
| 製作者 | 書道ムーン |
| 出場大会 | 第十回大会 |
| 経歴 |
設定
悪いな、これも仕事ってやつだ。
ああ? どうして犯罪者側にいるかって?
そりゃあ、俺は傭兵だ。報酬を貰えればどこの陣営にも就く、そういうもんだろ?
賞金の伝手が無えから彷徨っていたらスカウトされたってわけだ。
金は払うから、助けてくれと?
いくらだ、今クライアントから支払われているのはこのくらいだが……ああ、それじゃあ無理な相談だな。
冥土の土産ってのも三流が語るようなもんだが、俺にもポリシーってのがあってだな、ただの土産話だ、聞いてはくれないか。
まず、この銃、良いだろう? ソードオフショットガン、人間程度なら粉微塵のカスタム品だ。素人がこいつを撃とうもんなら片腕が吹き飛ぶから気を付けろよ。
こいつはクロスボルト仕様の水平二連式、弾はスラッグ弾を使っている。
一応将来狩人になろうとしたんだが、この銃はあくまでトドメ用のサブ武器にしている。メイン武器は今お前を包んでいる闇の炎だ。
俺の能力はこの蒼と黒の炎――闇の炎を自在に操れるものだ。
科学タワーの事故以来、貰ったもんだから、生まれつきってわけじゃない。
熱いって感じないだろ? この炎は決して熱くない、ま、無害ってわけじゃないんだが。
普通の炎が熱を与えるというなら、こいつは熱を奪う炎だ。
この炎に触れたら一気に体温を奪われる。人間が体温を奪われたらどうなるか知っているか?
まず意識が薄れる、おっと、話は続くから、少しは持ってくれよ。
それで集中力も判断力も鈍る、運動能力も落ちるだろうし、機械なら話は別だが、立ち上がることも出来なくなるだろう。
低体温による病気の発症に身体中が痛みに襲われる症状、最悪死ぬかもしれない。
こいつに触れなければ、そんな事は起きないだろうさ。
と言っても、こいつは熱も食うから、熱を奪った分膨張する。種火が徐々に全身を包んでいるのが分かるだろう。
高温地帯ならそれこそ食いたい放題、並の消火じゃ手が付けられないだろうな。
勿論、俺も巻き込まれるが、俺はこの炎に対して耐性があるから、他の奴らより影響は受けにくい。
使い過ぎると右手が痛くなるから、俺は長い間使いたくはないんだけど。
闇の炎なら巻き込まれないように操れるが、腕が痛いに変わりはない。
基本的に普通の炎と変わりねえよ、延焼もするし、酸素みたいな助燃性、可燃性の物が無ければ消えてしまう。
こいつの場合、熱も助燃性の素材になるっていうくらいだがな。
俺に技ってのはない。火は燃える、そのくらい単純って事だ。
技ってのはどうも俺には合わないようで、一瞬考えちまって、その隙に死にかけたなんてこともあった。
何事も適当でいいんだ適当で。
普通は相手に知られないように隠しておくもんなんだろうけど、知られて対策されても勝てるってのは絶対的な強さの証だと思ってる。
これは俺の自信にもなるから、これが俺のポリシーってやつだ。それで死のうが俺は十分満足でいられる。
死なないなら次に向けて頑張ればいい。死ぬまで俺の戦争は終わらねえ。
……ってもう聞いてねえか。
炎は燃えるもんがなければ、燃え続けられない。
例え闇の中で生きる炎でも、そいつは変わらねえんだよな。
俺はそれで十分だ。なあ、そうだろう? 通信機の向こうの住人。
俺はアオイ=B=エンフェルネ、闇の炎使いだ、よろしくな。
補足