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《ID.06-0087》

【超戦闘士 プラティロイド】

舞台は、宇宙のとある一角にある命住む星、惑星スーア。この星にはテイルと
いう衛星がある。テイルの回転周期は非常に遅く、スーアに接近するのは
これが千年ぶりであった。
千年の間に発達した科学技術で、テイルには酸素や豊富な資源があることを
突き止めたスーアの人類は、早速この衛星の開拓に乗り出しはじめた。
が、開拓を巡って、人類の意見は真っ二つに分かれた。古来から伝わる伝説を
重んじ、「テイルには先住民がいる」「テイルには恐ろしい魔物が住んでいる」
と主張する開拓漸進派と、あくまでも「伝説は迷信」と主張する開拓急進派。
ふたつの派閥はそれぞれ「キオリー連合」「ヤーマ連合」を名乗り、対立を
繰り返した結果、ここに全面戦争が始まってしまった。
キオリー連合に比べて技術の劣るヤーマ連合は、先手を打って打撃を与える
べきだと考え、土木作業用の大型ヒューマノイド「ロイドマン」に目を付けた。
それに戦闘用装備を付け加えて、「テクノロイド」を作り上げたのである。
テクノロイドの攻撃で劣勢に立たされたキオリー連合も、戦闘用ロイドマンの
開発に着手。
ここに、新しい戦闘用ロイドマン「プラティロイド」が完成したのであった…。


機体

キオリー連合

プラティロイド
全長11メートル、重量160トン。学習型コンピューターと豊富なデバイス
ドライバーにより、非常に容易なオートマチック操作を実現した機体。
また、ヤーマ連合のテクノロイドのデータがあらかたインプットされている
ため、敵側の行動パターンを自動的に予測して即座に反応することもできる。
メインウェポンは光線銃「パワーガン(パワーサーベルに変型できる)」。
また、肩にマシンキャノンを、腰にミサイルを内蔵している。
外部装甲に特殊素材を使っているため、ビーム兵器を無効化することが
できるが、実体弾への耐久性はやや弱い。また、背面にスラスターが付いて
いないため、機動力に難がある。
プラティロイドの得意技は、そのオートマティック操作をフルにいかした格闘戦。
だが、パワーガンの射程距離はあまり長くはないため、ミサイルを撃ち尽くすと
距離をおいての戦いは不利になってしまう。
その弱点を補うのが「パワーチャージ」である。
プラティロイドのパワーガンは、機体のエネルギーを直接注入して攻撃に使用する
仕組みになっているため、出力を自在に調節できるのだ。射程距離も、出力に
応じて変化するのである。

テトラプラティロイド
プラティロイドに特殊戦闘機「テトラファイター」が合体した形態。
飛行能力が備わり、機動力が飛躍的に向上したほか、攻撃力も増している。

プラティエンペラー
プラティロイドの最終モデル。テトラプラティロイドの合体機構を簡略化する
ことによって拡張性が増し、搭載可能なメモリやエネルギーの容量が爆発的に
増大した

鹵獲テクノロイド
プラティロイドが完成するまでは、キオリー連合も、自分たちが撃墜した
テクノロイドを回収・改修して実戦に使用していた。キオリー流にカスタマイズ
された機体も多く、それらはときにプラティロイドの頼もしい味方となる。

戦闘機・戦車
ロイドマンが造られたとはいえ、既存の戦闘機や戦車も貴重な戦力である。
戦闘機のほうがロイドマンよりも機動力があるし、戦車のほうがロイドマンよりも
破壊力があるからだ。ちなみに、キオリー連合側の戦闘機・戦車の名称は、
それぞれ「テトラファイター」「コリドラス」という。

ヤーマ連合

テクノロイド
全長9.8メートル、重量200トン。プラティロイドに比べると操作はマニュアル
式の箇所が多く、その戦闘力はあくまで乗り手次第。
武装は豊富で、メインウェポンの「バイブレード(チェーンソー型の電磁剣)」
のほか、バズーカやビームライフル、ナパーム弾などを装備できる。
ヤーマ軍人の必修科目である古武術を取り入れた操縦法が特徴で、キオリー側の
人間には、コクピットの中で色々なポーズを取らなければならないこの操縦法が
どうも珍妙に見えるらしい。
テクノロイドの得意技は、その多彩な武器。特にバイブレードの威力は強力で、
集団で一斉に斬りかかられると手も足も出ないほど。ちなみに、プラティロイドの
パワーサーベルは片手持ちだが、テクノロイドのバイブレードは両手持ちである。

メタルロイド
テクノロイドの後継機。機体のパワーが二倍以上に増したほか、対ビーム兵器用
シールドも備わった。全ての武器を全弾発射する「ウェポンフィーバー」が
最大の技。

テイルの民族

フェアリーロイド
全長9.9メートル、重量150トン。侵略の危機に直面したテイルの民族が
自衛をすべく、マドロン主導のもと造りあげたハンド・メイドのロイドマン。
パイロットはガーニーとベッキー(二人乗り)。
超能力者であるこの二人が乗り込むことによって、既成のロイドマンでは
不可能とされていたフル・マニュアル操作が可能になった。
メインウェポンは、小型のビーム発射装置を念動力でコントロールして攻撃する
「オールレンジスナイパー」。また、格闘用の武器として「フェアリーダガー」
「スピニングカッター」を持つ。
フル・マニュアル操作であるため高い機動力を持ち、そのスピードに追いつける
機体はまず存在しない。また、短時間であれば空を飛ぶことも出来る。
だが、ろくな技術も使わずに急ごしらえで作り上げた機体であるため非常に動作が
不安定。機体の欠陥を、二人の超能力のエネルギーでなんとか補完して動かして
いるというのが実情である。

キャラクター

アイ=マードローム
本編の主人公で、愛称はマドロン。キオリー連合でプラティロイドの開発主任を
していた若き技術者。男性であるが非常に家庭的な性格で、世界各国のお茶を
こよなく愛している。だがけして軟弱というわけではなく、その精神力は意外な
ほど強い。
もともと戦闘要員では無かったが、ヤーマ連合に奇襲をうけた際にプラティ
ロイドに乗ったことがきっかけで戦いに巻き込まれることとなる。
名前の由来はすごく垂れ目で眠そうな顔をしている(微睡む目)から。

ルイ=ルイ=ビー
ヤーマ連合に所属する女性兵士。愛称はルイ。年齢は若いが、実戦経験が豊富で
指導力も優れているため、上司や部下からの信頼は厚い。
性格は生真面目で、常に厳しいことばかり口にするが、まるで堀江由衣みたいな
声をしているため(笑)まるで迫力が無い。また、妙に世話焼きなところが
ある。
プラティロイドに敗れキオリー連合の捕虜となったことがきっかけでマドロンと
知り合い、戦闘に不慣れな彼に獄中から様々なアドバイスを送る。

エル=エル=ジー
ヤーマ連合開拓執行部戦闘部隊総指揮官。もともとは高名な政治家の家柄の
出身であったが、それに頼らずにあくまでも腕っぷしだけで指揮官に成り
上がったたくましき女性。

ロワ=ロワ=ジー
エルの実妹で、いつも姉のサポートをしている副指揮官。任務を遂行するため
非情な命令をすることも多いが、実はそれは本心ではなく、軍のために自分の
優しい心をひた隠しにしているのだ。

  • テイルの民族
テイルの民族は、スーアの人類には無い‘不思議な力’を持っている。
キスをすると、相手の心や記憶を読み取ることが出来るのだ。
だがその性質ゆえに、本当にお互いを信頼しあっている者同士しかカップルが
成立せず、出生率は非常に低い。
ちなみに、上記のふたりはテイルの民族のなかでもトップクラスの能力を
持っており、読心術のほかに念動力なども併せ持っている。
テイルでは、遠い昔から「強力な能力を持った男女の子供が、世代が交代
するたびに一組ずつ生まれる」という奇妙な偶然が続いており、何かしら神聖な
意味があると思われている。
ちなみに、未開の星であるテイルには科学技術というものはほとんど存在しないが、
わずかながら機械の存在を知っている者もいる。

アフ=ガニス
テイルの先住民族の少年。愛称はガーニー。冷静な性格と強い精神力をあわせもち、
常に妹のベッキーをリードするしっかり者の兄。

ウズ=ベキス
テイルの先住民族の少女。愛称はベッキー。性格は明るく無邪気で人懐っこい。
テイルの民族が持つ名前の概念はスーアのそれとは異なっているため、兄妹でも
姓は違う。

プロローグ以降のストーリー

プラティロイドを手にしたキオリー連合は、ヤーマ連合が秘密裏に建造していると
思われる開拓用の宇宙戦艦の発見・破壊をこころみたが、プラティロイド以外に
決定的な攻撃手段をもっていなかったため、作戦は遅々として進まず、現状維持が
精一杯であった。
あらたに現れた強敵・メタルロイドに苦しめられ、やっと発見した戦艦を破壊
するも、実はそれはダミー。もはやキオリー連合には、自分たちも宇宙に進出して
ヤーマ連合と戦う以外に道は残されていなかった。
だが、ヤーマ連合側にとっても、メタルロイドや偽装戦艦を造るための費用は
大きな負担となっていた。そのことに責任を感じた副指揮官のロワは、貴族である
自らの爵位を売却することによって軍の財政を立て直す。しかし、非常な命令の
連続で部下の信頼をすっかり失っていたロワはそのことをつけこまれ、左遷
させられてしまうのだった。
そして、戦いの舞台は宇宙へ。ヤーマ連合に救出されて再び敵となってしまった
ルイと戦うマドロン。先輩である彼女にかなうはずもなく、敗れたマドロンは
衛星テイルの引力圏に引き込まれて虚空へと消えていった。
マドロンの死を確信する、ルイとキオリー連合の仲間たち。
だが、マドロンは死んではいなかった。なぜなら、テイルには‘不思議な力’を
持つ先住民族が住んでいたからである……。

マドロンは、自分を助けてくれたテイルの先住民族たちにこれまでのいきさつを
説明し、初めての侵略の危機に直面して恐怖におののく彼らを助けるために、
自分のプラティロイドを参考にして「フェアリーロイド」を造りあげた。
フェアリーロイドはとてつもなく強く、一足遅れてテイルに到着したヤーマ連合も
キオリー連合もまったく歯が立たなかったため、両陣営はそれぞれの計画を
ストップさせたまま、テイルに留まらざるをえなくなってしまった。
だが、豊かな自然を持つテイルで過ごすうちに両陣営の軍人たちも平和な心を
取り戻し、最終的に「それぞれの代表者が一対一で決闘を行い、勝った方が
テイルと和平的な関係をむすぶ」というルールで合意。早速、キオリー連合の
代表としてマドロン、ヤーマ連合の代表としてルイが、それぞれプラティロイドと
メタルロイドで決闘を開始した。
だが、ここで思わぬ事態が発生した。ルイが劣勢に立たされたことに焦った
ヤーマ連合が、戦いに割って入ってきたのだ。キオリー連合もこれに応戦。
結局、‘他人の庭での全面戦争’となってしまい、そのことに怒ったガーニーと
ベッキーはすべてのエネルギーを開放。各種兵器を徹底的に破壊された両陣営は
スーアに帰らざるをえなくなってしまった。
ベッキーの目は涙で濡れていた。どんな人間とも分かり合える力を持っている
先住民族たちにとって、‘戦争’とは理解しがたい行為だったのである…。

思わぬ形で終了したテイルの開拓計画。そのことについて「戦争が終わって
よかった」と肯定的に受け止める者もいれば、「もっとはっきりした形で決着が
つけばよかった」と否定的に受け止める者もいた。
マドロンが前者、ルイが後者である。
平和になったスーアの大地で、久しぶりに顔をあわせた二人。マドロンは
園芸店の店員として充実した毎日を過ごしていたが、縮小の一途をたどる軍を
除隊させられてしまったルイにとって、毎日は空虚なものでしかなかった。
やり場の無いその怒りをマドロンにぶつけるルイ。
と、そのときだった。テイルにいるはずのフェアリーロイドが、突然二人の前に
姿を現したのだ。中から出てきたのは、今にも死にそうなほど衰弱しきった
ガーニーとベッキー。驚いたマドロンとルイは、早速二人に事情を問いかけた。
じつは、これまでのいざこざで二人が力を使いすぎたため、今まで封印されていた
‘怪物(名称未設定)’の封印が解けてしまったのだという。そのことを知らせる
ため、二人は最後の力を振り絞ってここまでワープしてきたのだ。
ルイは早速プライベート用の電話回線でかつての上官・エルにそのことを
伝えたが、かつてのような情熱の無くなったエルには届くはずも無かった。
そうこうしている間に、とうとう怪物の一味がスーアに到着。データに頼って
戦うキオリー連合のメカではそれらにかなうはずも無く、ヤーマ連合が必死に
抵抗を続けたが、それも限界に達しようとしていた。
事態の深刻さをようやく認識したエルは、宇宙の果てにいると思われる怪物の
親玉の討伐に立ち上がった。スーアでたった一機残った宇宙戦艦が、いま旅だつ。
それに乗っているのは、プラティエンペラーを擁するマドロン、メタルロイドを
擁するルイ。そして、改良型フェアリーロイドを擁するガーニーとベッキーだ。
立ち上がれ、プラトニック・ファイターたちよ。
いまこそ、戦いのときがくる!

主題歌

「プラトニック・ファイター」

乾ききったくちびるから紡ぎだされるのは もはや愛の言葉ではなく
少しばかり血のしずくを織り交ぜながら 通り過ぎる生ぬるい風
どうか そのティーカップを壊さないで この心には 腕と足とがある
手を伸ばす プラトニック・ファイター 今のままの世界を信じられない
立ち上がる プラトニック・ファイター いつかきっと戦いのときがくる

乾ききった二つの目が見つめているものは きっと愛の姿ではない
涙さえも流せぬまま何を見るのか その両手を胸にあてよう
心の中 ガラスのかけら手にとって このためになら 何を賭けてもいい
夢を見る プラトニック・ファイター その未来も 過去さえ自分の味方
目を覚ます プラトニック・ファイター その時計が時間をきざむ限り

手を伸ばす プラトニック・ファイター 今のままの世界を信じられない
立ち上がる プラトニック・ファイター いつかきっと戦いのときがくる

備考

本格的なMidiによるテーマ曲が作者自身によって作られ、話題を呼んだ。
6スレ目人気投票で5票を獲得し、1位。

カテゴリ: 〈ファンタジー〉 〈他星系〉

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最終更新:2012年01月08日 23:30