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八月一日千歳

 

 

 

製作者 書道ムーン 
出場大会 第十回大会 
経歴  

 

 

 

 

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八月一日千歳(ほずみちとせ)

――あの時の記憶がこびりつく。
――あの時の血肉の匂いがこびりつく。
――あの時と何ら変わりない自分がここにいる。
――未だに屍は自らに覆い被さる。

――私は私がいるこの世界のスピードについていけていない。

 

空間を斬り抜き、ランダムに瞬間移動させる能力によって、大虐殺をしていた懲役数百年の囚人。
脱獄犯グループと同じ牢獄の囚人だが、脱獄時に彼らとは別行動を取り、対能力者部隊側として脱獄犯グループの敵となった。
自分自身の能力について良くは思っておらず、大虐殺をしていたという罪で投獄されていたのだが、彼女自身何かを殺すことに対しては恐怖を抱いている。

先天的なもの、科学タワーの落雷事故によって発生した能力者ではなく、人体の強化、不老や不死の境地のための実験によって偶然生まれた能力者である。
実験は完全に成功し、人間の限界を超えた身体能力と不老不死の身体を得ている。
なお、その実験場は彼女の能力の暴走による大虐殺によって消滅している。
不老不死の身体を良い事に多少無茶しての行動も出来る為、中々に無茶しがち。

――私は未だに骸であり続ける。

見た目は16歳程度のやや小柄ではあるが、実年齢は不明。
若干、現代の文明に興味を多く示す事から、長い間牢獄にいたと思われる。
ただ、甘いモノに関しては目がないため、現代のスイーツについては妙に詳しかったりする。
年寄り臭い言い回しや牢獄経験から、結構な自信家も見受けられる。
が、過去の大罪に対してのトラウマもあり、精神に関してはかなり脆弱である。
それに関係して、肉や魚などの食べ物は受け付けない上、切り身を見ただけでもかなり気分を悪くする。
本人はそれを克服しようと頑張ってはいる模様。

――赤い記憶は今でも己を赤く染める。
――それを思い出さないために、黒に染める。

自信家の他に比較的温厚な性格をしており、また、自分のトラウマと重ねあわせ、その自体を避けるべく脊髄反射で動いてしまうほどの正義感を持つ。
正義の味方、それこそ王道なヒーローに憧れている。

――手を伸ばせば届くはずなのに。
――自分の手が脆く崩れ去っていく。
――どんなに必死に手を伸ばしても、足掻いても、身体を引き千切ってまで前に進もうとも。

彼女の能力はテレポーテーション。
その一つに「視界断送」と彼女自身が呼んでいる物がある。
範囲は視界内ならどこでも対応しており、両手の指を使って空間を切り取り交換するように指で指定した場所を瞬間移動させる。
右手で範囲を指定し、左手で同じく範囲を指定する。その指定した同士を入れ替える。
この方法が一番安定して瞬間移動させられ、誤差が少なく比較的安全な移動方法である。
一応、大雑把ではあるが、指で指定せずに範囲指定することもできるが、非常に不安定であり、対象外の生き物を殺してしまう事もある為、自己防衛としてなるべく使用しないようにしている。
この能力を抑える方法は視界をなくすことで、不安定な範囲指定しか出来なくさせる。
まだ覚悟を持っていない彼女にとって、能力を封じたと同じことになる。

他に、自分自身を瞬間移動させる方法として、「死角断送」と呼ぶものがある。
これは『最後に見た視界』内に瞬間移動する能力であり、視界を奪われると使用出来なくなる。
また、視界内なので、壁の向こう側に行くことが出来ない。
指で指定することで非常に安定した瞬間移動が可能になる。
咄嗟に発動する場合、移動先はランダムとなるため、回避に使うには難しい。

そして、それらの範囲指定の応用として、「視界切断」と呼ぶ必殺に近い行動をする事ができる。
これは従来の平面指定ではなく、線で指定する事で空間に切り込みを入れ、入れ替えることにより切断するというもの。
次元干渉不可能な物質以外はなんでも切れる。切れ味抜群。きゅうりもくっつかない。
しかし、まだ覚悟を持っていない彼女では、人をあっさり切る事が出来るこの能力を使うには難しいだろう。

――私は決めた。
――私は自分の罪をこの与えられた罰を背負って、何年も何十年も何百年も生きて生きて生き抜いてやろうと

彼女の能力は精神が不安定な状態ではまともに機能しなくなるため、それを補うように体術を鍛えている。
能力を使う際に基本的に中~遠距離を保つが、近距離になればそれだけ視界が狭まる為、体術に切り替える。
彼女の使う体術は自称八卦掌と呼んでいるもの。名前がかっこよさげなのと動きのそれっぽさからそう名乗っている。ただの彼女のイメージ。

技はそれっぽく8つの型を基本として動く。技の数上、分類できるのは5つとなっている。現在研究中。
・蒼天:物や人を土台にした常に空中で戦い続ける戦闘形式。テレポートで真上に飛ぶなど、初動の跳躍を省略する場合も多い。
・紫電:踊りを元に回転しながら踊るように戦う回避と受け流し中心の戦闘形式。名前の由来は対能力者部隊にいるシデン・ミジックの名前から、戦い方も彼を参考にしている、というか歌を聞いて心打たれてファンになっている。
・心火:姿勢を低くし、相手の視界から外れるように勢い良く動き、懐まで近付く戦闘形式。中~遠距離から、体術に切り替える際に使う。テレポートによって初動の懐までに移動を簡略化することもある。
・雨水:音を消し、滑るように歩を進める戦闘形式。心火は視界から外れるのに対し、雨水は視界外からの正面以外の強襲の戦法となる。
・雲山:動かず、相手の動きを捉えて投技に移行する守りの戦闘形式。相手の力が強ければ強いほど投げの威力が増す。

――進むことは辞めない 決して諦めない
――だから 決着を付けたい
――自信を持って進んでいけるように

――私は

――人を殺す

能力名:全壊死葬改め、全壊天葬
初めて能力が暴走した時のものと同じものを掌に集中させ、対象を粉微塵にする。
本来の全壊死葬は半径500mの半球内にある自分自身を含めた存在するものを全て切り刻み、ひたすらランダムに転移させるものである。
それを対象のみに集中させて発現させるのが、全壊天葬である。
発現時には対象に両手で触れている必要がある、両掌を対象に当てている、対象は静止している、自分自身が健常な状態である、そして何より対象の死への覚悟を持ち、それに対して精神を克服させている事が条件となる。

……今、目の前にある状況を、情景を、再びあの日のことがもう二度と起こらないように、八月一日千歳は一歩前に足を進める。
まだ、彼女に死を受け入れる覚悟はない。

 


補足

 

 

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最終更新:2016年03月25日 19:57
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