神霊大戦ゴーストギア
第1話「患(わずらい)」
昭和54年初夏・・・
春には桜の名所として知られる安閑寺は、夏になり
蝉の鳴き声がよりいっそう風情を醸しだしている。
築500年の歴史ある安閑寺の中からは、その佇まいとは不釣合いな程
若い僧の、読経の声が響き渡る・・・。
若干26歳の住職である彼は走馬円海。前の住職が去年亡くなり、
副住職であった円海が後を継いだばかりである。
円海「即成就仏身・・・」
読経を終えた円海は立ち上がると、身支度を整え、神妙な面持ちで
出かけていった・・・。
ここ妙音市は大阪や京都との交通の便がよく、新しく宅地が造成され、
それと共に人口も増えつつあった。都心に比べると涼しく、過ごしやすいのが
人気のひとつである。
ただ、最近妙音市ではある事件が頻発していた・・・。宅地造成に携わる工事関係者が、
次々に倒れ、つい先日にはとうとう死者まで出てしまったのである。古くから住む老人達は
土地神の祟りだと言うが、それも根拠がなくそれでも工事は進められていった・・・。
円海は一軒の大きな屋敷の前に立っていた。
円海「おそれいります」
立派な門の前で円海が呼びかけると屋敷の中から若い女性の声がかえってきた
?「お待ちしておりました・・・走馬さま・・・」
門が開き出てきたのは、年のころ20前後の黒く長い髪の美しい女性であった。
彼女の名前は杉村涼子、国会議員である杉村繁二郎の一人娘である。
屋敷内に通された円海は応接間に案内された・・・
涼子「お呼び立てして申し訳ありません・・・」
円海「いえ・・・しかしお電話でも申し上げましたが私は霊能力者ではありません、
あなたのお力になれるかどうか・・・」
涼子「それは承知しております・・・、でも、私の話しを信じてこうして来て下さって
感謝しております・・・」
第1話後半に続く・・・
円海「我、南無し奉る!開眼!日輪王!」
最終更新:2009年12月12日 21:47