製作者 | 岡崎 |
出場大会 | 第九回大会 |
経歴 |
設定
お父さんはヒーロー
娘は女の子だが日曜日の朝はヒーローものを必ず一緒に見る決まりになっている。
俺の影響か○○キュアといった女の子らしいものよりも、レンジャーのような戦隊もののアニメが好きなようでよく怪物役をさせられた。娘の加減の知らないとび蹴りは幼いながらも強烈で、妻にはお父さんは威厳の欠片もないわね、とよく笑われたものだ。
とある日曜日、いつものように鋭いパンチとキックをくらった怪物の俺はついつい娘に尊敬されたい出来心で言ってしまったのだ。
「お父さんも昔はヒーローで、こーんなおっきい怪獣もやっつけてたんだぞ。」
確かに大学生の頃、ヒーローショーでアルバイトをしていた。
だけど、それは勝つことが決まったただの見せ物だ。
それが、こんなことになるなんて。
「お父さん、ヒーローなんでしょ!」
ホーリーレイツで行われるイベントの広告を小さい手で握りしめた娘にキラキラした目で見上げられてしまった。
かわいい娘の羨望と尊敬の眼差しを無下にできる父親がこの世にいるだろうか、いやいない。
会社で上司に怒られようとも、後輩には少しボリュームが減ってきた髪の毛を影でバカにされようとも、俺はたった一人の、娘のヒーローなんだ。
お父さん
体力や運動神経は年齢の割によい。
しかし最近は腰痛が悩みの種。
父の背中
弱々しいようで強い意志を感じる背中。誰もが懐かしく優しい気持ちになる。
父の一喝
武器や能力は卑怯。そんなものを使う相手には大きな声で一喝!怯ませる。
父の鉄槌
父のかたーいゲンコツ。暴力ではない、愛のあるゲンコツなのだ。
娘の声援
娘の声が聞こえるとまだ頑張れる気がしてしまう。娘の声には不思議な回復力がある。
父の意地
娘が見ている前で一方的に負けるわけにはいかない。最後の一撃は必ず当たる。
ヒーローマニア
ヒーロー大好きな父は世界中どんなヒーローのことでも得意技や弱点を熟知している。
やるだけやって負けてもいいじゃないか。相手はヒーローだ。幸い、バーチャル世界だから怪我をすることもないらしい。中年が怪我の心配なく暴れられるなんて有り難い話だ。全力でぶつかってやろうじゃないか。
補足