権かな、なら私のような老人は死ぬのを躊躇うのが特権というだな』
カラカラと音を立て、機械的な声を残しながら血に塗れた自信過剰な死体を残してGREENはその場を去っていく
(さて、これは本格的に直さないと次の大会に間に合うかどうか分からんし、あんなのを毎日相手をするとどうもギリギリになってしまう、はて、次の事もその次の事も考えないとな……)
名称 CODE:GREEN
改造された車椅子に常に座っている老人
老人の名前は無く、コードネームとしてGREENと名付けられている
普段から何も動かず植物人間状態なのだが、意識は眠らずにある
車椅子と常時繋がっている間は意識を車椅子を通して発せられる
しかし、車椅子と切り離された場合、意識は途絶え生命維持は出来なくなり、一時的な仮死状態になる
車椅子に戻れば復活はするものの、1日ほど戻れなければ衰弱が始まり、復活まで時間がかかる
更に半日経つと死亡する
GREENの能力はあらゆる水を自由に操れるサイコキネシス
タンクに溜まった水を操り、攻撃と防御、移動など様々に応用して扱う
車椅子稼働中の水蒸気も操れるので、タンクに戻す、視界不良にする事も可能
タンクの水が無くなると何も出来なくなるので、戦いに赴く場合は必ず満タンにしている
範囲は闘技場内程度なら自由に操作出来る
車椅子には巨大なタンクが装着されており、その中には真水が入っている。
車椅子の動作にはGREENからの生命エネルギーを利用した水蒸気機関
水蒸気機関で老人の生命維持装置が動いている
車椅子の形状は小型の車輪が6つであり、従来の車椅子とは変わった手で動かすような形にはなっていない
背面にドラム缶数個程の大きさの水タンク、左右には盾のような形状の腕と注射器に似た形状の腕がそれぞれ2本ある
それぞれがタンクに繋がっており、彼の頭部に取り付けられた配線付きの兜もタンクに繋がっている
誰の目から見てもタンクが車椅子の主要核であり、弱点であるのが分かる
能力
水圧パンチ:水を操り、鉄の扉さえ貫く圧力を持った水流で殴る
水圧キック;その水圧で跳躍する
水圧ショット:直線的な水圧を両腕から噴出する。水圧パンチより飛距離は広いが、遠ければ威力が弱まる上、水量消費も多い
水圧バリア:両腕の先端を地面に向け、水圧によってそこから一時的な壁を作り出し、様々なものを止めたり、弾いたりする
水圧カッター:打撃の水圧パンチとは違った斬撃の回転する水流の刃。水圧パンチと同じく鉄程度なら真っ二つに出来る
水圧ローリング:噴出する水流を使って車椅子を強制的に回転させる。水を広範囲にばら撒く用途にも出来る
水圧ジェット:水圧キックよりも長い間水を噴出させ高速移動をする
以上は、注射器型の腕を壊されると出来なくなる行動
水霧ロスト:水蒸気機関からの水蒸気噴出を多量に行い、視界を悪くさせる。この視界不良はGREENにとってはあまり意味を成さないが、水蒸気機関に生命エネルギーを余分に取られるのであまり多用は出来ない
以上は水蒸気機関から水蒸気が封じられたら出来なくなる行動
水流ナックル:周囲に散らばった水をかき集め、高威力の打撃を与える
水流ショットガン:周囲の水を四方八方関係なく対象に向かわせる
水流リフレクト:周囲の水に水流を与え、攻撃の軌道を少しだけ変え、外させる。投擲物なら水流を用いて威力を維持したまま相手に返す
水流ニードル:周囲の水に水流を与えさせ、ドリルに近い形状の針にした後、飛ばす
水龍フォール:周囲の水を集め、巨大な水の塊にし、押しつぶす。これは殆どの水を消費する最終手段であり、彼の誇りの一撃である
以上は水を彼の操作範囲内からなくしたら出来なくなる行動
吸水に一生:
車椅子の生命維持がなくなった時、GREENに触れると発揮される能力
触れた者の水分を一瞬で抜き取り、自分の物にする。触れられる場所は問わない
これが発動するとお湯を入れたカップ麺のように潤いを取り戻し、一時的に若返る
人一人に付き、30分程度。この間に生命維持装置に自分を取り付ける様に頑張る
この時の水は生き物から吸った水でなければいけない
また、水分を抜かれた者はミイラ化し、水をすぐに与えれば復活はするが、悪ければ後遺症が残るか死ぬ
この能力に弱点があるとすれば、GREENは全く動けないので、放っておけば勝手に死ぬ
また、発動条件である生命維持装置が機能しなくなった時にしか使えない
若返っていても、能力の性能は変わらないが、車椅子無しで動けるという利点がある
そもそも、生命維持装置に繋がなければ死んでしまうのでそのことに必死にはなる
GREENは科学タワーの事故以来能力を身に付けており、その際、植物人間化してしまった。
彼が元々どこから来たのか不明ではあるが、噂では裏社会組織の首領と繋がりがあるのではないかとされている。
コードネームはその縁であり、他にもREDやBLUE等がいる。
能力を持つ前から自信家であり、それは強さを自覚したものなので、まず負けない戦い方をする。
論理的ではなく、自信からの行き当たりばったりのような戦法をし、咄嗟の思いつきを咄嗟に始める事が多い。
補足