製作者 | さのばてっく |
出場大会 | 第9回大会 |
経歴 |
設定
本名 芦萱 隆司
身長 175cm
体重 84kg
肉体は普通の人。
パン屋さんを切盛りしている優しいおじさん。
子供のころから大好きだった絵本の主人公に憧れ、暇を見つけては世界中を巡りお腹を空かせた人々にパンを配っていた。
大会数週間前。
その日も一日の業務を終え家路についたおじさんはテレビをつけてへたり込んだ。一人でお店のパンを作り続け休む暇もないが、充実感に浸っていた。次はどこへパンを届けようか。
ぼんやりと眺める画面の中では、兼ねてより尊敬の念を抱いていた世界的有名なヒーローが人気番組の司会を務めていた。彼はおじさんと比べるべくもなく多くの人々を救っている筈だ。
自分の活動が本当に意味を成しているのか。そんな疑念が頭の隅に浮かび上がった時、画面の端のテロップが目に映る。何やら世界中のヒーローにイベントの呼びかけを行っているらしい。古今東西有名無名のヒーローの名が挙がる一方でしかし、おじさんの目に留まったのはそこではなく、
(このイベントで得た収益金の一部は世界の貧しい地域に寄付されます。)
という一文であった。
「これだ!」
これだけ大きく取り上げられる大会ならば紛れもなく多くの人々の助けとなるに違いない。おじさんは直ぐさま番組へ連絡、大会参加を取り付けた!
(ヒーローになる。私は、ヒーローになる!)
「子供たちに夢を与えるわけじゃない。だけど一人でも多くの人を救えるのなら、私は、ヒーローになってやるぞ!」
一人、部屋の中で叫んだおじさんの体に不思議なことが起こった。
「これは……?」
体が淡く発光する。別段油テカテカしているわけではない。
直感的に自分に特別な能力が発言したことを理解した。
その能力は決して今までの自分を劇的に変化させるものではなく、ヒーローとして相応しい力でもなかったが、ただ一つ憧れ続けたヒーローの素質がおじさんに目覚めた瞬間であった。
‐能力‐
手からパンを作り出す。
材料を必要とせずあらゆるパンを思い浮かべるだけで作り出し、両手を重ねて構えることで撃ち出す。パァン!
・大会特別メニュー
【毒毒虫蒸パン】
毒虫を詰めた蒸しパン。
【ざっくりコロッケパン】
カッターの刃が露出したソース香り立つ至高のパン。
【これぞ黄銅!仕込み明太子フランス】
真鍮の棒が中に刺さっているパン。鈍器。
【まさに底盤!オーブンの天板】
オーブンの天板。主に盾などに使う。
【店の設備を売り払って買ったジェットパック】
ヒーローは飛ぶ。
補足