
| 製作者 | ふぇぬりる |
| 出場大会 | 第十回大会 |
| 経歴 |
設定
いつからかももう覚えていないけれど、昔、ぼくの中にはたくさんの人がいた。みんなそれぞれ意識があって、心があって、言葉を持ってた。けれどある日目を覚ましたら、ぼくともう1人だけになってた。ぼくの知らない間に、彼らはお互いの尊厳を守って、消えたらしい。そして、彼も消えたいと言ってた。少し考えたけど、ぼくは彼を止めなかった。
ぼくと話をする人はいなくなった。毎日外の話をしてくれる人がいなくなった。だから、外が見てみたかった。ぼくのおじさんに、外に出たいと言ってみたら、考えておくよと言ってくれた。
ある日、外に出られることになった。ぼくはどうやら、戦いに備えて皆を守ることになるらしい。僕は他の人の役に立てることよりも、外に出られることがとっても嬉しくて、皆に報告しようとしたけれど、もうみんないないんだ。
情報
特殊検体PT3668はとある研究所の検体である。数年前に起こった科学タワーへの落雷で治安の悪化した町で親を失い、孤児院に引き取られた子であったが、その後検体として研究所へ引き取られた。この研究は過去に行われた新人類誕生の研究とは方向を変え、人間に新たなエネルギーを注入するのではなく、人間そのものの能力を飛躍的に高めるというものである。人間のさまざまな能力を解析し、高め生まれたのが彼だ。将来的には対能力者部隊での活躍の他、能力無効の能力者への対策として期待されている。脳の使用リミットを解除されており、その脳の容量の多くを血液の操作へと割り当てられている。研究所の中では問題を起こすこともなく、担当の研究者とは特に仲がいい。
この戦争が起こる数日前、彼は担当の研究者と外泊し実地研修をしていた。目的としては周囲への反応と脳の許容量の変化なのだが、彼にとっては初めての外であり、親しい人物との旅行でうきうきとした気分でいた。そして戦争が勃発する。研究者と彼は強制的に避難をすることになり、帰ることができなくなった。
この担当の研究者、名前はデラーというのだが、家族が皆研究者という家系だった。家族はみなタワーの中で働いており、デラーと音信不通になる。実地研修などよりも家族の事が心配なはずだ。避難先でうなだれるデラーの事を察した彼は、彼の力になりたいと願った。きっと自分ならタワーの中にも入れるはずだ。
静かに彼は避難先を抜け出した。1人で道を走り、段々と人はいなくなり、そして、大統領の首が落ちる。
能力
彼は自らの血液にプログラムを指示することができる。血液はその通りに動き、変動する。彼は通常の人間よりも多くの血液を持っており、その大部分を胸元のコアに固形として変化させて持っている。
彼の血液は血液であって普通の血液ではない。その成分、細胞、分子に至るまでに伝達組織が組み込まれており、自由自在に気体や固体に成ることができる。
母体を離れた血液は、プログラムを実行した後は新たな指示がない限り動くことはない。離れた血液に新たにプログラムを与えるには触れるだけで良い。空気中に浮かぶ血液を媒介とした場合、触れているうちに入る。
彼のこの能力はすべて科学によりつくられたものであり、タワーからの高エネルギー放出によって生まれた能力者たちとは原理が違っている。敵の能力を無効化する能力者の能力にはかからない。
技
凝固
血液を固体にさせる。固形になる形などは指定することができる。血液の質量は減少する。
血溜まりの棘
あらかじめ凝固のプログラムを組み込んだ血液を地面などに落としておいて、時間差で鋭い棘のように固まるよう仕掛ける。凝固には大量の血液が必要なので、だいたい大きい血だまりがある。
返り血の蔓
血の流れる攻撃を受けた際、敵に返り血が付着する。それを先に想定して、返り血にプログラムを乗せる。敵の体に付着した返り血は服や体に絡みついて固まり重くなり、動きを邪魔する。
体内の殻
身体の中に流れる血液を凝固させ、体内で即席の防具を作り出し、内臓などへの致命的ダメージから身を守る。
気化
血液を気体にする。気体にした血液は風の流れに乗って移動する。血液の質量は増加する。
霧の鉄槌
気化した血液に凝固のプログラムを乗せ、上空に達した際に凝固させる。すると落ちてくる。凝固させる為には大量の血液が必要なので、まるで赤い霧が上空に浮遊しているかのように見える。
弱点
道具などの知識を与えるための検体ではない為、武器の使い方がわからない。最低限の格闘はできるようにされたが、身体の基礎能力がないため非常にひ弱。
誰が敵であるのかわかっていない節がある。今回の戦争が囚人たちによって引き起こされたものであること・対能力者部隊がいることは知っているが、囚人服を変えられてしまうとわからない。攻撃を加えられると敵だと認識する。
補足