?「来い!マスラオ!!」
男の呼び声に応じるように地を裂き現れたのは、10m程の巨躯を持つ鎧。
腕組みをし、悠然と直立不動。その腰には、巨大な鞘に収められた、刀。
鎧はゆっくりと、鞘に手をかけ、刀の柄を掴む。
??「ま、待て!お、俺が、俺が悪かった!謝るからぁ!!」
鎧は瞬間的に鯉口を切り、一気に刀を抜く。
??「あ゛っ?」
何が起きたのか分からない。視界が、二分された。体の結合がとけていくのが分かる。
鎧は、刀を抜いたはず……今はもう鞘に収められ、腕組みをしている。
?「俺を敵にまわすからだ。天罰覿面……」
男はゆっくりと死体に背を向ける。
人間だったそれは盛大に血を吹くと、地面に倒れこんだ。
?「すまんな、マスラオ」
鎧は一度だけ頷くと、まるで霞のように消えていった。
?「さて……吉野家でも行くか……」
男は頭をボリボリとかきながら、その場を去っていった。
完(?)
最終更新:2012年01月09日 11:53