
| 製作者 | 雪村 |
| 出場大会 | 第十回大会 |
| 経歴 |
設定
【名前】メアリー・リー
【外見年齢】16歳程
【しょうじょ と えほん の はなし】
あるところに それはそれは仲の良い かぞくがいました。
お母さんと お父さんと そして かわいい女の子。
女の子はお母さんにえほんを読んでもらうのがだいすきでした。
女の子ととしのちかい 赤いずきんをかぶったしょうじょのはなし。
王子さまに恋をした すこし悲しいうみにすむ人魚のはなし。
いじわるな王女さまに あかいりんごを食べさせられた おひめさまのはなし。
でも なかでも女の子がいちばん好きなおはなしは
お母さんが女の子のためにつくってくれた えほんのおはなしでした。
そのえほんに出てくる女の子は 女の子よりも すこしおねえさんでした。
そして その女の子はいろんなえほんに出てくる キャラクターにたすけてもらいながら
わるいまほう使いを ちえとゆうきで たおしにいくのです。
女の子はお母さんがつくってくれたこのえほんを いつもはだみはなさず もち歩いていました。
そのぐらい このえほんが だいすきだったのです。
ある日のことです。
女の子がいつものように えほんをだきしめながら おひるねをしていると
とつぜん空がまぶしくひかり そして大きな音が町中にひびきわたりました。
その音にびっくりしてとびおきた女の子は ふと自分のよこに だれかすわっていることに気づきます。
女の子は首をかしげながら となりにあらわれた人かげに 目をむけると
なんとそれは 女の子のだいすきな えほんに出てくる少女「メアリー」だったのです。
どうやらメアリーは かがくタワーにカミナリがおちたえいきょうであらわれた 女の子の「のうりょく」な
のだと わかりました。
えほんの中からとびだしたメアリーに 女の子はもちろん お母さんも お父さんもたいそうよろこび
女の子と同じように ほんとうのむすめのように メアリーをあいしました。
そして、そんなかぞくに メアリーもまた 同じようにあいをかえしていきました。
女の子はメアリーがだいすきでした。
メアリーも女の子がだいすきでした。
メアリーはえほんにいた時と同じように いろいろなえほんのキャラクターの力をかりることができました。
だからメアリーはだいすきな女の子のために いろんなえほんのキャラクターになって 女の子と遊びました。
お母さんも お父さんも 女の子も メアリーも
ほんとうに
ほんとうに
しあわせでした。
しあわせでした。
しあわせ でした。
その日は雨がふっていました。
お外であそんでいたメアリーと女の子は いそいでおうちに帰ります。
げんかんのとびらをあけ 「ただいま」と声をかけるけれど 不思議なことにいつもなら聞こえる「おかえり」という大好きなお母さんと お父さんのこえは
きこえません。
かわりにリビングから聞こえた「ガタン」という音だけが メアリーと女の子に 返事を返します。
どうしたんだろう? と女の子はたたっとリビングへかけて行き その扉をあけます。
同時に「待って!」と女の子をよびとめた メアリーの声と手は 女の子をつかむことなく 空を切りました。
キィと女の子が開いた扉の先
いつも暖かく女の子を迎えてくれるその場所は
目も眩むような真っ赤に染まっていました。
そして次の瞬間 女の子の目の前で
血に染まり 声も身動きも取れないようにされていたお母さんとお父さんの喉を 大きなナイフが切り裂きました。
いったい今 何が起こったのでしょうか。
突然のことに女の子は呆然と立ちすくみます。
そして、そんな女の子に気付いた知らない男の人がゆっくりと女の子に目を向けようとした時のことです。
スっと柔らかい掌が女の子の瞳を覆い隠し、
暖かな腕が後ろから女の子を包み込みます。
(ああ、メアリーだ…)
大好きな彼女に抱きしめられながら女の子はそう思うと 無意識に止めていた息を吐き出し
そして ゆっくりと瞼を閉じました。
その刹つな 女の子の耳にとどいたメアリーの怒りを押しころした声は
とじたまぶたのさきにおとずれる くらやみにとけていったのです。
あるところに それはそれは仲の良い かぞくがいました。
お母さんと お父さんと そして かわいい女の子と メアリーという だいじなかぞく。
メアリーは 女の子といっしょにお母さんに えほんをよんでもらうのがだいすきでした。
メアリーは 女の子といっしょにお父さんのおひざで おひるねするのがだいすきでした。
メアリーは 女の子といっしょにあそぶのが おんなのこがよろこんでくれることが だいすきでした。
メアリーは なによりも だれよりも かぞくが 女の子が だいすきでした。
だからメアリーはおもいました。
あの日いらい えほんに出てくるおひめさまのように 目をさまさない女の子をまえに おもいました。
この子だけは なんとしても守ってみせると。
この子が目をさましたときに 平和なせかいであるようにと。
そのためだったら 私はなんだってできる。
だって
この子が こうふくでない未来いがい こわいことなんてないんだから。と。
【能力:メアリー・リー】
元は少女の為に母親が作ってくれたオリジナル絵本の主人公。
しかし落雷があった時、少女の「命を分け与える能力」が無意識に発動し、その時に抱えていた絵本に作用してしまう。それにより絵本の登場人物であるメアリーに命が吹き込まれ、少女の半身としてメアリーが生まれた。
その為、メアリーと少女は命を共有しており、どちらかが命を落とすとその片割れもまた命を落とすが、その事は2人とも知らない。
また、メアリーの本体は元の絵本であり、これが燃やされたり修復不可能な状態にされるとメアリー達は死んでしまう。
しかし他の絵本のキャラクターへと成り代わるのにもこの絵本が必要な為、安易に手放すことができず大切にお母さんの作ってくれた肩掛けのカバンにしまってある。
自分を受け入れてくれた家族のことを大事に思い、また、ずっと自分の絵本と自分という存在を大切にしてくれた少女のことをなによりも愛おしく思っている。
しかし、対能力者部隊が結成される少し前、能力犯罪者に家を襲われ、少女の両親を失うとともに、目の前で両親を殺された少女はそのショックから目を覚まさなくなってしまった。
失った両親は何があっても戻ってくることはない。
だから、せめて、少女が目を覚ました時に安心して暮らせる世界に…。
そう目を覚ますことのない少女を前にずっと願い、やっと平穏が訪れる兆しにメアリーは安堵していた。
しかし今回の戦争が起きることで、この平穏な世界が崩されてしまうのなら、あの惨劇の日のように自分が少女の世界を守らなければと対能力者部隊に加担する形で戦地へと足を踏み入れていく。
【絵本のちから】
メアリーの絵本に出てくる物語の人物に成り代わることができ、その力を借りることができる。
基本的には本体である絵本を身につけていないと能力は発揮することができず、また、全力を出したいときは直接絵本を持ち絵本を媒体にしなければならない。
◆白雪姫
攻撃向きではないが機動力や捕獲力が高い。
また相手の様子を見たり、弱点を探るのに適している。
・林檎爆弾
林檎の形をした小型爆弾。
量に限りはないが威力は高くはないので主に牽制として使用する。
・腰紐
両掌から紡がれる合金ワイヤー程の強度を持った紐。
相手を拘束するだけでなく建物や木に紐を引っ掛けることで、
素早い移動や空中での移動も可能で機動力が高くなる。
・真実の鏡
大きな鏡を取り出し相手のトラウマや過去を覗き見る。
◆人魚姫
直径10メートルの水の塊を出現させ、水を自由に操る。
ただしこの間メアリーの行動範囲は水のあるところに限られてしまう。
・人魚の歌声
歌を聴いたものを水の中に誘い込む。
歌に魅了される程誘いやすく、また長く聴いていても誘い込まれやすくなる。
・水牢
水中に誘い込まれた者や、メアリーが飛ばした水の塊に相手を閉じ込めることが出来る。
・トライデント
水で出来た大槍を繰り出す。
また水の塊すべてを消費し、空中に大量の槍を発生させ雨のように降らすこともできる。
◆赤ずきん
最も攻撃性が高く戦闘を行うのに一番適している。
しかし、狼から他の姿に成り代わる時だけ一瞬ラグが発生してしまう。
・大はさみ
身の丈半分程もある大鋏の刃を一枚ずつ手に持ち二刀流のように戦う。
また、重ねて使うことで本来のハサミの使い方もできる。
・猟師さん
猟師へと成り代わり、両手に持った大きな狩猟銃で相手を撃ち落とす。
・人食い狼
狼へと成り代わり、その鋭い牙と爪で襲いかかり、大きな口で相手を丸呑みにする。
また、五感が鋭くなり俊敏性があがるが、思考がやや落ちる。
◆ヴィラン
メアリーの絵本に出てくる悪い魔女。
この姿だけは絵本が手元になくてもなることはできる。
相手の心を壊すことができ一時的に無気力することができるが、
その代償として相手の心を1つ壊すとメアリーと少女との思い出が一つ壊れて消える。
また、メアリーだけでなく少女の心からも思い出は消えてしまうのだが、そのことを2人は知らない。
補足