
| 製作者 | METU |
| 出場大会 | 第十回大会 |
| 経歴 |
設定
対能力者部隊が結成され一年ほどたった夏の休日の昼間、科学タワーの近くにある駅の広場は人々で混雑していた。
日差しが強く、広場にある噴水や木陰で涼もうとしている人、駅に電車が到着しホームから出てくる人。
広場の中心に噴水が設置してあり子供たちが湧き出る水で遊んでいる。その噴水の水が溜まっている中に真っ黒いギターを携え靴を履いたまま青年が入っていく。
不思議な顔をして見ている子供たちの真ん中に立つと突然男の周りに髑髏が現れた。
1mくらいの大きめの髑髏が2つ、羽根の生えた10cmくらいの小さな髑髏が1つ。ひょいっと大きい髑髏の上に乗ると噴水から湧き出る水の頂点を超える高さまで浮いて上がっていく。
子供たちはそれを見てはしゃぎ回り乗せてとせがんでいる。そんな様子が見えていないかのように周辺を一見するとパタパタと飛んでいた小さい髑髏を勢いよく掴みとり口元に当てる。
瞬間、地獄の底から這い出て来るような叫び声が響き渡る。噴水から出ていた水は吹き飛び、子供たちも一緒に弾き飛ばされる。
大人たちが駆け寄り男を怒鳴りつけるが男はそんなものが見えていないかのように無視し、見るものを不愉快にするような笑みを浮かべ周りを見渡す。
「今日は記念すべき俺の初ライブだ!存分に俺の声を味わっていくがいい!」
そう叫ぶと空中に巨大なステージが現れ、ヒューゴ・ハートによる地獄のリサイタルが始まった
数時間後、その場所にはたった一人立って居るだけだった。
周りは足首まで浸かるほどの赤黒い水たまりと少々の肉片。駅前広場から周辺1キロほどに渡って人々が死んでいた。離れるほど人型は保っていたが頭が割れ目が飛び出している者、口から臓器が溢れている者、四肢が裂けている者。
男の声が耳に届いた人はほぼ全て絶命していた。
この全貌の張本人はただただやりきったという顏で広場の中心で空を見上げていた。
男が対能力者部隊に連れて行かれる時は抵抗しなかったという。
それから数か月間、男は厳重に拘束され歌えない悲しみを背負い特殊収容所に居た。もう一度たくさんの人に聞いてもらいたい、あの感動をもう一度味わいたい。
男は反省などしていなかった。歌いたい、ファンが待っている、新曲のイメージ、そんなことを毎日考えて過ごしていた。
半年ほどたったある日、そんな生活は終わりを告げた。サイレンが鳴り響き房の扉が開いたのだ。だが自分は体も口も拘束され動けない。バタバタ暴れていると囚人服の人間が一人近寄り拘束を解いてくれた。
前に新聞でライブの記事を見て興味を持ったと話す囚人。どうやら自分の初ライブは「血の海ライブ」と呼ばれているらしい。またあれくらい大きい事件を楽しみにしていると言われたがあれは事件ではない、夏フェスだ。
囚人服の人たちが行く方へ付いて行こうとしたが大事なことを忘れていた。愛用のギターが無い。俺のファンが持って行ってしまったのか?とも思ったが第六感がこの場所にあるといっている。囚人たちとは逆方向に進み地下へ向かう。
地下には巨大な扉があり倉庫と書かれていた。鍵がかかっていたが近くで死んでいた奴が持っていたのでそれを使い難なく開いた。中は果てしない通路と棚が並んでいた。
ギターを探して棚を見ると凶器ばかり置かれている。しかも大体には血が付いていた。なぜこんな物が大量に?男は何故自分が拘束されていたのか理解していなかった。
数十分歩くと愛用のギターが乱雑に置かれているのを見つけた。すぐにでもチューニングしたかったが通路が狭くここでは出来ないので倉庫入り口まで走る。途中、上のほうから振動がきていたが現在収容所で何が起こっているのか男は知らずにいた。
倉庫前の開けた場所に座りこみ自分の能力で出した機材でギターの音を確かめる。あの時と変わらず良い音が鳴り響く。今ここには死体しかないが我慢できず一曲だけ、とマイクを掴む。
ひとつ咳払いをし、いざ!といったその時。上の階からなにかが破壊されるような爆音と振動が男をよろめかせた。さすがに何事かと思い上の階へ様子を見に急ぐと、壁には建物から外へ出られるほど大きな穴が開いており囚人たちが居なくなっていた。
ちらほら囚人の死体も見えたが気にせず外の様子をうかがう。数人の囚人の後ろ姿が見えたがどこかへ向かうつもりだろうか。もしかして自分のライブのために人を集めてくれるのだろうか?!そうとなれば準備しなくてはいけない。
こんな汚い囚人服ではいられないので服屋へ向かう。街に出ると人が居ない。世界が終わったのかと思うほど人が見当たらない。もうみんな会場へ行ってしまったのかと思い急いで服を選び着替えた。店から出たとき街に設置されているスピーカーから声が流れる。
「今こそ最期の戦いの時だ!」
なんだ?今誰が歌っている?マイクがあるのは広場か?そういや俺と同じ年のミュージシャンがいたな、そいつか?あんなやつに負けてはいられない。
心に響かせる音楽なんて古臭せぇ。俺の声で脳みそまで痺れさせてやるぜ!
そう決心すると男は急ぎ足で広場、会場へと向かったのだった。
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名前:ヒューゴ・ハート
年齢:28歳
身長:180cm
どこまでもポジティブで他人全員自分のファンだと思っている。中学の頃にメタル音楽と出会う。
欲しかったギターを買うために真面目に働いていたが購入後すぐに能力に目覚め「血の海ライブ」を決行したため房に入れられる。その時死んだ人たちは自分の歌で死ねて幸せだろうと思っている。
黙っていればイケメンだが黙らないし服が少々偏っているのでモテないし友達もいない。勝手に有名なミュージシャンをライバルだと言い張っている。
歌えばなんでも上手いがメタル系しか歌いたがらない。自分の音楽に文句を言ってくる人にはギターを頭に振りおろしてくる(能力のおかげでギターは壊れない)
子供の頃に祖母に貰ったお守りのおかげかは分からないが微妙に幸運。可愛い女の子と話したことが無いので話しかけられると戸惑う。
広場のマイクで都市全体に設置されているスピーカーから歌声を響かせたい。囚人側だが歌うのを邪魔する者には容赦なく攻撃する。
能力:デスライブ(リサイタル)
勝手に命名している。ライブステージが現れる能力。目に悪そうなライトで照らされている。
1mの髑髏型スピーカー×2、10cmの羽つき髑髏マイクが周りに飛んでおり乗って移動できる。
ステージ上には3mほどの巨大スピーカーが設置しておりそこから響く音は聞いた人間に影響してくる(※死に方は人によって異なります)
音が聞こえる範囲は1キロほどで遠くなるほど効果は薄くなる。近くで1曲聞くと神経が麻痺し勝手にライブを楽しんでしまう。
2曲目からは段々体に異常が出てきて5曲目には気付かないうちに肉片になっている。狭い空間では歌いたくないので主に空中にステージを作り出す。
†イカれたメンバー紹介†
能力で一緒に演奏してくれる人のような形をした黒い影達
ボーカル兼ギター:死を奏でし魔声†ヒューゴ
ベース:ヘドバンが激しすぎて顏が地面とぶつかっているため頭が割れている。塩酸効果のある脳みそが飛び散っている
ドラム:一曲につき一本バチが折れる。折れたバチは観客に突き刺さるまで追いかけてくる
キーボード:踊って演奏している。ステップが不愉快
主に髑髏型スピーカーに乗って歌うスタイル。髑髏型スピーカーから出る声は超音波で相手の攻撃を跳ね返す
一体に乗り、もう一体が物理攻撃をしてくる。無意識で操作して自身を守っている
極限大声明
羽付きマイクがメガホンに変わり最大限の声を出す
一般の人間が間近で聞くと脳が破裂してしまう
堕天の旋律
大人しめの一曲。聴くと30秒ごとに自我を失い始める。5分全部聴いてしまうとヒューゴのファンになってしまう(言いなりになってしまう)
六対叫喚
曲の邪魔をすると相手の周りに黒い羽が6対現れ鋼をも一気に突き破る勢いで飛んでくる
十字劫火
ブーイングを飛ばされると巨大な炎の逆さ十字が降ってきて相手に刺さり体を焼き尽くす
補足