そう遠くないどこかの未来
いつからだろうか、この世に悪が蔓延り、弱きものが強いものにへつらい、強きものが弱きものを見下すようにな世界になったのは
愛や夢が絵空事だと笑われ、仮に望むならこの世の滅亡くらいの時代
そんな俺達の目の前に理想が現れた
それは、軍事演習の時だ。俺達の軍隊とは違う何かが、光と共に現れたのだ
「なんだあれは!どこから沸いてくる」
「型式不明の機体反応、尚も増加」
隊長クラスの俺は知っている。次期主力候補にまで上がったものの、事故で中止にされたプランが
いや、正確に言うと事故ではない
ライバル会社に仕組まれたのだ
こうして戦力として選ばれた機体が俺達の載っている機体だ
もし、向こうの機体が仮に本物ならば真っ向から戦っても勝ち目はないだろう
「総員、撃ち方はじめぃ」
それが指令から放たれた命令
「先手必勝」がモットーの男の戦い方
「敵は武器を構えてる。たとえ誤射でも非を相手にかけることができる」
しかし、敵の数は一向にへらず。逆にこちらの数が減っている
「貴様ら、なにをしている。」
部下の撃墜音に負けじと指令が喚く
この男が命令すればするほど機体が落ちていく姿はあまりにも滑稽だった
すると向こうから回線を求めてきた。
「こう言ってもよくわからないと思いますが、我々は向こう側の世界からやってきた人間です。」
「その向こう側の人間がなんだ。侵略にでも来たのか」
指令の言葉に対し向こう側はNOと答える
「我々はこの世界を滅ぼしにきました」
彼らが言うには。この世界が沢山の分岐を大幅に外した世界。つまり、もっともよくない世界で
その世界が他の世界に干渉する前に滅ぼそうと考えたようだ
あまりに飛んだ話に誰もが絶句する
「こんな上司のコマなんてごめんだ・・・俺は投降するぞ」
そしてこの絶望的状況から抜け出すべく投降しようとするものが現れた
「貴様、どこへ行く気だ。戻れ!」
我々の結束力なぞその程度なのだ
「ヤツらの事など知るものか。落とせ、落とすのだ」
味方の撃ち落とされる僚機。さすがの敵もこれには呆れたか、一気に攻め込んでくる
〈いくら自分自身が相手とはいえ容赦は出来ないな〉
自分の前に飛び込んできた機体から発しられた言葉
もし、この世界が滅ぶことで真の平和が来るなら・・・
そして、俺の機体は瞬く間にバラバラに解体され、俺の体は宙を舞った
最終更新:2010年01月15日 20:56