ガレオ=ノベルト

 

 

 

製作者 雪村 
出場大会 第十二回大会 
経歴  

 

 

 

 

設定

名前:ガレオ=ノベルト
年齢:32歳

【プロフィール】
わずか12歳で『魔法時空転送装置』を作り上げ、国王が発足した魔法研究の中心でもあるプロトソフィア一の天才科学者であり発明家。
マイペースな性格をしているが社交的で、たまにどこかずれている男性。
大変な魔法マニアで科学マニアでもあるが、特に魔法に関する研究に余念が無い。

幼い頃から魔法とは正反対である科学の中で暮らしていたため、ガレオにとって不思議な力の象徴でもある魔法へ対し強い憧れを持っていた。当時、国では「使いこなせない魔法より、科学を発展させていこう」という国の意向の元、「魔法学」は国から捨て去られていたが幼いガレオは独学で研究し続け、その姿に国の大人達は無駄なことをと憂いを持った眼差しで眺めていた。

しかし、そんな大人達の思惑とは裏腹に、ガレオは魔力が自分達に不向きなことを理解しながらも、魔力が少ない者でも少ない魔力で自由に魔法が使えるよう科学の知識と魔法学を組み合わせた新しい技術を研究するようになったのだった。

魔力が足りず出力不足であるならば魔法の強化や増幅などを科学力で補い、
増幅した魔法をコントロールが出来ないのであれば機械で操作し、
個々の魔力が少ないのであれば少ない魔力で通常以上の効果が発動できるよう装置を発明し、
魔法のような現象を科学で補い、
魔法時空転送装置を作り上げ、
魔法の無い国に魔法の恩恵をもたらしたのだった。


ガレオは魔法が大好きだった。
魔法を使うという夢を叶えてくれた科学の事もまた大好きだった。
そして、そんな相反する性質が融合し受け入れてくれた今のこの国を、愛していた。

だからこそ、この世界の行く末を知ったとき、
オドを無作為に使用することで未来で魔法が消滅してしまうことを、
魔法が消滅することで戦争が起こりこの国が滅びてしまうことを阻止したかった。

国を代表しての大魔導決選への出場。
目的は大魔道師の地位を得て、自国の王を魔導国家連合議長にし、「各国の魔力使用の削減と研究、オド減少に備えた科学技術の導入」「大会で実際に魔法科学技術を使用する事で連合国の科学技術への理解を促す」そして「各国にもしもの時に備えた魔法以外での力を取得させること」。
また、もしもこれが叶わなかった場合、「王の権限により魔法時空転送装置を発動し、国民を安全な世界・時間に逃がし、装置を永久的に破壊する。」とのこと。

自国どころか、世界の未来まで背負い、堅い覚悟と信念で望むガレオだが、まだ見ぬ魔法や各国の代表者による魔法戦をこっそり楽しみにしているらしく、チャンスがあれば是非ともその魔法を間近で観察し、調べさせてほしいとも思っている。


【戦い方】
主に自分の発明品を使い戦う。
あらゆる魔法書物や魔法学を元に作られ、魔法科学技術が詰まった発明品であり臨機応変に様々な発明品を使い戦う。一部の発明品には魔力を使うが、全て通常の1/20の魔力で発動出来るようになっている。
また、自ら研究材料を採取しに魔法生物の生息する森や、山、海などによく出かける為、戦闘慣れしており基本的な身体能力は高いアウトドアインテリで、そこに発明品による一部のステータス向上が加えられてる。
技術者としての腕も天才的なので、万が一発明品が壊れてもすぐに直せる技術を持ち合わせている。

そして、自分の発明品の他にも、魔法時空転送装置で移動した先で出会った技術や戦闘法も取り入れており、特にランダムで移動した先で出会った自分とどこか似た少女の戦い方を気に入っており、その時に見た彼女の武器に魔法の力を加えて使用している。

・転送手袋
手袋に転送装置を仕込み、自宅から様々な発明品や魔法アイテムを転送する。
一瞬で手元に移動してくれる優れもの。

・歯車ブーツ
脚力・跳力向上のブーツ
高いところから落ちても耐えうる衝撃吸収性も持っている

・科学ゴーグル
熱魔法と闇魔法を合わせ、サーモグラフィーと暗視スコープになるゴーグル。
使うときに魔力を消費する。

・機械羽根
どこかの世界で見た美しい翼を再現したくて作った機械羽根。
背負うタイプの飛行機械で、使用の際には大きな鉄の翼が出現する。
風の魔法が組み込んでおり1回の発動で30分飛行が可能。
最高速度は80km/h
風魔法とは別に防護魔法も組み込んであるため、目で追えるスピードの攻撃は自動で翼ではじいてくれる。

・魔法技術カッター
2種類の形態を持つ魔法技術カッター。
⇒ウォーターカッター
のこぎり状の刃に水の魔法を組み込み水をまとわせた水流の刃。
大木を一閃する威力を持ち、伸縮は自在。

⇒ライトカッター
電流を帯びた50,00回転/分(rpm)で回転する円盤状の刃を飛ばす。
トリガースイッチを長押しすることで連射が可能。
雷の魔法も組み込んでおり、専用のトリガーを引くと強力な雷のエネルギー弾を発射することが出来るが、連射は出来ず隙が大きく、魔力を消費する。
刃を飛ばさずにサーキュラソーとしても武器になるが、リーチが短いため盾としての使用や、受けた攻撃を回転で弾く為に使用することが多い。

⇒また、ウォーターカッターもライトカッターも魔法を発動せず、単純な技術カッターとして使用することも出来る。


・ドラゴン銃
二丁のコルトローマン型の銃で、各々にドラゴンのブレスを圧縮した銃弾が込められている。
ドラゴンを射貫く程強力な銃だが玉の予備は無く、さらに以前に3~4発使用してそのままになっている状態で、自分でも残弾数を覚えていない。
撃つことによる魔力の消費は無い。

・魔法瓶
プロトソフィアが誇る発明品。
科学の力で作り上げた瓶で、魔法をそのままの質量で保存することが出来る。
使い方は発動した魔法に向けるだけで、1回分の魔法を保存することが出来る。
保存した魔法はそのままの状態で使用することも可能で、突風の魔法とフラッシュの魔法、植物魔法のストックがある。
また、持ち歩くとかさばるので転送手袋から取り出して使う。

・マジックリン
プロトソフィアが誇る化学品。
特殊な化学品を調合して作った、魔法を消せる化学合成剤。
転送装置からマジックリンが内蔵されたブラシを取り出して使う。
魔法に向けてマジックリンを使うと魔法が分解しオドへと戻る。
よく泡立ち、その泡にも同じ効果がある。

・小型魔法時空転送装置
胸元のタイ止めの形をした小型の魔法時空転送装置。
大会中に一度だけ1分前に転送することができ、使用した後の修理は不可。

・魔法ラムネ
1粒でプロトソフィアの人間なら全魔力を回復できる特殊なラムネ。
大会には4粒持ってきている。

・鉱石の舞姫
とある世界で知り合った美しいお姫様を模した鉱石と歯車で出来た自立人形。
彼女の世界を去る際にもらった本人の意思のかけらが宿っているナイト型のダイアモンドを核にしたところ、魔法を使うこと無く自立して動き出した。
転送装置から呼び出す事ができ、鉱石のパーツを武器に変え優雅に踊るように戦う。
背丈は90センチ程で、話すことは無いがとても美しく気品あふれる立ち振る舞いをする人形。

【 所属国家設定 】:
『このままだとオドが枯渇し、この世界から魔法が消滅してしまうだろう。』

―――それは、魔導国家連合議長が亡くなる5年ほど前、とある小国の研究で判明したこの世界の行く末だった。

 

【プロトソフィア国】

国民の過半数が魔力を持たない島国【プロトソフィア】。
魔法を中心としてなり立っている世界に存在するこの国は、魔術の代わり非常に科学の発展した国であった。
他の国とは違い独自の発展と文化を歩むその国は魔力をほとんど持たない国民の特性上、魔法に変わる技術が国に必要であった為であり、そして、この国が作り出した一台の『魔法機械』の発明の存在があったからこそでもあった。

その国を大きく発展させた機械。
それはたった一人の少年科学者が作り上げ、、
『時間魔法を組み込み、機械と化学燃料で魔力の引き上げと調整/変換を行い、時間・場所・時空を移動する』ことができる【魔法時空転送装置】だった。

この装置が発明されたことにより、元々魔法に変わる技術の発展に力を入れていたプロトソフィアはわずか20年で大きく発展し国の科学者達はみな、時空を超え、時間を超えあらゆる世界を見聞きし、その世界の技術を自分の国に持ち帰ることで、その技術を国の支えにし他国よりも400年程進んだ科学力を手にしたのだった。
しかし未来や別世界の技術情報のおかげでいくら科学技術が発達したとはいえ、この世界での物資や環境がそれに追いついていない為、その不完全部分を魔法で補っている技術が多く、故に少ない魔力で機械や装置を動かせる為の研究も大きく進められている。

そうして「魔法」ではなく「科学」を隣人として生きているプロトソフィア国だったが、魔法時空転送装置の発明以後、国の科学者たちにはどうしても引っかかっている事があった。

それは、装置を使い時間を超えた先に「魔法」が存在しないということだ。

厳密に言えば「魔法の名残」のようなものは存在した。しかし、今この世界で中心に存在し根付いている「魔法」というものの姿がないのだ。
科学者たちが原因となりうる未来に転移してみたが、誰しもが原因を解明できぬまま極めて急速に世界から魔法は消えていく様を辿ることしかできなかった。
そしてその原因不明の力の象徴の減退と消滅は世界は大きな戦争を起こし、まるでガラスを砕くかのようにあっけなく世界は崩れていった。
未来へ行きその目で確かめても尚、魔法の消滅という原因が判明しない。国民の不安と疑念が積もる中、いち科学者でもあった国王は国の技術者そして科学者を集め、国の技術力の発展と共に「魔法 並びに 魔力」についての研究を科学的観点から進めるよう命じだった。

魔力とはなにか。
魔法はどのようにして発動されるのか。
これから訪れる未来は何が原因でこうなったのか。
世界の崩壊を 国の未来を どうしたら回避できるのか・・・。

そして、15年の年月をかけこの世界の魔法について研究したプロトソフィアの科学者たちは、
魔法の源である「オド」というエネルギーを発見。
オドの発生量を超えた魔法使用による『魔法源の枯渇による魔法の衰退』という結論にたどり着いたのだった。
無限と思われていた魔法の使用はオドという物質の元成り立ち、そのオドは鉱石や石炭のように有限であり、人間が使用する速度以上には補充されることのない資源で、そしてこのまま世界が魔法を使い続けていけば100年後にはオドが枯渇しこの世界から魔法が消滅するであろうというのがプロトソフィアの出した答えだったのだ。

国王は直ぐさま、当時の魔導国家連合議長へとこの事実を伝えた。
魔導国家連合の為、自国の未来の為、そしてこの世界の為に。

―――だが、このプロトソフィアの主張は、認められることは無かった。

「風が世界をそよぎ、陽が我々に降り注ぐことと同じく、魔法もまた常に我々の隣人であり続ける」と。

プロトソフィアの報告を受け、魔導国家連合議長が唱えたのは研究の結果とは正反対である『オドの永久的資源説』であった。
いくらプロトソフィアが科学に優秀な国であろうと、その目で未来を見てこようと、議長がプロトソフィアの主張を認めなければそこに正しさは無く、議長が認めなければ他国にも理解をされる事は無かった。
そして議長は一蹴されても尚、オドの有限性を唱えるプロトソフィアの国へ『オドの枯渇説』という主張を全面的に放棄し、その意見をふたたび話してでも書いてでも、どのような仕方においても抱かず、教えず、弁護しないよう命じ、この件を闇へと葬ったのだった。


―――そして、それから5年後。魔導国家連合議長が亡くなった今。
プロトソフィアの王は最後の望みを一人の科学者に託した。
もう一度、自国のたどり着いたこの世界の行方を世界に伝えるため。

世界と未来を変えるために。

 


【プロトソフィアの研究に基づいた魔法の定義一部書類】

Ⅰ.ノベルトを中心とした「魔法」の研究により、魔法とは特有の自然エネルギーを操り、または取り込み性質変化を与えることで発生する現象であると考えられる。

Ⅱ.プロトソフィアの科学者は、上記 自然エネルギーの事を『オド』と呼称。

Ⅲ.一般的に『魔力』と呼ばれる個々に備わる魔法の優劣を表す定義に関しては、このオドの性質変化量のキャパシティを指すものとし、魔力が高い者ほどオドを魔法に変換できる上限が高いのではないかと推測。
しかし、あくまで推測であり、我々のような魔力の少ない者と比べ違いの有無の確認はできていない。

Ⅳ.また、希に存在する『魔力を無限に使用/生成』することのできる者への研究に関しては研究対象が自国に存在しないため未着手。
この研究に着手することが出来れば『オドの人口発生』への研究にも繋がるではないかと論ずる者も少なくない。

Ⅴ.オドの発生源に関し不明な点は多いが、これまでの研究から自然界で発生する自然エネルギーの極一部が変化した物ではないかと推論。
その為、オド自体は発生し続けるが供給されるスピードが使用量に追いついておらず、現状我々は太古から貯蓄されてきていたオドの在庫を使用していると考えられる。

Ⅵ.ノベルトによると、自然エネルギーからオドへ変化する際にも微量のオドの影響が必要なのではないかとのこと。
もしこれが正しいのであれば、オドの減少がオドの枯渇を促し、そしてその枯渇がオドの消滅へと連関してしまうのではないだろうか。

 


補足

 

 

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最終更新:2017年04月18日 22:49