スミ

 

 

 

製作者 岡崎 
出場大会 第十二回大会 
経歴  

 

 

 

 

設定

前任の魔道国家連合議長は
20歳から124歳までその職を務めたが
その間、議長は力を維持し続けていたのだろうか。

議長の魔力は元々あまりにも強大であったため
誰も、議長の側近さえ、気づいてはいなかったが
議長自身は80歳で魔力のピークを迎えたことを悟り、
自身の身体の内を流れる魔力は118歳で失われた。
では118歳から享年124歳までどのようにしてその地位を維持し続けることができたのか

陰で議長に命じられるまま魔法を操り
議長をも凌ぐ魔力の持ち主の存在があった。

名前はスミという。
各国がこれまで経験したことのない大嵐に見舞われた年
彼女は小さな村の小さな鶏小屋の隅っこで泣いているところを拾われた。

"隅っこ"で見つかったからスミというものも居れば
近郊の都市の"隅"でこそこそ商いをしている娼婦の子供だからスミなんだというものも居た。
親の顔は覚えていない。物心つくころにはここにいて、
糞尿にまみれながら家畜の世話をし家畜と同じものを食べて育った。
ときどき、人間が機嫌がいいともらえた卵はおいしくて
でも卵を食べた日は寝床を貸してくれている鶏に後ろめたくて、
なんだか心がさわさわして、こわい夢を見るのだった。
こわい夢の日は決まって嵐。

ぎちょーに拾われた日、あの日は朝から曇り空だった。
朝から鶏が1匹死んでいて人間に殴られて痛かったけどそれはいつものことだった。
ただ心がさわさわして落ち着かなかった。
夕方、鶏-仲間-が全員死んでいた。
訳がわからなかった。
人間が呪いだとか言っていたけど悲しくて悲しくて気がついたら
大嵐がやってきていた。
寒くて怖くて悲しくて鶏たちの屍の転がる小屋の隅っこで奥歯をならして震えてた。

そこに大嵐なんてなかったみたいに涼しい顔をして現れたぎちょーは
微笑みながらだいじ。だいじよ。と頭を撫でてくれた。
あたしは、そのとき惚れてしまったんだと思う。
ぎちょーの大きくてあったかいしわしわの手に。
心のさわさわがなくなっていつの間にかさっきまでの大嵐がうそみたいに止んでいた。

だいじ。だいじよ。
ぎちょーの口癖だったその言葉
優しく微笑んで転んだ時も、ものを壊してしまった時も
その言葉を聞くだけで身体も心も痛みは消える魔法のことば。
あたしがはじめて自分の意志で魔法を使った時も
嬉しさが何倍にも膨らんだ魔法のことば。
あたしはぎちょーのだいじ。なんだと思った。

今はもうあたしにだいじ。と言ってくれる相手はいないけど
ぎちょーのだいじ。を守るためなら。
ぎちょう。だいじ。だいじよ。
こっそり呟いて戦いに臨もう。

 

16歳の女の子。
前任の議長に命じられるまま魔法を操っていた。
彼女の得意とする魔法は気象変動。

前任の議長は魔道国家連合の平穏を気象を操ることで操作していた。
必要以上の富をもつと国は武力を蓄える。
富は生きていくのに必要な分だけ、あればいい。
それが議長の考えだった。
豊作の年の翌年は大雪が降ったり嵐がきたり
逆に干ばつがつづいたときには隣国への侵略など不穏分子が出てくる前に恵みの雨が降る。
そういうふうにできていた。


技能
大気の流れを操る。それは室内であれば制限される。
そこにある水分や空気を動かすことや凝縮・拡散を行うことが可能。
風・雨・雷・雪を操る。
また、それらを合わせて嵐を起こしたり
相手の周りの空気を移動させることで
擬似的な真空状態を作り出すことも可能。


魔力は前任の議長を凌ぐほど強大であるが
学はなく魔法の使い方は未熟。
また成長期にまともな育ち方をしていないため
身体も未熟で筋力もない。

【 所属国家設定 】:
魔道国家連合の25か国の中でも存在感が薄い小国家
文化も10年ほど周りから遅れている。
魔術に関しても教育制度は整っていないため
魔術を自在に使える魔術富裕層(マジック ウェルス)と魔術貧困層間(マジック プア)の貧富の差が激しい。

 


補足

 

 

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最終更新:2017年04月18日 22:53
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