スイレン

 

 

 

製作者 黒砂糖13 
出場大会 第十回大会 
経歴  

 

 

 

 

設定

やめてくれ睡蓮・・・!

頼むからキミだけでも逃げてくれ・・・!

睡蓮に・・・手を出すなああああ!!

 

―とある能力者部隊隊員の証言―
驚いたよ、今日は非番だから映画でも見に行くかと街にでたと思ったら裏路地からフラフラの彼が出てきたんだからな。
身長から12~14の男の子だとは遠目で分かったけど尋常じゃない雰囲気は伝わったからな。保護しなきゃって思ったさ。
彼の名前・・・は分からない。そもそも駆けつけた直後に強烈な睡魔に襲われて気がついたら病院に居たんだ。
ただ分かることはあいつは能力者だったってこと、そして睡魔に襲われる直前に見せた目は”敵を見る目”だったってことだけだ。


―取調べの記録―
―やあ、ごきげんよう。安心してくれ。おじさんたちは敵じゃない、キミの味方だよ。おじさんは話を聞きに来たんだ。君に何が起きたのか、
そしておじさんたちが出来ることは何か、それを調べる為にね。ただキミの能力、おそらく睡魔を操る能力なんだろうけどそれのせいで
おじさんたちはキミに近寄れないんだ。だからこうやって画面越しにお話を聞くことになってることを許してくれ。

―さて、これからキミにいくつか質問するから答えれる範囲で答えてくれ。キミはどうやら喋ることが出来ない、
あるいは喋りたくないことがあったのかもしれないだから手元のボタンでYesかNoで答えてくれ。

―まずキミは何か事件に巻き込まれたのかね?

=Yes

―それはキミが起こした事かね?

=No

―では犯人は別の誰かということかね?

=Yes

―犯人は今も生きてるかね?

=・・・・・・・・・・・・・

―分からないか・・・

=「・・・睡蓮・・・」

―!い、今何て!?

=「・・・・・・・・・・」

―ち、ちょっと待っててくれるかね?

―――中断―――

―今彼はなんと?

―”睡蓮”と聞こえました

―私も。

―何かのメッセージでしょうか?それとも・・・。

―うーむ、それが一体何を意味するのか・・・。

 

―とある少女の話―
睡蓮?ああ変わった名前だったから覚えてるよ。最近は見かけてないけど。
彼女はまあ一言で言い表すなら「男勝り」って感じな子だったねー。
親御さんはどんな方々だったかは知らないけどしょっちゅう家を出ては夜遅く帰って怒られてたってご近所さんが言ってねぇ。
「あの日」以来?ああ、持ってたみたいだったよ、能力。聞いた話だと「触れた物をヒビ割れさせる能力」だったかねぇ?
あの子らしいよ。うん。ああ、そうだ男勝りっていったけど喧嘩も強かったよ!これはこの目でみたんだけどねぇ、巷を騒がせてた
暴走族のやつらをさ一人で倒しちゃうのよ!その上、仲間の一人が乗ってたバイクでその子を轢こうとしたのをかれーいによけて
その横っ腹にスカッと蹴りを入れたらヒビが入ったバイクがすぐ粉々になってちゃってさ!あれは見ててスッキリしたさ!
その子の周り?ああ、そういえば同い年の子は怖がって近づかなかったけど一人だけ居たね。その子と違ってひ弱そうな男の子だったけど
あれは遠めで見守ってて微笑ましかったねー。彼女は気づいてなかったと思うけどあれは惚れた男だったね、うんうん。
正直性格は正反対だったけどお似合いだったよ。その男の子のほう?ああ・・・惜しい子を亡くしたさ。
数ヶ月前だったかね、能力者がその子の家に盗みに入ったんさ。そいつに見つかってその子の親御さんごと・・・ね。そういえば
そのころ辺りからだったかね睡蓮って子も見なくなったのも。

 

―とある少年の記憶―
僕は弱かった。
父さんを・・・母さんを・・・守れなかった。
そしてあの日アイツに殺されるはずだった・・・
それなのに睡蓮は僕を助けに来た。
でも彼女が勝てる訳なんて無かったんだ・・・むしろ彼女も僕の父さんや母さんみたいに・・・
そう思うと自分が嫌いになったんだ、なんでこんなちっぽけな能力しかなかったんだ・・・
そしたら自分の中で何かが変わる感じがした・・・あの日能力に目覚めた日のような不思議な感じが・・・
そのとき咄嗟に願ったんだ、「睡蓮を守りたい、そのためならどうなろうとかまわない」って。
すると彼女がこの世界から消えたんだ。守れたんだ。こんな僕でも・・・
それから僕は逃げ続けた、そいつが何時睡蓮を狙ってるか分からない、だから逃げ続けた。
半年前のあの日以来、僕は寝てない。逃げ続けて来たからじゃない、睡蓮を守る為にさ、夢が恋しく思ったことは無い。
僕の夢は・・・願いは・・・睡蓮を守ること・・・いずれ僕の手で守れるようになることだから・・・
ごめんね睡蓮、何時か僕が胸を張ってキミを守れる時が来るまでは・・・ゆっくり眠っててくれ。

 

―今は亡き狂人の記憶―
ソイツはであった瞬間から悪だと分かった。
全身を刃物に変え幼い少年を守ろうとした少女へと切りかかっていったのだ。
だから排除した。今までの能力者と同じように。そして全てが終わったあと唖然と座り込む彼女へと手を伸ばした。
(怪我は無いか?)そう告げようとした瞬間そばにいた少年が声を荒げた、

「睡蓮に・・・手を出すなああああ!!」

すると私が手を差し伸べた少女が私の前から消えた。おそらく少年の能力だ。戦闘は終わったと思っていたので絶縁体を解除していたのが原因だろう。
はたして少女は消されたのか?それならば排除しなくては。それともどこか安全なところへ移動させたのか?はたしてどちらだ?
そう考えてるうちに少年は逃げ出していた。・・・まあいずれ排除するのだ、今は優先すべき悪がいる。

 

―少年の現在―
あの日保護した少年は能力者部隊の一員として動いている。少なくともそれが一番彼にとって安全であると判断されたためである。
少年の名は未だに不明だがスイレンというフレーズが彼の名だと仮定してみなはスイレンと呼んでいる。
本人は未だに口を開かないが首をかすかに振るなど意思疎通はできるようだ。
また数ヶ月に渡る取調べの結果彼は能力者として強くありたいようで積極的にわれわれの活動をサポートしている。
実際彼のおかげで対能力者戦闘が大幅に楽になったのは彼の参加した事件を参照してくれば分かるだろう。
ただ一つ心配なのは彼を保護した1年前以来睡眠を取っていないということが診察の結果で出ている。半年前からは筋肉の疲労から歩けなくなっており、移動に自動化された車椅子で生活している。何度医師や我々が説得してもなぜか彼は頑なに寝ることを拒んでいる。
いずれその理由が明かされる時がくる事を心の底から願っている。

 

―スイレン―
14歳

――――性格/行動:
もともと臆病な性格だったがある事件を境に”睡蓮を守りたい”、”睡蓮を守れる強い男になりたい”という鋼の意思に目覚める。
睡蓮を守るということのためなら自身を犠牲にしても構わないという自己犠牲の精神を持つ。予断だが長時間の不眠状態の影響で
記憶が一部欠落している。自分をも省みない性格が災いしてか自分の名前を覚えていない。

――――能力/技:
【夢を持ってくる能力】
・もともと他者の夢を見れる能力だったがあるときを境に能力が進化しより強力な能力に進化した。

【魔睡(ますい)】
・自身のもつ睡魔を自身から半径1メートル以内の生物に流し込む。
・1年間寝ずに蓄積した睡魔はどんな生物でも瞬く間に眠りにつく

【眠りの幻影】
・自身の持つ睡魔の一部を好きな物に形作り自信から切り離す
・この幻影は見る者によって姿を変えその者の最も嫌う悪夢として形取る
・これに触れた場合「魔睡」ほどではないにしろ眠気を誘う

【夢弾き】
・自身、もしくは近場の生物に対して使用することで強制的に覚醒状態にし睡眠or気絶を防ぐ
・一日1度が限度

【夢世界】
・この能力においてもっとも強力な技
・好きな対象を自分の夢の世界へ送る
・一度に送れるのは一人のみで送られたものは現実世界から切り離されスイレンの中で眠り続ける
・出る方法は3つ:
1:スイレンの意思で夢の世界から出す
2:スイレンが死んだ場合強制的に夢から脱出できる
3:スイレンが寝るもしくは気絶した場合自身の意識が夢の世界に移り定員オーバーとなるため脱出できる
・現在:【睡蓮】が眠りについている

――――戦闘スタイル:
長期間の不眠の影響で自力で立てなくなっているほど筋肉が衰えている。つまり病人以下の戦闘力。
故に「眠りの幻影」で相手の動揺を誘う+遠距離から戦う
基本「魔睡」は所見殺しに特化した自衛技なので基本当らない。

――――弱点:
そもそも銃で撃たれるだけで負ける。それくらい本人は弱い。
また恐怖する物が無い相手だと動揺を誘えないためかなりキツイ。
生物以外もしくは寝ない者はそもそも論外。

 

―睡蓮―
14歳(当時)

――――性格/行動:
男勝りで面倒ごとが起きれば物理で解決しようとする。その男勝りな性格に劣らない馬鹿力を持ち合わせており普通ヒビが入った程度では
壊せないコンクリートの壁も渾身のストレートで粉砕できる。あんまり彼女をおこらせないほうが良さそうだ。
困っている人を頬って置けない正確なため色々面倒ごとに巻き込まれやすい。
その性格のためいじめられていた少年を助けて以来その子と友達になる。また鈍感なのでその少年が自分に対して好意を寄せている
ことに気づいていない。

――――能力―
【粉砕】:触れた生物以外の物にヒビを入れる能力

――――戦闘スタイル:
とりあえずゴロツキくらいなら軽くあしらえるが、戦闘慣れしている相手や武術の達人相手は手も足も出ない。

 


補足

 

 

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最終更新:2018年06月28日 23:08
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