第八話「恐るべきライオンゴッドの日本改革政策!」
リーロ・セイゼンの送り込んだ新たなロボ、ライオンゴッドが電撃作戦で国会議事堂を制圧してしまった!
議員達を人質にしたライオンゴッドは次々と新たな政策を打ち出していく。
どんな恐怖政治が行われるのかと恐れおののく国民達であったが、ライオンゴッドの政策、外交案はどれもこれも完璧な善政であった。
そう! ライオンゴッドは破壊活動ではなく、善政を敷くことによって国民の信頼を勝ち得、合法的に日本を支配するつもりなのだ!
「不味い……不味いぞ。昨日婆さんが作った夕飯のゴーヤチャンプル並に不味い」
日本海洋科学研究所の所長室で、志乃木博士は頭を抱えていた。
「何が不味いってんだよ爺さん。奴ら国会を制圧したとはいっても打ち出す政策はみんな完璧なんだろ? このままなら万事めでたしじゃねえか」
一方、博士に呼び出された冥汰の法はライオンゴッドの行動に興味などまるでないらしい。政治に無頓着な現代の若者の縮図である。
「馬鹿者め。奴らがこのままおとなしく政治活動をしているわけがあるまい。恐らく信頼を得た後、徐々に自分たちに都合の良いような政策を推し進める計画じゃろう。国民に気付かれぬように……な」
「なるほど、確かに完璧な侵略方法だ。で、どうすんだよ爺さん? だとしてもヒラメキングで国会へ殴り込むのは絵面的にも物理的にも無理があるぜ」
「だから今それを考えておる! 冥汰、お前もいつもみたいに悪知恵を働かせんかい!」
言われて冥汰も腕組みをする。敵は政治を行っているのだ。このまま何もしなければ議事堂の外へ出てくることはないだろう。……そうしてしばらくの後、冥汰が大きく叫んだ。
「ひらめいたぜ!」
数日後、国会にある報告が送られてきた。
『謎のヒラメロボが船を無差別に襲撃し、漁業と貿易に多大な被害が出ている』と……
政治を行っている以上、国民が被害を受けていると聞いて黙って見過ごすことはできない。支持率が下がるからだ。
そう、たとえこれが冥汰の仕掛けた罠だと分かっていても、ライオンゴッドには戦う以外の選択肢は存在しないのである。
そして決戦が始まった。
「へっ、来やがったな」
海中で待ちかまえていたヒラメキングに向けて、ライオンゴッドが爪ミサイルを放つ。
ヒラメキングはそれを魚雷で相殺し、瞬時にヒラメ形態に変形して背後に回る。
「食らえ、スピンスクリューストォォォムッ!!」
再びロボット形態に変形したヒラメキングが、腕のスクリューから竜巻を放つ。
竜巻に巻き込まれ、ライオンゴッドが海底へと吹き飛ばされる。
「とどめだ、カマボコにしてやるぜ! 重突! スパァァァククラァァァッシュッ!!」
機体の全スクリューをフル回転させ、ヒラメキングがライオンゴッドへ突撃、スパークハープンでライオンゴッドを貫いた。
こうしてライオンゴッドは倒され、リーロ・セイゼンの計画はまたしても阻止された。
だが、次の侵略計画はすぐそこに迫っているだろう。
油断するなヒラメキング! 戦えヒラメキング!
今回の作戦で失墜した国民の信頼を再び勝ち得るために!
続くかどうかは閃き次第…
最終更新:2010年01月15日 08:36