製作者 | さちこ |
出場大会 | 第十二回大会 |
経歴 |
設定
(我はとある小さな小さな国の代表である。会話は得意ではないので話す必要がある時は脳内に直接思考を流すことにしている。手っ取り早いだろう。たまに人にこれをすると、頭が痛くなるそうだな。軟弱なものだ。我が代表となったのは立候補による。国が平和になればとより住みやすくなれば良いと思ってのことだ。此度の催しでそれが叶うのなら頑張らせてもらう)
Grimoireは魔導書が意思を持ち、人の形をとっているものである。性別は自在に変えられる。ただ、人型は疲れるので必要ない時は本来の姿(書籍型)でいる。薄い紫のカバーに四隅に金の装飾がされている姿だ。もちろん書籍でいる時はそれを読むことができる。浮遊する書籍を見かけたならおそらくGrimoireである。同胞(書籍)を無碍に扱うとそれは怒り、無碍に扱ったものを書籍に変えてしまう。内容はそのものの伝記である。書籍の姿になると7日は元に戻らない。
それの目的は、国の平和である。それのいう国はもちろん自国のことである。印刷技術の発達に伴い、これはもっと書籍が優遇されても良いのではとそれは考えた。このために良い読み手、良い書籍を育てることのできる国にと望んだのである。彼のいう良い読み手とは、我々を大切に扱い、読みながらものを食べず飲まず、我々を枕にしないこととしている。
戦うとなった際の攻撃手段は主に召喚する使い魔に任せる。彼の中に記されている呪文であれば使用可能である。呪文時間が長ければより強大なものを、短ければそれだけ力の弱いものを呼び出すことができる。自身は回復呪文や強化呪文での支援が主となる。
本来が書籍であるため、火気や極度の湿気が大の苦手で火を見ると怯える。
【 所属国家設定 】:
その国は、本当に小さな小さな国である。一言で言えば図書館。住人は人の綴った文字の羅列を綴った束。書籍や紙の束が意思を持ち、町中を浮遊しているのは珍しいことではない。火気厳禁、食べ歩き厳禁。住居は普通の人の住むものと変わらない。しかし、その家の中は住人の物語の世界を反映している。例えば、『赤ずきん』がその家の住人ならば、その住居には赤いずきんの少女がおり、花畑の部屋や狼が眠るおばあさんの家の部屋がある…といった感じである。物語の世界を感じ取れるのは、住人が在宅している間である。そんなわけで、住人の存在自体が魔法のようであるためか、この国では魔法は当たり前にあるものとされている。この国の住人は住居にいる間は人型をとることができるが、外に出れば書籍や紙の束の姿に変わってしまう。しかし、住居外でも人型を取っているものもいる。それは、魔道書と呼ばれる書物の類。国を管理し、この国にやって来たものを案内する役割を担う。今回選ばれた代表は、魔道書の中でも特に国の平和を願うものであった。
補足