ラウラ・ロード・パッラ

 

 

 

製作者 書道ムーン 
出場大会 第十二回大会 
経歴  

 

 

 

 

設定

「私は医者のラウラ、ラウラ・ロード・パッラ。怪我や病気はお任せください。え、この銃? 最先端の医療器具です、そうは見えなくても、そうですね一回試してみますか?」

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彼女の名前はラウラ・ロード・パッラ。

魔導国家連合国の一つ、モナ出身の天才国家医師。本職は獣医。
若くして国内で指折りの医療技術を持ち、本来の専門である獣医だけでなく、人間に対する外科内科諸々あらゆる分野でも引っ張りだこであるほどの腕である。
その為、振り回され体質となり、苦労人として現在も諸国を転々とする。

天才と呼ばれ始めたのは、彼女自身の努力にもよるものだが、もう一つ彼女には加護があった。
医学に取り組む始めの頃に彼女は自主的にフィールドワークとして森や山に出歩いていた。
魔法が主力な国家とはいえ、魔法だけで全てが解決するわけではなく、ある程度の補助も必要となる。
生態系観察のついでとしての薬草や生き物の死体採取もその一環。
彼女が国々を渡り歩け、且つ治療も行える体力を持っているのも、日々のそれらのおかげである。
彼女は好奇心も強い。
フィールドワークに対しての行動力も相まって、ある森の奥地へと入っていき、そのまま迷子となってしまった。
行動力も体力も鍛えられているとはいえ、まだ少女と呼べる歳だった彼女には非常に辛い体験となった。
数日間の迷子、幸い装備はそれなりに揃えられており、食用になる草や木の実を今までの知識を使い自給して来たため、野生生物に襲われて逃げる以外では特に問題なく過ごせた。
生きる、という点では何とも無かったのだが、彼女はまだ若く、精神があまり今の状況についていけなかったのだ。
始めは動けていたものの、3日も経てば、涙を流しながら眠ることも多くなり、いつ獣に襲われるか、常に恐怖に心が押し潰されそうになっていた。
その数日後、食事も喉を通らなくなったそんな彼女に引き寄せられてか、一頭の獣が彼女の前に現れた。
彼女が読んだ本に載っていた幻獣、額に一本の長い角を生やした、一角聖獣がそこにいた。
本の通りの姿形、もし本の通りなら、その聖獣の角は医学薬学その手の人達にとって喉から手が出る代物。
本来のラウラなら、おそらく歓喜する場面なのだが、衰弱する彼女はその元気はなかった。
死ぬ直前に感じる幸福という感情が湧き上がったのだろうか、笑みを浮かべた彼女の意識はそこで途絶えた。

彼女が次に目を覚ましたのは自分が通っていた病院だった。
簡素な病室で彼女の傍にいたのは、焔色の髪をした師匠。
「おはよう、幼い冒険者」
皮肉交じり、表情は何も心配してなさそうな笑み。
「お前が助かったのはその角の持ち主のおかげだ」
ラウラが『その角』を探そうと見渡すが見つからなかった。
師匠が自分の額に指を当てて場所を示し、ラウラが自身の額を確認すると、違和感を感じた。
角、それも細長い。
師匠が手鏡を懐から出し、ラウラの顔を見せると、彼女は驚愕の表情を見せた。
「調べてみた所、その角はお前と一体化している、そしてその角は一角聖獣のものだと分かった」
師匠は手鏡をしまい、話を続ける。
「医者としては、角だけ取り出して、医学の発展、いや、俺のために使いたいとは思う。だが、俺としてはどうしてもそんな気持ちを持てない、可愛い弟子にそこまでして、俺は医学に執着できるのか、とな」
師匠は目線をラウラに合わせ、頭を撫でる。
「大事な弟子だ、お前を独り立ちできるまで守る義務が俺にはある」
師匠がそれを言うのは何度目だろうか、聖獣の角がついても師匠の態度は以前と変わらなかった。
「さて、目も覚めたところだ、しっかり身体を元に戻して俺について来い。立派な医者として、魔導師としても育てるって約束したんだからな、師匠だけが元気だと意味はない」
屈託のない笑顔を向けた師匠はラウラにとって希望の光となった。

それから、案の定聖獣の角はラウラに不幸をもたらしていた。
角の噂を聞き、角だけでなく彼女自身の命を狙うもの、財産を積み上げ彼女に求婚を申し上げるもの、患者を押しのけ自分を優先するもの。
日々耐えなかったが、絶望に至らなかったのは師匠の存在だったかもしれなかった。
聖獣の加護は不幸を持ち込む代わりに、医療技術の向上力を授けてくれた。
知識が、魔法力が、角から流れ込み、彼女が患者に対して何をすべきなのか理解させてくれる。
師匠の加護は聖獣の不幸を切り払ってくれた。
同時に、戦闘に関するもの、サバイバル、医療の技術だけでなく、自身を守る力を与えてくれる。
この二つの加護があり、彼女はモナ国での最高魔導師の証として歴代最年少で『ロード』の名を与えられるようになった。
国内で、天才だと証明された瞬間だった。

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それから、今現在。
連合国議長が亡くなり、大魔導決戦の開催の話をラウラ達は耳にする。
「というわけで、モナ国代表として、ラウラ、お前が出ることになった」
師匠の突然の告白にラウラは耳を疑った。
「え、ちょっとそれ聞いてませんけど」
「今決めた」
「今ぁ!?」
出張先から帰ってきた矢先である。
ラウラに疲れ自体は特にないものの、師匠の突然っぷりはいつも疲れるのだ。
「まあ、代表と言っても国を背負えとかそういうものではない」
「代表というのは確定事項なんですね」
「どうやらモナ国の先進的な医療技術に関してどうも他国に知れ渡っていないというか、お前だけが突出しているというか、そんな感じらしい」
「決戦に向かわせる動機としてはかなり雑な理由ですね」
「そこでだ、更なる医学の発展のため、モナ国の発展のため、あと宣伝のため、ラウラには頑張ってほしいというわけだ」
「私が突出しているという理由なのに、そこを強調されると思いませんか?」
「ぶっちゃけ、戦うこと前提で、まともに戦えるのはお前しかいないし、一番向いてると思ったから」
「そこ重要視するのは良いんですけど、肝心の議長推薦はどうするんですか、それがメインですよね」
「議長やりたいならお前でも良いし、俺を選んでもらってもかまわない、というか魔法以外での治癒手段が古いとかいう輩を見返したいんで私怨で議長やりたい」
「結局自分のためなんですね」
「魔法で腫瘍が取れないから不治の病とかふざけてるだろ、そんなもん身体切って取り除いてで治るだろ根本的に」
「気持ちはわかりますけど」
「なーにが強力なウイルスに感染して治せねえだよ、それを治す薬はとっくに開発済みで針刺しちまえばひと月以内で簡単に治るわ」
「師匠の私怨がよくわかりました」
「ということだ、引く手数多のお前の休暇として参加することを許可する」
「許可するも確定事項ですよね!?」
「とりあえず、動きやすいようにお前の患者の方は俺がなんとかするんで、本戦に出られるように予選の準備と調整をしてくれ、本戦に出られなくても裏方で仕事もできるように手配もしておく」
「師匠の手際の良さにはいつも驚きます」
「治療は時間との戦いでもあるからな、効率良く進めるのが人を助ける秘訣だ」
「私は助かってるのかなー」
「無茶なことを言っているわけじゃないぞ、お前ならいい線いけると思ってるからな」
師匠はラウラに目線を合わせるようにかがみ、頭を撫でる。
「それでも無理だとか出来ないってならはっきり言って欲しい、それで責めるつもりはないし、師匠だからとか俺がガンガン言うからとかで縮こまられても困るしな」
ラウラはその言葉を返すように師匠の耳を引っ張る。
「師匠に遠慮してるなら終始無言ですし、嫌なら一言目ではっきり言いますから、これ言うの何度目だと思ってるんですか? それに、私は師匠の弟子です、遠慮も恐縮もすると思っているなら、師匠もそういう性格ということになります」
そうはっきり言ったラウラは手を離し、一呼吸置いた後、自信有りげな表情で、
「ラウラ・ロード・パッラ、頑張ります」
師匠の目を見て言い放った。
師匠はその言葉を聞くなり、ラウラの頭をわしゃわしゃと撫で、
「よし、じゃあ頑張ろう」
満面の笑みをラウラに見せた。

――…………

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モナ国最高魔導師の位を持つラウラ。
得意な魔法は治癒系統。傷を治す、解毒する他、健康状態異常防止、身体能力向上等、攻撃よりも回復・支援に特化している。
それでも戦闘できるという点は、彼女の持つ銃にある。
銃身を短くしたソウドオフのマスケット、それで殴るのが彼女の戦闘スタイルだ。銃は鈍器。
回転やひねりを加えた銃で殴る近接格闘銃術での近接戦闘をメインに戦い、基本的に間合いは近い状態を維持する。
銃としての本来の機能を利用するのは魔法の力による魔法弾を用いる場合。
しかし、攻撃性能が無い魔法に特化しているため、魔法弾は主に回復やドーピングとなる。
この銃に込められるのはその魔法弾、当然敵対するものに撃つのは逆効果。
その上で、彼女は全部で6丁持つ銃に1発ずつ弾を込めている。
そして、彼女が導き出した一つの答えとして、その弾は敵対するものへと放たれる。

例え話をすると、酸素は人間に対して必要不可欠な元素だ、ただし、それらの濃度が高ければ人間に害をなす。
ゲーム的な例えだと、オーバーフローを起こし無理やりバグらせると言った感じであり、
それと同じ原理で、高濃度の魔法の力が篭った弾丸を撃つ事でデメリットとして相手に害を及ぼすものとなる。
回復弾は直接撃つ事で相手の代謝を上げ、過剰な治癒によって身体を壊す。
この弾は対象に命中しなければ、霧状となって濃度を下げ、普通の回復魔法となる。他の弾も同じように働く。
これらの弾は霧状となった場合、無差別に効果を及ぼす。
これは全体回復魔法が味方にしか効果を及ぼさないようにする回復系支援系魔法の道理を適用すると、高濃度の弾丸を当てた場合、敵対対象に効果を及ぼさなくなるからである。
事前に高濃度の魔法弾を作成しているからの影響であり、事前に作成しない通常濃度の魔法弾を撃つ場合は敵対には無効味方には回復という分け方が出来る。

彼女の持つ銃に込められた弾は以下の通りである。

【アンジェラキアマータ】
高濃度の魔法力を込めた治癒弾。2丁分。
直接撃ち込んだ場合、簡単に説明すると、全身に傷を生み出し、痛みによって動きを鈍くするもの。
霧状にした場合、致命傷に近い傷でも数十秒以内で治せる。

【ウチデレ・モルテ】
高濃度の魔法力を込めた治療弾。
直接撃ち込んだ場合、体温が急上昇し、熱暴走を起こす。
霧状にした場合、致死毒だろうが、麻痺毒だろうが、一瞬の内に打ち消す。

【マッシモエスペリエンツア】
高濃度の魔法力を込めた筋肉増強弾。
直接撃ち込んだ場合、筋肉が異常に伸縮し、肉離れを起こす。
霧状にした場合、筋力が上がり、人外的な行動でも何の影響もなく動けるようになる。

【ディシパーレ】
高濃度の魔法力を込めた精神安定弾。
直接撃ち込んだ場合、急激に意識が朦朧とし、感覚が麻痺する。
霧状にした場合、どんな事でも精神的影響を受けなくなる。

【フィーネミグリオラーレ】
高濃度の魔法力を込めた精神促進弾。
直接撃ち込んだ場合、意識だけが加速し、周りが止まって見えるようになる。
霧状にした場合、魔法力を高め、魔法による攻撃力や防御力を上げる。

これらを打ち消すには込められた魔法力以上の力がなければならない。
また、1試合中にそれぞれ1発しか撃てず、再装填は出来るが時間がかかり、大きな隙を生む。
試合前には装填をしているので、1日の銃弾数制限はない。
そして、もう一つとっておきの秘密兵器の奥の手がある。

【ユニコ・ファッシノ】
高濃度の魔法力を込めた平和的手弾。
霧状には出来ず、効果を出すには直接撃ち込む必要がある。
撃ち込まれた相手は男女問わずラウラに魅了され、戦闘不能に陥れるもの。
過去から、効率を求めた手弾の一つ。
角の魔力がどれほど強力だったかを表す忌まわしき魔法。
背中にそれを込めた銃を隠し持っており、一定の動作でずり落ち、彼女がそれを蹴り上げ手元に持っていく。

補足として、銃を用いるのは高濃度の魔法力を当てる、範囲に影響を与える、距離を稼ぐ為であり、対象単体に通常の効果を与えるなら手を翳すだけで良い。
また、濃度にもよるが、大会用に込めた濃度は一試合終了まで効果が続く物となっている。

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ラウラの持つ銃はマスケット。
本来のものより銃身を極端に短くし、拡散性能を上げた構造となっている他、銃身が分厚く強固になっている。
鈍器としての銃であるため、銃身は頑丈だが、その分重い。当然殴った際の威力もある。
それが6丁分。大体は衣服内の腰辺りに携帯し、簡単に抜き出せるようになっている。
もし、衣服内の銃にダメージが通っても、火薬で発射せず、魔法力で発射するので暴発の心配はない。
ユニコ・ファッシノで扱う銃は本来の普通のマスケットの構造をしており、打撃に向かない。
試合中再装填には時間がかかると記載したのは、マスケット自体が前装式であるため、正直な所、短時間での再装填は不可能である。

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ラウラは医者という立場からの体力の多さ、自身の身を守るための戦闘術による機敏さを持ち合わせた戦える医者である。
戦えるとは言え魔法の専門は治療。人を傷つけるということに関しては、不向きかもしれない。
故に人を傷つけるのは専ら魔法に頼らない方法となる。
大魔導師は必ずしも攻撃的な魔法だけでなれるものではないはず。
彼女はそう信じて、引き金を引く。
答えは既に弾丸として込められているのだから。

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個人プロフィール(数値は現代換算)

ラウラ・ロード・パッラ。
ミドルネームのロードは最高魔導師の証。

出身は魔導国家連合加盟国のモナ国。生まれも育ちもモナである。
性別は女性。年齢16歳。
身長160cm後半台。体重は平均よりやや重め。
スリーサイズは上から97/64/93。

好きなものは、人肌程度のぬるいホットミルク。休憩時間に適温で飲めるようにわざわざ持ち歩いている。
苦手なものは、冷たいもの。体が冷えるのがとても苦手なため、アイスクリーム等は温めて食べる派。

趣味は体力作り。室内野外問わず、身体を動かすのが好き。筋トレは日課。
他にも人間観察、動植物観察等のウォッチングや師匠の助手といったものがある。

医者という立場上、自身の健康管理には厳しい。
健康的な食事、健康的な運動、健康的な睡眠……睡眠は心がけても無理な相談だから置いておく。
一角聖獣の加護のせいもあるかもしれないが、加護を受けてから一度も病気になったこと無く、年中元気でいる。
また、健康を維持しているおかげか、女性としての見た目も良いものとなっている。

物事をはっきりと言うタイプであり、一つ間違えると毒舌になりかねない危うさがある。
好きなことは好き、嫌いなことは嫌いと、表も裏もない性格。他人から見れば分かりやすい。
彼女自身も、はっきり言う人がタイプであり、何かを考えるより、とりあえず自分の気持ちを言い合いたい。
脳味噌と口が直結しているくらい独り言も多い。

極度の振り回され体質。
というか、大本の原因が一角聖獣の件や師匠の事であり、別にイエスマンというわけではないし、本人は渋々ながらもそれを受け入れているせいでもある。
しかしそうでなくても、比較的危険な目には遭いもし、その体質はどこでも発揮する。
そのおかげか、彼女は今も精神的な面でも肉体的な面でも成長を続けている。

得意武器は銃、主に使用するのはマスケット。
が、それらを撃つというよりも殴る用途に使う傾向が多い。
全身を使って殴る為、予期せぬ軌道を描いての打撃を与えることがある。本人曰く、胸を使っているらしい。
得意魔法は治癒。属性傾向は火に寄っている。
魔法力自体、治癒に特化しているため、簡易魔法の一つの魔法弾ですら対象を回復させてしまう。
魔法による相手に直接的なダメージを与える才能は皆無となっている。
相手を傷つけなければ自分の魔法を視認することは出来ないというのが彼女の魔法の欠点である。

16歳で正規の医者という職に就いている。
本来なら、学校で数年経て、最低でも20歳は過ぎなければ、医者として認められることはない。
のだが、こうして現在、彼女が国を代表するような医者となれたのは、角の力と彼女の努力、そして彼女の師匠が背中を押してくれた結果なのだ。
彼女の功績は国外にまで広まっている。
自分の足で出向き、自分の手で患者を癒やし、何度も繰り返し信頼を経て、今の地位に存在する。
そのせいで年相応の真っ当な青春時代を送れない多忙な生活の毎日なのだが、それでも彼女は幸せだと言う。

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ラウラの額に刺さり、一体化している一角聖獣の角。
その刺さった角の先端は彼女の脳にも到達しており、おそらく取り除くと生死に関わるものとなっている。
角自体には外気やラウラ自身から魔法力を蓄える力があり、角を通して治癒の力となり、彼女に力を与えている。
治癒の力は、彼女の傷を瞬時にとは行かないが常人よりも圧倒的に早く癒やし、病気の類を受け付けなくしている。
角と一体化してしまったのはその治癒の力によるものだと思われる。
ちなみにラウラは、角の手入れを欠かさず行っており常にきれいに磨いた状態にしている。

【 所属国家設定 】:
魔導国家連合加盟国の一つ、『モナ』。首都は『リタ・モナ』。

山が連なる内陸国であり、総人口は約690万人程。国土は37,000平方km程。
主に扱う言語は、モナ語(イタリア語に近い言語)。連合共通語である。

連合一の医療先進国であり、医療技術に関しては他国と比べて百年先を行く程度らしい。
だが、魔法社会の中では中々馴染めず、他国の上層からは奇っ怪な技術だと言われており、技術輸出は難しく、国内で留まってしまっている。
これを打開するために、モナ国では天才医師であるラウラを始めとして、各国へと医療の提供を積極的に行い、他国の医療の発展に努めている。

魔法に対しては医学との連携により、進歩進展を遂げており、医者になる資格の内、ほぼ必須項目ともなっているほど。
勿論魔法を使えるに越したことはないのだが、回復関連の魔法を使えずとも医者になれるものも多い。
医者を目指す国民が多いためか、子どものうちから回復魔法の習得を手がける家庭も少なくはない。

モナ国の首脳は国際医療施設である、モナ医療総合大学の総長になる。
任期は5年、年齢の条件は無し、老若男女実力が伴えば総長の立候補が出来る。
主に、ロードの名を与えられる者がなれるのだが、ロードの名を持っていても、総長として向かないものはなれず、その逆も然りである。
立候補は任期が終わる1年前から可能であり、立候補者はロード達によって会議を通され、国の代表となりうるかの査定が行われる。
それらを通過することによって、総長として任に就くことになる。
ロード任命も同じように、ロード達によって決められる。
ロードは基本的に任期はなく、数は増える一方なのだが、極稀に名を剥奪されることがある。
年齢は勿論、違法、度重なる医療ミス、国への貢献の少なさなど、それらの蓄積によって剥奪までの流れとなる。
名の剥奪は最終的にロードや総長の元行われるのだが、国民からの支持等で最終的な剥奪は滅多に行われていない。
政治に関してはロード達に一任されている。

税制は特に取り決めはない。
医療施設や市町村がそれぞれの税率を設定出来る。

軍備に関しては、上記でのラウラと師匠の話の通り、まともに戦えるものが極端に少ない。
その為、犯罪防止に信用できる他国からの支援に頼っている状況である。
一応、陸軍と空軍は存在しているが、9割9分他国の者。
内陸国であるため、戦争ともなれば四方八方から挟まれる形となるのだが、信用自体はラウラ達の功績により、隣国は比較的友好的である。
積極的に連合国になろうとした歴史もあり、守られるためなら技術を惜しまない意識が強い。

モナ国はチーズが美味しい。
特にヤギのチーズが名産品として有名である。
また、ヤギの乳も好まれて飲まれており、ヤギ自体も隣国と比べて多い。
モナ国ではヤギミルクで作られる乳製品を知らないような人は国民ではいないとも言われる。

 


補足

 

 

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最終更新:2017年04月18日 23:02