製作者 | 聖刻 |
出場大会 | 第十一回大会 |
経歴 |
設定
「どーも、部長が入院したということでその穴埋めにと社長から頼まれたんで3ヶ月ほどよろしくお願いしまーす」
朝礼で言葉を発する彼女をフロアの社員全員が目を丸くしながら聞いていた。
顔は美形で細身高身長,ド金髪のツーブロック、左耳に大量のピアスそして右肩から指先まで入ったタトゥー。
とんでもない容姿の女性がそこにいた。
そもそも、超大企業とまでは行かないものの、ある程度名のしれた企業なのに社長とパイプがあるとか何者なの!?って皆思ったけど怖かったので言わなかった。
ちゃんと仕事できんのか?なんて最初は思ったがすぐそんな思いは消え去った。
昼ぐらいにボーっとした表情で現れて数人分の仕事をして定時前に帰る化物だった
しかもそれだけじゃなく部署内の報告の徹底、業務に関わるスキルの個人的な講習など、効率を上げ彼女が入ってから1ヶ月もしない内に部署の定時退社が当たり前になった。
7月末になり、かなり大きな仕事が入ってきた。それでも何も変わりなく定時に退社できた。
1つ変わったことといえば部長が7時に出社し定時を超えても帰らなくなった事だ。
8月の中頃に会社にスマホを忘れ、色々と必要なので深夜2時頃にタクシーを捕まえて会社に行った。
部署の電気がついていた。部長がまだ仕事をしていた
「えあのまだ家帰らないんすか?」
「いや仕事、ちょっとまとめてるんだ」
「やっぱりキツイですよね?残業したほうがやっぱ良かったですかね」
「私が頑張ればなんとかなるから気にすんな」
「後、前から気になってた事1つ聞いてもいいですかね」
「何、言ってみな」
「部長って何者っすか?」
「知らなくていいよ、笑」
8月終盤には仕事が片付き前部長が退院し彼女が姿を消し今まで通り激務の毎日が戻っている。
突然現れ突然消えた彼女は一体何者だったんだろう
補足