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地球軍に所属するジョセフ・トンプソンが本作品の主人公。55歳、男、独身 階級は大佐。
現役時代は、荒野の狼とまで呼ばれた機械超機乗りだったが、50を過ぎてから自分の体にはっきりとした衰えを感じてきた。
基地内ではかなりの古株、中の良かった同期のグラハム・グリーアはとっくに引退。戦いでも後輩に助けられる毎日、ジョセフはそろそろ引退を考え始めていた。
そんなある日のミャンマーでゲリラによる紛争を鎮圧する作戦に参加する。ゲリラとの交戦中もただ引退をどうするか考えていた。
その時、ゲリラの超機の放った炸裂弾の直撃を受けてしまう。バランスを失い、倒れるジョセフ機。そのまま河に転落、機体を動かそうとするも体が言うことを聞かずそのまま下流へと流されてしまう。

激しい流れに翻弄され、薄くなる意識の中で引退してしまった戦友の名前をジョセフは呼んでいた…
「グ、グラハム…」
「む、男色家か。お目覚めの言葉が男の名前とはそれ以外考えられんな」
目覚めれば、目の前に少女がいた。

大海のような青い瞳でじっと私を見ている。年齢は10歳前後といったところか…
と、冷静に考えている私もどうかと思うが、少女の姿をみて大変なことに気がついた。
「…」
「…」

…全裸だった。まさに一糸もまとっていない姿であった。ジョセフは再び気を失った。

それからどのくらいの時間がたったのであろうか…ジョセフは顔に落ちた水滴に気づいて目を覚ます。
目を開ける。さっきいた少女はいない。あれは幻だったのか…
辺りを見回すと、どうやら流されてそのまま滝から落ちてしまったようだ。落下したた衝撃で機体はもう動かせなくなっていた。


機体の通信機も壊れていた。普段からちゃんと点検してなかったせいか完全に壊れてしまっていた。
滝の奥に遺跡のようなものがあった。ここにいても仕方ないのでジョセフは何か無いか探すことにした。

遺跡の前にさっきの少女がいた。相変わらず全裸だった。
「なんだ。目を覚ましたのか」
「君は…」
誰か、聞こうとしたが少女の言葉に遮られた。少女は遺跡の中に入りながら
「こい。お前にみてほしいものがある。お前が乗ってきたアレに良く似たものがこの中にあるのだ」
言い終えて走り出す少女。仕方なく私は後を追った。
遺跡の中は滝の裏側なのに何故か明るく、少女の姿を見失うことはなかったが、走るのが速く、私は息を切らしながら追いかけた。

突然、開けたところに出た。教会の中のような場所だった。しかし真ん中に教会にはあるはずもないものが立っていた。間違いない機械超機だ。
しかもよく見るとこの機体は、私が現役時代に使っていたもの。今は旧式過ぎて生産などされていないはずなのに、どこか新しい…まるで作りたてのようだった。
「どうだ、お前が乗っていたのによくにているだろう?これ、動かせないか?」
「どうして…こんなものがここにあるんだい?」
「知らん。少し前に目が覚めたら急に出てきおった。ここはお気に入りの場所なのに」


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最終更新:2009年12月06日 13:47