コトブキヤプラモ用SS 戦場外の荒野

西暦21XX年。

エイオースの爆発。

GRFとEUSTの対立。

クーガーⅠ型―
ニュードを動力源とする初のブラスト・ランナーの量産型であり、汎用性に優れる。

当初GRFと対立したEUSTには、ブラスト・ランナーは存在しなかった。
そこにGRFから離反したもの達が上記ブラストを奪取しEUSTに合流。
ノウハウの少ないEUST側の教導部隊として
ブルーとイエローのツートンカラーのクーガーⅠ型部隊
通称、インパルスが設立された。

初の武力衝突からまだ1年も経っていない・・・。

 苛烈を極めるGRFの攻勢にEUSTが対等の立場で戦えるのは
EUST兵士たちの完熟までスカービ渓谷の演習場を防衛してきた
インパルスの活躍があったとベテランは客観的に考えている。
そのインパルスも度重なるGRF部隊との消耗と今戦闘中の部隊により
もはや彼一人であった。

 ブラックとイエローのツートンカラーの機体で構成される件の部隊は
彼がGRFにいた頃から味方殺しの粛清部隊と呼ばれていた。
黒と黄色のクーガーⅠ型―
いや、これが噂の重装甲型ブラストランナー「ヘヴィガード」タイプか!
ロックオンアラート共に敵機がこちらにロケットランチャーらしきものを向ける・・

対BR戦闘用、重火力兵装―
装弾数と連射力を強化したLMG、ロケットランチャー、対ブラストECM、榴弾砲
で構成されるその兵装は、この渓谷外の哨戒中だったインパルスに降り注ぎ
彼以外の尽くに致命的なダメージを与えた。
それでも仲間は前線し、今この戦場・・・いやこの戦闘領域外で残っているのは
俺と奴のみ!

 ブラストの設計思想に兵装換装による汎用性の強化があるとは聞いていたが
技術の長はGRFにあるようだな、などと嘆息しつつ回避運動を取りつつロック
「なるほど、やりますね」
相手のナルシストの声が響く
「このヘヴィガードⅡ型は装甲や兵装相性はいいのですが・・・なんとも重くて困りますね。
あなたならこの手の試作型は断るでしょう、特務曹長!」
「やはり、少尉”殿”か、初の兵装での作戦でこの戦果・・・相変わらずだな」
「ふふふ、いまは大尉ですよ。視界外からの榴弾砲は歩兵の経験のある
あなた以外はよけられなかったようですね。しかし、良い部隊でした。
こうして私とあなただけを残すのですからねぇ!」
敵のロケットが発射されるのを感じ、アサルトチャージャーを機動・・・抜刀
「…突貫する!」
敵機はあわててLMGに切り替え・・・るふりをして、再度ロケットを構える。
こういう男だ。独自の価値観により自分の命さえ気にも留めない・・・
それは我々ボーダーの生存率からか、奴の価値観からか?
だが、万が一にもこの男を演習場に通さないためには・・・相打ち以外存在しない!
確かな手ごたえと共に炸裂音が鳴り響き、ニュードの光に包まれ遠のく意識の中
確かに聞いた。
「またお会いしましょう」

 数ヵ月後
命は取り留めた、が後遺症によりスカーヘッドとなったベテランは
技術進歩著しい中、第3採掘島GRFプラントに青と黄の部隊を指揮し攻撃を仕掛けていた。
「よしっ!撃破したぞ!」
「女だからって甘く見ないことね!」
当時、守った若造どもは確実に成長し・・・視界の端に黒と黄のHGⅢ型
「…なんだと…!?」
「全力で回避しろ!!」
叫んだが遅かった。

「しまった!?」
「きゃああっ!」
若造どもは被弾したものの、大破というほどでもないようだ。
「甘い!それでは生き残れんぞ!いったん下がれ!」
「ふふふ、今日は調子がいい!」
両機が下がる中、コンテナ上の奴は
あなたにしか用はありませんよ、とでも言いたげにこちらにサワード・コングを向けていた。
「また遭ったな、大尉”殿”!」
奴も俺同様、ただでは済まなかったらしく白髪にガスマスクをしていた。
「ふふふ、今は少佐ですよ。やはりツェーブラではなくクーガーⅡ型なのですねぇ
実にあなたらしい。その背鰭とかもですね」
ロックオンアラート、チャージャー機動
抜刀・・・ダウナー!
「…近くにいすぎだぞ!」
「甘く見ないでいただきたい!」


駄文失礼、どっかにツートンの久我画像ないかな?
自分カラー無いんで資料がすくねぇorz


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最終更新:2010年06月06日 18:24
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