製作者 | 雷神具さん |
出場大会 | 第十二回大会 |
経歴 |
設定
魔道国家連合国議長死去の知らせは魔道国家連合所属のマテリア王国にも届いていた。
マテリア王国王城では急遽大魔導決戦代表者選別会議が開かれることとなった。
招集された配下の者たちは国中から代表者を選別するのだから長引くことを覚悟していた。
そして会議が始まり国王が口を開いた。
「わしが出る」
その一言で会議は締結した。国王こそがこの国最強の魔導士である。
わざわざ国中の有力者リストを眺めて国王の次に強い魔導士を選出するために夜通しで会議をしようとする者はいなかった。
その夜国王はバルコニーで一人酒を飲んでいた。
「全く就任105年の記念にこの酒を一緒に飲む約束をしておったというのに…」
誰もいない空間に文句を言う。
そして去っていった友との思い出をゆっくりと思い出しながら酒を流してゆく。
思い出の中でもひときわ強く残るものがあった。
それは議長就任100年記念祭の酒の席でのことだった。
「きっと私はアヴィよりも早く死ぬだろうな。そして連合には大きな混乱がおこるだろう。
そのときはアヴィに連合を導いてほしい。連合の未来を担うものを見極めてほしい。」
当時は酒も回っていたので適当な返事をしていたと思う。
「まったく人の約束は破っておきながら自分の約束は守らせるのか、議員様は格が違うな」
何もない空間に皮肉を投げる。瞳に映る月は滲んでいた。
--------------アヴィスロフィー・マテリア--------------------------------------------
マテリア王国現国王であり国内最強の魔導師。
若くして父親を病で亡くしており、21歳の時に国王の座に就いた。
今回死去した議長とは就任当初のからの友人で会った。魔導国家連合の議会にて年が近いということで意気投合した。
よく議会で招集された際には共に酒を飲み、お互いの立場による苦労話や連合の未来の話を酒の肴にしていた。
今回の大魔導決選では連合の未来を任せられるものを探し、議長の座を託すことを目的としている。
もしもそういったものが見つからずに自分が優勝した場合は自身が議長となり任期最長を目指すつもりだ。
大変負けず嫌いな性格であり、相手が見込みのあるものであってもわざと負けるような真似はしない。
戦闘スタイルは火・水・土・風の4属性の魔法操り遠距離から相手を封殺する。
昔は土属性の魔法を専門としていたが、前回の大魔道決戦に出場することが出来なかった悔しさから猛特訓を行い4属性を扱えるようになった。
本来はまともに動けるような歳ではないが魔法で肉体を強化しており、身体能力は高い。
------------使用魔法------------------------------
通常魔法
基本的な魔法。使用する際に詠唱は必要ないが、詠唱を重ねるほど効果が増してゆく。
火
ファイアバースト 火属性の基本魔法。炎を放射したり火球を飛ばすことができる。
フレイムボム 炎で追尾式の爆弾を生成する。速度や爆発のタイミングは調整でき、同時に5つまで展開できる。
バーナータワー 地面から巨大な火柱を生み出す。発生直前に地面が赤く光る。発生後は10秒ほど残る。
水
アクアバースト 水の基本魔法。水流を叩きつけたり水圧で切り裂くことが出来る。
ウォーターシャーク 水でサメを作り飛ばす。水でできているがほぼサメ。噛みつくか衝突するまで消えない。
アシッドレイン 局所的に強酸性の雨を降らし相手を溶かす。持続時間は15秒ほど。
土
アースバースト 土の基本魔法。岩石を飛ばす。岩石以外にも粘土や砂など幅広い材質が使える。
ストーンガード 頑丈な岩石を纏いあらゆる攻撃を防ぐ。使用中は他の魔法が使えない。
グランドアッパー 目の前の地面から巨大な岩石を突き出す。防御にも使うことが出来る。
風
ウィンドバースト 風の基本魔法。風を起こし相手を吹き飛ばしたり切り裂くことが出来る。
ハリケーンシールド 突風で巨大な盾を作りあらゆる攻撃をはじき返す。近くの相手を吹き飛ばすこともできる。
トルネードアタック 小規模な竜巻を生み出す。竜巻は長時間滞在し、操作することが出来る。炎、岩、サメなどと組み合わせることでより強力になる。
火土
ラヴァシュート 溶岩の砲弾を大量に打ち出す。ありとあらゆるものを溶かし破壊する。1試合に1度使用できる。
水風
タイフーンウォール 嵐の壁を生み出す。強大な暴風雨はあらゆるものを切り裂く。
嵐の壁は30秒ほど持続する。1試合に1度使用できる。
火水
ミストアーマー 霧の鎧を生み出す。致命傷になる攻撃を2回まで防ぐ。1試合に1度使用できる。
土風
サンドストームフィールド 砂嵐を生み出しあたり一面を覆いつくす。視覚、音、匂いがすべて遮られる。
アヴィスロフィーも影響を受けるが風と砂の流れから相手の一はわかる。
30秒ほど持続する。1試合に1度使用できる。
召喚魔法
自立して戦闘するモンスターを生み出す。同時に召喚できるモンスターは1属性につき一体。
召喚したモンスターが存在している間はそのモンスターの属性の魔法は使えない。
召喚したモンスターが倒されたり任意で消した場合、同じ属性のモンスターは1分間召喚できない。
火・水・土・風のエレメンタル それぞれの属性の無機質な生命体。基本魔法を扱うことしかできないがシンプルで扱いやすい。
ファイアゴリラ 炎で構成された獣。破壊力、耐久力、俊敏性に優れたバランスのいいモンスター。
炎でバナナ型の爆弾を作り投げつけることで遠距離攻撃ができる。
1試合で1体召喚できる。
アクアフェアリー 水で構成された妖精。癒しの力を持っており傷を治すことが出来る。
ただし攻撃手段は持っていない。1試合で1体召喚できる。
アースゴーレム 岩で構成されたゴーレム。遠距離攻撃はないが非常に頑丈で攻撃力が非常に高い。ただし動きが遅い。
1試合で1体召喚できる。
ウィンドワイバーン 風で構成された翼竜。非常に素早く高速で切り刻む。ただし非常にもろい。1試合で1体召喚できる。
ラヴァジャイアント 溶岩で構成された巨人。火と土の二つの属性を持つ。非常に高い攻撃力と防御力を持ち合わしている。
溶岩弾を飛ばすことで遠距離攻撃もできる。大会中1度だけ召喚できる。
タイフーンドラゴン 嵐で構成されたドラゴン。水と風の二つの属性を持つ。暴風雨と雷を生み出し暴れまわる。
非常に素早く突風の爪はあらゆるものを引き裂く。大会中1度だけ召喚できる。
最終魔法
自身が持つ4属性の魔力をすべて収束して放つ最終手段。
ブラックホール上の球体を生み出しこの世に存在するありとあらゆるものを消滅させる。
しかし、発動した場合反動で死ぬ。さらに周囲に多大な被害をもたらすためによほどのことがない限り使用しない。
----------------リバースフィールド--------------
アヴィスロフィーが長年の研究で編み出した魔法。
自信を中心に半径10mほどの球体の空間を作り出す。
この空間に存在する概念を1つ反転することが出来る。
速度を反転させれば遅いものが速くなり、早いものが遅くなる。
熱を反転させれば灼熱が極寒となり、極寒は灼熱となる。
男女を反転すれば男が女になり、女が男になる。
硬さを反転した場合は脆くなるとも柔らかくなるとも言えるのでどちらにするかはアヴィスロフィーの裁量次第。
この空間は常にアヴィスロフィーを中心に展開されるためアヴィスロフィーは必ず効果の対象となる。
歳を反転した場合アヴィスロフィーは乳児になり戦えなくなる。
この空間内には効果の対象にならない通常の空間を自由に生み出すことが出来る。
ただしアヴィスロフィーはこの通常の空間には入れない
【 所属国家設定 】:
マテリア王国
魔導国家連合所属の国家。
連合内でも広めの国土を有しており、豊かな自然が広がっている。
聖地とされる火山の力により温暖な気候で火山の麓には熱帯樹林が広がっている。
火・水・土・風の4属性の魔法媒体が豊富に存在しており、古くから日常生活に魔法が使われている。
世に存在するものはすべて神様からの贈り物でありむやみに傷つけてはいけないという思想が根付いている。それ故に温厚で争いを好まない。
しかし大切なものを傷つけようとする者には立ち向かう。他国からの侵略に対しての防御のために軍備を整えている。
大切にするのは自然や物だけではない。約束や法律を破ることに対しても厳しい。
そのため王とその配下の血は絶やさずに受け継がれている。
近年魔道国家連合に所属した影響からこういった思想が徐々に薄まりつつある。
物や約束を大切にする基本部分は変わらないが王権制度にたいし不満の声が強まりつつある。
補足