
| 製作者 | ずっきぃ |
| 出場大会 | 第十回大会 |
| 経歴 |
設定
「お兄ちゃん、私にもう一度力をください・・・」
◆はじまり
彼女の物語のはじまりは科学の象徴に雷が堕ちたその時だった・・・
彼女のそれまでの人生はつつましくも穏やかなものであった
物心つく前に父を災害事故で亡くし
母は家庭を支えるために身体を酷使し流行病で亡くしていた
彼女の肉親とよべるものは少し年の離れた兄だけであり
そのつつましやかな生活も兄の努力により支えられていたのであった
彼女はそんな兄が大好きで、すごく甘えていたものだった
彼女の人生を狂わせたその日も、いつもと変わらない日常が流れていた
彼女は前日にサボった料理当番の埋め合わせとして今晩の晩御飯の準備をしていた
食材を切り終わり、下ごしらえ完了し、あとはそれらを鍋に入れ火にかけるだけとなった
完成の目処が立ち「ふぅ」と一息ついた瞬間
世界は轟音に包まれた
地を揺り動かすかのような音
血を揺り動かすかのような轟
何が起こったのか考えをめぐらそうとしたその時
強烈な衝撃を身に受け、彼女の意識はそこで途切れてしまった
・・・
どれほど時間がたったのだろうか、外の明るさから推測するにあまり長い時間は経ってはいないだろうと思う
自分はどうなったのか、ガンガンと警鐘のなる頭を押さえながら立ち上がる
不意に痛みを感じ、まじまじと見ると右の掌を刃物で切ってしまっていた
先ほど包丁を持ったまま気を失ってしまったためだと思われる
何が起こったのかを確認するために備え付けの小窓から外を覗き見てみた
そこには見慣れたものがあったが、その細部は全く別物になってしまっていた
道行く人々の代わりに倒れた人々が
日の光を反射するガラスの代わりに鋭く切り裂くためにできているような破片が
都市の象徴である科学タワーの代わりに大火を纏った巨大な塔が存在していたのである
彼女は混乱した頭でなにがどうなったのかを把握しようと思考をめぐらせていた
そんな彼女の思考は飛び込んできた聞きなれた声によって中断された
「大丈夫か・・・!」
台所に飛び込んできた兄の声に彼女はひどく安堵した
外出先から急いで走ってきたのであろう彼は息を切らせ
また先の衝撃によって彼も怪我を負っているようであった
お互いに怪我の様子や何があったのかを確認しあい、いざ外に避難しようとした矢先
どろり
非常に耳障りな音が彼女の右手の中で鳴った
そこには外に連れ出そうと手をつかんできた兄の手はなく
赤く粘性のある液体にまみれた白く細い骨の手があったのだ
彼女は悲鳴をあげ手を振りほどいた
その手の持ち主、兄は自分の右手をまじまじと眺め、その顔には驚愕の色が張り付いていた
彼女はぺたりと床に座り込んでおり、兄の身体に起こった事象をどう理解すべきか、完全に混乱をきたしていた
兄自身も自分の身体に起こった事象の意味するところを理解することができず、右手を凝視し「なんだよこれ」と声を漏らす以外に何もできずにいた
最初は手の先だけが変化していたが、次第に腕、肩、胸、胴と赤い液体に変じていき
気が付いた時には全身の肉という肉はどろりとした液体に変わってしまっていた
兄だったものは彼女の名前を呼び続け、手を伸ばし、そして白い骨の塊となって赤い水たまりのなか崩れ去ってしまう
彼女の中の平静を支えていた何かがこの瞬間に崩れ去った
錯乱した彼女は家を飛び出し、逃げ出すように走り出した
全速力で、脚をもつれさせながら、あの場所から少しでも遠くへ
日が陰り、薄暗くなった街並みは彼女の目から現実を十分に覆い隠してくれていた
それが悪かったのだろうか、前も見ずに走っていたからであろう
不意に何かにぶつかってしまった
そこにいたのは体格のがっしりした壮年の男性だった
ぶつかってしまった彼女の姿を認めた男性は、ひどく下卑た笑みを浮かべ彼女にこぶしを振りかざしてきた
彼女は突然のことで体勢を崩してしまっていたが、しかし何とかそのこぶしを避けることができた
耳をつんざく轟音に一度驚愕した彼女は
自分の居た場所を見て二度驚愕する
そこは大きく地面が抉れていた、現実ではありえない光景であった
そして彼女は三度驚愕する、男性が再度こぶしを振りかぶっているのを認めたからだ
いやだ、いやだ、いやだ
彼女は逃げた、今度は自分の身を守るために、必死で、力の限り
暴漢は下卑た笑みを湛えながら彼女の後を追ってきた
それは自身のその力を誇示したいという非常に幼稚で単純な意思を放っていた
彼女は逃げ惑っていたが、先を見ずにとにかく走ってしまったことが失策であったと気が付く
入り組んだ路地なら小柄な自分を見失うのではないか、そう考えていたが
その実、袋小路に追いやられたのは獲物である彼女自身だった
壁は高く、逃げ込み隠れる隙間すらない暗い路地
明かりの漏れこむ曲がり角から暴漢の影がだんだんと近づいてきた
彼女は壁を背にへたり込むしかなかった
ゆっくりと近づき、その両の手を高く振りかぶる暴漢
それに対し、右の手を突き出し、後ずさりする彼女
目を瞑った彼女はその瞬間を迎える覚悟をした
・・・
しかし彼女を襲ったものはその手にのしかかる重み以外感じなかった
暴漢がそのこぶしで殴ってきたのでもなく、身を粉砕される痛みでもなく
目を開けるとそこには何か赤い棒状のもので貫かれている暴漢と
その赤い棒状の、赤い棘のようなものが自分の掌から突き出ている事実であった
暴漢が力尽き、横倒しになった
赤い棘は用済みになったことを示すように赤い液体へと姿を変えていた
それはまるで暴漢が流した血液であるようであったが
今しがた絶命した暴漢から流れでたものとは考えにくい量でもあった
その血液は彼女の意思に従って右に左に小さく蠢いていた
彼女は自身に起こった変化、そしてこれらの事象
なにがあったのかを混乱した頭で理解しようと努めた
そして彼女はある結論へと至る
そう、彼女は、有栖川小春は
自身の血液を自身の意思のまま自由に操ることができる
そういった能力を開花させていたのであった
その結論に至ったことが彼女の平静さを取り戻すきっかけになったのだろう
時間をかけ、落ち着きを取り戻した彼女は
月光が照らすなか、自分の家に帰りついた
全てが幻想であってほしいと願っていたが
台所には赤く白い現実がうずくまっていた
彼女は兄であったその骨を抱き寄せ、ひとしきり静かに涙を流した後
この遺骨をどうしようかと考えをめぐらせた
どういうわけか兄の周りに流れる赤い液体も彼女の意思で操れることに気が付いた彼女は
その大量の血液で兄の遺骨を包みこみ、いつも一緒にいられるようにと自分の近くに侍らせるようになったのであった
◆逆恨み
あの轟音と衝撃の日から世界は彼女の知るものから大きく変化してしまった
穏やかな日常も綺麗な街並みも優しかったご近所さんも
科学タワーに落ちた雷が原因で高エネルギーが都市中に広がり
その影響で「超能力者」と呼ばれる人々が発生した、というのを聞いたのは
事故が起きてだいぶ経ってからだった
政府上層部は早々に都市全体を封鎖、これ以上の被害の拡大をとどめるための緊急的な措置であると発表した
都市内の産物だけでも自給ができるようになってはいるものの
外部からの供給が途絶えた閉鎖空間では物資の奪い合いが横行することとなった
また新しいおもちゃを手に入れた子供のように、自分の力を誇示したい超能力者が後を絶たず
それらを取り締まるはずの警察機関も超能力者には歯が立たず
都市内部の治安も悪化の一途をたどっていた
彼女もそんな世界で生き抜くために必死であった
身を守るためにはもっと力が、もっと多くの血が必要であった
幸いなことに人目の少ない裏路地には放置された死体がいくつかあった
さらに、暴れ襲いくる能力者を路地に誘い込み、不意打ちで返り討ちにして
それらの血液を自分の支配下に引き入れ兄の遺骨を覆い隠すローブへと変えていった
次第、都市の裏路地で血が抜かれた死体が発見されるたびに
血を吸う鬼になぞらえた、吸血鬼事件として世間を騒がせる事件の一つに並べられていったのである
彼女は終始、能力者であることを隠し続けていた
弱者であると装うことは無用な注目を浴びず、加えて人の油断を誘うことができた
能力者であるという事実だけで人々は十二分に警戒をするようになったのはこの頃からだったと思う
超能力を持たない、または持っていても弱者に部類される人々は寄り集まり都市の各地でスラムを形成していた
彼女を含め、世間が非日常に順応し始めたころ
当日何が起こったのかを知ろうと彼女は情報を集めようとした
それは彼女の人生をかき乱したあの事件の真実を、まだ語られていない真相を知りたがった
それが心の奥底で抱える憤りを解消する唯一の方法であると彼女は根拠もなくそう考えていたのだった
彼女は都市内でも一際大きなスラムコロニーに身を寄せるようになった
スラムは閉塞的なものが多かったが、しかしまったく外部からの人の出入りがなかったわけではない
こと、このスラムコロニーでは出入りする人も多く、噂話や不満といった形で様々な情報をしいれることができた
彼女は能力者であることを隠し、猫をかぶったような性格を装っていた
その方が人々に警戒されず、さまざま聞き込みできるためであった
しかし一向に肝心な情報は手に入らなかった、彼女は半ばあきらめに似た感情を抱くようになっていった
その日はすっかり日課になってしまった周辺地域での聞き込みも大きく空振り
コロニーに帰ってきた彼女は目を見開いた
そこは凄惨としか言いようのない略奪と殺戮が通り過ぎた後であった
何が起こったのかを理解するよりも先に、彼女の頭はタワー事故当日の惨状を思い起こしてしまっていた
かろうじて息のある見知った女性に何があったのかを問うと
突如として現れた能力者によって女子供は嬲られ、かき集めた物資は奪われ、自身の力を誇示したいがためだけに住人を殺害されたのだと
そう語ってくれた
その能力者はどうしたのかと問うと
このコロニーに頻繁に出入りしていたある人物が、その能力者たちを蹂躙し、そして姿をくらませたことを伝えてくれた
◆査定試合
各地のスラムを転々とする日々が始まった
彼女はこれ以上知り合いと呼べるものを失うことを恐れていたのかもしれない
出来る限り深入りしないようにしていった
そうこうしているうちに、政府が能力者への対処をどうするかという方針を立ち上げていた
それは対能力者部隊の結成を目的とし、集った能力者たちの能力を試す査定試合であった
そこには政府中枢の関係者、また科学タワー事故について何かを知っている者がいるかもしれない
そう考えた彼女は一般人を装い、その査定試合の観戦席に潜り込むことに成功したのであった
・・・
「馬っ鹿みたい・・・」
全ての試合が終わった会場を眺めながら彼女は自嘲気味にこぼした
査定試合には様々な人物が参加しており、自身の力を存分に発揮し、自己の有用性を示していった
その中にはコロニーに出入りしていたあの男も参加していた
そこで語られるタワー事故の真実、そして結末
彼女の目的は彼女が想像していたよりも存外にあっさりと終わってしまった
彼女の心の中で振り上げられていたこぶしは、結局のところどこに向けるでもなく行き場所を失ってしまっていた
終わってしまえばいかに独りよがりな感情だったのだろうかと馬鹿馬鹿しく感じてしまった
これほど彼女は自分が駄々をこねた子供であったかを痛感することはなかった
自嘲しながら冷静さを取り戻した彼女はいつもの裏路地でふと目の前の赤黒い物体を見上げた
「お兄ちゃんからも卒業しなくちゃね・・・」
軽くため息をつきながら中から現れるもう見慣れてしまった兄の痛々しい姿を優しく撫ぜた
彼女は兄の死を今の今まで受け入れられずにいたのだった
彼女は近くの無人の共同墓地に向かい、その中でも小高い丘の木の下に兄の遺骨を埋め立てた
そして、今まで自分の力となってくれていた血をすべて使い
兄の墓石を形作った
これが兄との決別
これが能力者・有栖川小春との決別
彼女のその行動には、そういった意味が含まれていた
◆吸血鬼事件
査定試合の後、対能力者部隊の結成によって都市内の治安は完全にではないが回復していった
人々は穏やかな日常を取り戻しつつあった
彼女もまた非能力者として日常に戻っていった
査定試合が終わり半年がたったころ
巷をまた吸血鬼事件が席巻していることを彼女は新聞記事で知った
彼女は自分の行いが吸血鬼事件と呼ばれていることは知っていた
それは彼女がこの世界で生き抜くための行為であった
しかしこの犯人は享楽的に犯行に及んでいる印象を受けた
そして彼女は知っていた、これ以上本来の吸血鬼事件が起きるはずがないことを
以前の吸血鬼事件の張本人である彼女は知っていた
彼女は居てもたってもいられなかった
本来なら全くの無関係であるはずの事件であった
世間が勝手に先の吸血鬼事件と新たなこの事件を結び付けているだけであった
しかし日常に戻ったはずの彼女にとって
あの忌まわしい非日常の呪縛を思い起こさせる吸血鬼事件がどうしても許せなかった
自分が何とかしなければならないと感じていた
超能力としての自分と決別を果たしている彼女には何ができるのか
非能力者として、忌まわしき犯人の逮捕に少しでも助力すること
彼女が選んだ方法は、対能力者部隊の非戦闘員、オペレーターという道だった
間接的にでも犯人逮捕に関わること、それが彼女にできる精一杯であった
そして多大な被害を出してしまったものの、第二の吸血鬼事件の犯人を捕えることに成功したのである
それは彼女よりも幼い、無力なだけであるはずの少女であった
犯人の素性が解ってくるにつれ、こんなにか弱い少女がこれだけの事件を起こしていたのかと思うとひどくやるせなく
そしてひどく危険なものに感じた
それだけの危険因子がまだこの都市の中でくすぶっている
対能力者部隊の結成で一時取り戻した治安もひどく脆いものであることが露呈していた
オペレーターとして、対能力者部隊のサポートとして
彼女たちはできる限りのことを行っていった
発生した事件の情報を素早く的確に処理し
超能力者たちの能力を分析、分類区分しプロファイリングする
そしてできるだけ的確な対処法を確立し、無用な被害を抑えること
時には裏社会まで出向き、情報屋から危険因子になりうる能力者たちの情報を買い付け
収容した囚人たちの能力研究に至るまで多岐にわたった業務を請け負っていた
それらの努力は着実に実を結び、対能力者部隊の受ける損害は目に見えて減少し
また一般の市民への自己防衛法の教授、また能力者というものへの偏見の解消などに役立った
◆囚人暴動
以前に比べ、格段に都市は安寧を確保することができていた
危険分子である超能力者たちは堅牢な特殊収容所に収容することができていた
収容した囚人たちをサンプルとして能力者というものの研究も進み
その存在との共存方法の模索もされるようになっていった
完全な封鎖状態であった都市も、限定的ではあるがほかの都市との交易も開始され
慢性的な物資の供給も改善されていった
都市は完全な日常への帰還を目前としていたのだった
能力者による事件事故も減り彼女たちも談笑する暇ができたと喜んでいた時だった
「囚人が脱走、コントロールルームを占拠した模様」
緊急を表すアラームがなり、第一報が飛び込んできた
すぐさま対能力者部隊が派遣され、特殊収容所を包囲した
彼女たちオペレーターも収容されている囚人たちの情報を洗い出し
偶然にも潜入していた能力者からの情報も吟味し
来たる戦闘への十二分な準備を行っていた
決戦の時が迫る
しかし、内部からもたらされた情報により彼女たちは衝撃を受ける
特殊収容所の囚人たちをまとめ上げ、先頭を切って現れた人物は
しかし彼女たちのデータベースには存在していなかったのであった
存在しないはずの男、スターベン・メヒトと呼ばれたその男の存在は
彼ら包囲網の牙城を崩すのに十分なものであった
現場は混乱し、また彼女たちオペレーターの混乱も極限であった
彼ら囚人たちは瞬く間に進軍し、科学の象徴である科学タワーとその周辺を占拠してしまった
政府は市民の避難支援と、また彼らを抑えるための方策を練るために
彼らへ取引を申し出、そして時間稼ぎを図った
その間、できる限りの情報を集めようと彼女たちは必死になっていた
それこそなりふり構ってはいられなかった
しかし、それらの行為が仇となってしまった
持ちかけた取引において、囚人たちが提示してきた条件は
「対能力者部隊全員の処刑と、それを大統領の言葉で世界に直接伝える事。」
それに対する応答をためらった一瞬の間に尊き科学者の命がひとつ消えてしまったのであった
時間を生み出すための苦肉の策が、逆に彼らに対して重すぎる制限時間を生み出すことになってしまったのであった
現場の混乱は極限に達しており、いかにしても遠隔で彼女たちがサポートすることは非常に難しくなってしまっていた
有栖川小春は、決断し、そして走り出した
自分たちが努力をし、そして作り上げた平和が、こんなに簡単に崩れてしまっていいはずがない
繋ぎとめていた危険なものたちを世に解き放ってはいけない
気が付いた時には彼女は共同墓地の小高い丘の上に立っていた
一つだけ赤黒い墓石の前に立っていた
「お兄ちゃん、私にもう一度力をください・・・」
彼女は墓石にしていた血液の塊を再度自分の支配下に置きなおした
兄の遺骨は安らかな眠りのまま
赤く大きなロングコートに形を変え、それを身にまとい
彼ら対能力者部隊を前線でサポートするため
彼女は改めて能力者・有栖川小春になったのである
◆能力者・有栖川小春
彼女の能力は自身の支配下に置いた血液を操作することである
正確には血液中に存在する極小な特殊物質を操作することであった
それらは彼女の血中に存在しており、自己複製を行い血液中に一定密度で存在している
それら一つ一つが周囲の血液を引き寄せ組成を変質させながら相互作用によって全体で自由自在な挙動を可能にしていた
いまだ支配下に置いていない血液に彼女の血液を数滴混ぜることにより
特殊物質が増殖、一定密度になると彼女の支配下に収めることができるのだが
成人男性一人分の血液をすべて支配下に置こうとすると血液数滴から必要密度まで増殖するのに丸一日ほどかかってしまう
この制約のおかげで彼女はこの能力に溺れてしまうことを避けることができていたようであった
彼女の目的は脱獄囚たちの早期確保、そして特殊収容所という強固な鎖へ繋ぎなおすことである
そのため血中の鉄分による強固な結合を利用し、血液を使った拘束による捕縛が彼女の主な攻撃となる
また血液を形状変化させることにより、棘による刺突であったり、凝固させた血液での防御をする
弾丸のように血液の塊を射出すること
自身のダミーを創り出す、巨大な手を形成するなど様々なことに使用することができる
血液自身も様々な動物や人物の血が混ざっており、さらに外気にさらされ続けていたため
傷に触れると感染症などを起こす毒として使用することができた
◆囚人たちのデータリスト
彼女たちオペレーターの努力の結晶である
特殊収容所に収容した囚人たちの能力を客観的に分析して
分類整理したデータリスト
これらにより彼女たちは的確に対能力者部隊へのオペレートを行い
サポートをしてきたのであった
今回彼女は遠隔でのサポートが不可能ということがわかると
自身の過去のしがらみを抜け、能力者であることを暴露する代わりに
前線でのサポートを行おうとしていたのである
しかしこれらデータベースも完璧なものではなく
今回の事件の首謀者であるスターベンメヒトに関しては十分なデータは存在せず
また囚人たちの能力も客観的な観察による憶測が含まれるため
実際の能力と乖離している可能性というものが常に存在しているのであった
補足