
| 製作者 | 山田屋 |
| 出場大会 | 第十回大会 |
| 経歴 |
設定
伊東・大生(いとう・だいせい)
25歳
男性
身長182㎝
体重 89㎏
●戦争開始
「待て」
齢はとうに八十か九十かといった老人が、手にした左官道具の手入れを止めて放った声。
その声にひたりと足を止めたのは、老人と同じ銘を背負った半纏姿の青年。
「何処行こうってんだ、あァん?」
背も腰も曲がった小柄な老人から発せられるのは、宇宙怪獣でも裸足で逃げ出しそうな凄まじい威圧感。
だが青年はそれを真っ向から受けて仁王立ち。
「半端モンどもが跳ねっ返りやがってンのをシメに行く。文句あんのかジジイ」
傍若無人なその態度にも、老人の態度は全く揺るがない。
「俺らァ職人だ。道も造る、建物も造る、街も造るがァ、それをどう使うかはに関わるのは俺らの仕事じゃあねえ」
スーパーコンクリート職人棟梁、伊東魂繰(いとう・こんくり)は、青年に背を向けたままそう語る。
「悪漢が暴れようと戦争が起きようと、そいつァ政治屋や戦争屋の仕事だ。俺ら職人が嘴(くちばし)突っ込む話じゃあねえ」
その言葉に青年は、伊東大生(いとう・だいせい)は鼻で笑う。
「ジジイも耄碌しやがったか? こいつが悪漢が暴れてるように、戦争が起きてるように見えンのかよ」
羽織った半纏を翻し、大生はずいと歩を進める。
「粋がったチンピラがご近所に迷惑かけてンだ……それをチョイとシメてくるだけだ」
魂繰はふうとため息を吐き、視線を手元の左官道具に戻す。
「晩飯までに帰(けえ)ってこなけりゃ、カアちゃんにぶっ飛ばされっぞ」
「おうよ」
かくして一人の職人が、混沌の坩堝と化した街へと乗り込んだ。
街を騒がす戦争(けんか)をシメに。
●プロフィール
旧文明時代から続く左官職人一派の最大手『伊東組』の次代棟梁候補。
名前は世襲で代々継いでおり、棟梁襲名の折には『魂繰』に改名する。
魂繰という名は「朽ちぬ建造物は道標となり故郷となり港となり、人の魂をそこに繰る」という意味が込められている。
初代が造り上げたというスーパーコンクリートの生産・加工技法は一子相伝門外不出である。
性格は猪突猛進、直情径行、馬鹿正直、頑固一徹、職人気質。
平常時は気風の良い左官職人として真面目に仕事をしているが、難しい事は拳で解決する主義。
なお『伊東組』の中核を成す『伊東家』の一門であり、血筋の者は様々な方面でトップクラスの才能を発揮している。
元々、大生は爆発物の研究開発及び発破・花火職人としての道を進んでいたが、火薬調合の繊細な技術をスーパーコンクリート生成でも発揮できたため、度々後継者不在に陥っていたスーパーコンクリート職人として抜擢された。
ルールの都合上で対能力者部隊に所属しているが、対能力者部隊に不埒な輩がいれば当然のようにシバきにいく。
●能力
下記の能力はあくまで才能と技術であり、異能や超能力の類ではない。
・スーパーコンクリート加工技術
伊東家門外不出の配合でスーパーコンクリートを練り上げ自在に成形する。
配合比により乾燥・固形化速度を自在に調節できるため、様々な使い方をできる。
また、自分が成形した配合比を知っているものに限り、スーパーコンクリートを自在に破壊できる。
スーパーコンクリートの素材は、手持ちのバケツ一杯分の他、そこいらの通常コンクリートなどを勝手に粉砕・再配合して生成する。
・火薬配合技術
常備している各種発破の他、様々な可燃物、大気中の各種元素までも利用して自在に燃焼・爆発を起こす事ができる。
・根性
マジパない。
●戦闘能力
本来、喧嘩で前述の技術を使う事はなく、拳一つで勝負する。
曰く「俺の気合と根性はスーパーコンクリートより固ぇぞコラ」である。
ただし自分以外の弱者へ被害が及ぶ場合に限って、どんな技術でも戦闘へフル活用する。
なお伊東家の夕食の時間(午後18時)までに帰宅できなかった場合、どんな相手との戦闘中であろうと伊東魂繰の妻である伊東山羅(いとう・さんら)に拳一発で黙らされて襟首を引きずられ退場する。
●施工技術
『コンクリートブロック』
速乾性のスーパーコンクリートを盾にして相手の攻撃を防ぐ。
基本的に点・線・面での攻撃への防御用。
空間攻撃を防ぐには自分の周囲を完全に覆う必要があるため、自らの視界が遮られてしまう。
『コンクリートロード』
速乾性のスーパーコンクリートで足場を形成しながら走る。
どんな悪路でも舗装するどころか、起点さえあれば空中へ橋のように道を作る事が可能。
『コンクリートジャングル』
壁やロープ状に張り巡らせたスーパーコンクリートで対象の動きを制限・捕縛する。
『コンクリートパンチ』
拳にスーパーコンクリートをグローブ状に纏わせてぶん殴る。
またグローブ状にした内側で燃焼・爆発を起こす事によって『コンクリートロケットパンチ』にもなる。
『コンクリートジェイル』
対象の手足をスーパーコンクリートで封じて海に捨てる。
近くに海がない場合は地中深く埋める。
『コンクリートパイル』
螺旋状に形成したコンクリートの杭を打ち込む。
一撃60m程度まで捻じ込め、前述のコンクリートジェイルを地上で使う際に便利。
補足