miion1「mitk」
ここは北極、『1000冷期』以前からなにも変わらない極寒の土地。そこに二人の男がいた…
「…時間だ」
「よし行こう」
どうやらなにかの調査をしているらしい。
「俺はここほどじゃないが寒い土地に住んでいた、そこで得た教訓なんだがこんな場合『早く屋内に逃げろ』だ」
「ああ、同感だ」
「ブリザードが来る前に目的地に早く行くぞ」
案の定、ブリザードが吹き荒れる。男達の死期は近い…
「もうだめだ、俺をおいて行け」
「何を言っている、そんなことできるわけないだろ。
ついたぞ!」
どうやら目的地についたらしい、男達は一目散に施設内に入る。二人は暖をとるため火をつける、この施設は何かの研究施設らしい、それも最近のものではなく遥か昔からあるかのような雰囲気だった。施設内は人がいた形跡はあるが閑散としていた。
「お前はここにいろ、俺は任務を果たす」
「待て、俺も行く」
「さっきまで死にかけた男の言う台詞か?いいだろう、だが無理はするな」
辺りは静まり返っていた、まるでこの世の終わりを迎えたかのような…
「待てここだ、この部屋に『あれ』がある」
「入るぞ」
自動的に開くドアのようだが電力が供給されていないため手動であけるしかない。
「いくぞ、せーの!」
ガー!
――低い音が施設内に響く、ドアが開き男達は部屋に入る。
「なんだこれは、まるで…。なんだ?うわぁー!!!!」
「うぉー!!!」
グレートヘブンシティー、強欲の街。ここは摩天楼の一角、とあるビルの屋上。一人の少年がネオンと車のランプできらびやかなこの街を見下ろしていた。
「おーいアシュ…、っとはは、黄昏ちゃって。おい大将、『仕事』の時間だ」
「………」
とあるパーティー、政府の高官や軍需産業の社長、軍の将校が一同に介していた。主催者から乾杯の音頭がとられた。
「かの偉大な指導者マロウは言いました、我々はいつの日か必ず灯を見ることができる。その日まで決して我々は内にある焔を消すべきではないと…
そして私達は遂にこの日を迎えることができました。さあ皆さんお持ちのグラスを掲げてください、乾杯!!」
カチーン
『1000年冷期』それは死の歴史、人々は絶望に明け暮れた。歯車が狂い、人の邪悪な部分が浮き彫りなる。そう『1000年冷期』はなにもかもを狂わせたのだ…
「先の戦争においてあなたの軍が優秀な成績を残しているのは聞き及んでおります。如何でしょう我が社の兵器を運用していただくのは?それ相応の礼はいたします」
「ははは、祝いの席でビジネスの話ですかな?」
「例の科学兵器の実験は順調ですか?」
「勿論です、あなた方が黙視してくれているおかげでスムーズに事が運んでいます」
「元々は私達が頼んだ依頼ですからね、そのくらいは当然ですよ。約束の額を銀行に振り込ませて頂きます」
彼らにとってパーティーは建て前でしかなかった。『1000年冷期』は人に腐敗をもたらした、人間の欲がこのパーティーに全て集まっているといっても過言ではなかった。そして主催者からメインイベントの開始を告げられる。
「では皆さん、ここでメインイベントとさせていただきます。内容は抽選会です、事前にお渡しの番号が呼ばれたらステージにお越しください、豪華プレゼントをお渡しします、では最初の番号は…」
「――…こちらE03突入する」
バリーン!
窓ガラスが割れる、そして激しい銃声が会場に鳴り響く、凶弾に倒れる者もいた。あまりに突然の出来事過ぎてパーティーの参加者は悲鳴をあげ逃げ惑う。
「何故だ!?何故ドアが開かないんだ?」
「システムがハッキングされドアがロックされています」
ガガガガガガガガ!!!
「私だ!早急に軍を動かせ!!テロリストだ、そうだテロリストに襲撃されているんだ早く…、ぐぁー!!!!!」
――嵐のような銃撃は収まる、地獄絵図だった。パーティーの参加者は一人残らず息を引き取った、まるで悪魔の所業である。
「こちらE04任務完了、ったくこんな胸くそわりぃ任務はこれで最後にしてもらいたいぜ。セキュリティーが来る、軍に動かれる前にけつまくるぞアシュ!」
「了解、……あの世で己の罪を悔いるがいい」
二人の姿は夜の闇にきえる。しかし駆けつけたセキュリティーに発見されてしまう。
「SG(スタッグギア)が5機か…、こいつぁやばいな」
「俺が囮になる、その内にクロムを取りにいけ」
「おいおい無茶言うなよ、いくらお前でもそれは無茶過ぎる!このままずらかりゃいいんだよ」
「…………」
「なんだその顔、お兄ちゃんの言うことが聞けないってのか?」
刹那、一機が何者かに狙撃され撃墜される
「レイコか、助かったぜ。よし…」
うなずきあう二人
「隊長、何者かに狙撃されました」
「なんという正確な射撃だ」
「目標ロスト、目標ロスト」
「なんだと!?ええいこのままでは敵の的になるだけだ、各自物影に隠れろ」
息を潜めるセキュリティーの隊員達、緊迫した空気が辺りを覆う。そして…
「隊長、センサーが機能しません」
「チャフか…、通信ももうすぐ使い物にならないだろう。最後にこれだけは言っておく、おまえ達、なんとしても生き残れ」
「はい!」
――まもなくして通信は使い物にならなくなる
「…………破壊する」
「う、うわぁー!!」
何者かに撃墜される隊員、為す術もなく後ろから一撃を加えられる。そう彼らの、『En』の仕業である。
「なんだ?爆発音、誰かやられたのか?」
「悪いけどそこ、俺の射程圏内なのよね」
パンッ!パンッ!
「うおー!!!」
(なんだ何が起きているんだ、敵も黙視できずに終わるというのか…。やつらは一体何者なんだ?これはプロの成せる事だ、………!?)
隊長機の目の前に一機のSGが現れる、まるであざ笑うかのように誘っている。
「なっなめるなー!せめて差し違えてでも」
「…………」
刃が交差する、しかし結果は明らかだった。クロムシュバイツのアクセスレイドと隊長機の斬鋼用ナイフではリーチが違いすぎる。それとパイロットの技量。
隊長機は撃墜される、慈悲もかけられずに…
一部始終を物影から目撃してい最後の一人、もはや彼に戦う気力は無かった。
「こんな奴にかなうわけない」
ひどく取り乱していた、狙撃手がいることを忘れるほどに…
ドンッ!
――セキュリティーは無惨にも全滅、その場に残っていたのは月を背に返り血(オイル)を浴びた『En』のSGだけだった…
ここはとあるカジノ、二人の男がいた。一人はどうやらカジノのオーナーらしい。
「フフ…、派手だねぇ彼ら」
「密かに作戦を実行したつもりだが我らには筒抜け、どうする組織を動かすか?」
「まだ様子見かな、いずれ時がくれば…」
続く
最終更新:2010年01月15日 20:43