
| 製作者 | 高架橋下のアイツ |
| 出場大会 | 第六回大会 |
設定
役職:養護科講師
年齢:36
才能:機械改造・歯科治療
今から19年前。当時17歳の彼女の趣味は抜歯だった。
歯科医である父の病院の診療台を改造し、相手を捕縛・部位破壊をすることであっという間に選挙を勝ち上がった。
父の影響から、依存症とも言えるほど抜歯することが大好きだった彼女は「調停委員」の特権を利用して新しい「歯」が半合法的に、好きな時に手に入る環境を作り出した。
厳しい規律を作り、少しでも違反した生徒はカンシのロボに連れて行かれて、例え、必要がなくても抜歯した。
材料を手に入れれば入れるほど彼女の実験回数は増加し、抜歯されたストレスで3年のすべての教室が空っぽになるまでそれは続いた。
期日が過ぎ、彼女が3年になって卒業するまで実験を続けた彼女が非難されることはなかった。2年連続の調停委員、それに更に護衛用ロボを常にはべらせていれば、逆らった結果がどうなるかは明白だったのだ。
社会に出たとたん、彼女は孤立した。世間の目は、自分の欲求に素直な彼女を異質なものとしてみたのだ。望んでいた歯科大の試験に落ち、彼女の「抜歯事件」
を知った父には勘当され、抜歯もできなくなり、苦しみ続けた。なんでもいい。とにかく、今の状況で歯を合法的にいじることのできる環境はないか・・・。
悩んだ末に彼女が至った結論は「医療器具メーカーを自分で立ち上げること」だった。
彼女の得意分野である機械設計なら、まずヘマをやらかすこともないし、「試験運用」という名目で間接的にではあるが、人の歯をいじることができる。
最初はたったひとりの小さな会社であったが、彼女の手腕もあってか、立ち上げから15年経てば、それなりに大きな会社になった。が、状況は彼女が思い描いたものとはちがっていた。
確かに、人体をいじる機会はそれなりにある。だが、あくまで治療目的であり、自由にできない苦しみが彼女を15年間襲い続けた
そんなある日。カンシの会社に「菩氷学園の調停委員」と名乗る女性が現れた。
調停委員が話すところによると、
「ただでさえ非凡な才能の持ち主がたくさんいる学園内で歯医者嫌いの子供が増えている。
養護教諭である私の話も聞かず、規律も守ってくれない。そこで、かつてカンシさんが調停委員の選挙で『捕縛機能付きの診療台』を使っていたと聞いた。
もし、その診療台があれば売っていただきたい。」とのこと。
本心としては、答えは断固「いいえ」だった。
…確かに、あれは未だに家の地下室に置いてある。整備も万端で、改造も施してある。が、あれはあくまで私物であって、我社の商品ではないし、そもそもあれ
は戦闘用に改造した「兵器」であって治療用ではない。罰則の強化とか、検診回数を増やすとか、方法もコレ以外にたくさんあるのでは?
そう断ろうとした彼女の中に、かつてもあったある案が思い浮かんだ。
「いいでしょう。ただし条件があります。あの学園が手こずるほどに歯医者嫌いの子供が増えている現場というのは、我々としても非常に興味深い。今後あの診療台を導入するための事前調査と、歯医者嫌い増加の原因調査のために学園に『養護科特別講師』として私を雇っていただきたいのです。」
調停委員選挙への出場条件は1つ。「生徒・職員関係なく、学園に所属するもの」であること。これで、いい。ようやく、今まで貯めていた不満を自由に吐き出すチャンスを掴んだ。あとは前のように勝ち残るだけ。
こんなにいい歯たちを、もう手放すわけには行かない・・・。
武器
名称:Dr.empirichine
一般的な歯科治療用診療台と見た目はあまり変わらないが、
・診療台に人間の手足を捕縛するための枷がついている
・一部の機具(特にバキューム・タービン)のサイズが異なっている
・脚部に車輪、背部に人間と同じ動きをするアームが合計4本ついている
・向かって左側に操作者用の透明な防御カバーを備え付けた座席がついている
以上の4点が一般の診療台と大きく違っている。
基本的な戦闘はDr.empirichineに搭載されたAIが自動で行うが、操作者の口頭命令に沿って戦闘パターンを変えることもある。
また、一定の速度で相手に体当たりすることで相手が診療台に寝そべる形になるように計算された形状となっている。
なお、歯科治療用の一般的な治療用器具も備え付けてある。
装備:
・アーム
成人男性一人分の重さを軽々持ち上げることのできる、人間の腕部と似た形状のアーム。
これが折れるとほかの器具が使えなくなる。主腕左右計2本、予備が計2本の計4本備え付けてある。
・車輪
自律走行用の車輪。最大時速100km。時速70kmで相手にダイレクトアタックすると相手をスムーズに載せることができる。
・ライト
口内を明るく照らすライト。暗い場所でしか役に立たない。
・注射器(アドレナリン添付リドカイン)
麻酔薬をセットした一般的な注射器。診療台に固定した状態でないと使えないものの、使えば相手を殺さずにKO扱いにできる。
・タービン
虫歯の治療などで歯を削る時に使う器具。先端はダイヤモンドなので、どんな固さのものでも削ることができる。
戦闘用の改造の結果、長さ1m、太さ直径20cmほどに巨大化している。
・バキューム
治療中に口内に出た唾や、口内洗浄のために使われた水などを吸い取る器具。
Dr.empirichineに装備されたバキュームは、液体や粉末だけでなく、相手の放った遠隔攻撃を吸い取って無効化できる。
戦闘用の改造の結果、長さ1m、太さ直径2cm程になっている。
・アルコールワッテ
治療したあとの器具の消毒を行うときに使う、アルコールを染み込ませたガーゼ。
本体が汚れた時に使う。
・固定用枷
診療台に人が寝ると自動で締まる枷。鋼鉄製。
補足
作者の歯医者嫌いから生まれたキャラクターです。