熱血「よーナルシー! 今日は援護助かったぜ!」
ナルシー「お安い御用ですよ」
クール「さすがだなナルシー」
ナルシー「いえいえ」
少年「あの……こんどご指導願えますか?」
ナルシー「私でよければ喜んで」
ベテラン「ナルシー、今回の出撃の報告書に添付する資料なんだが」
ナルシー「まとめておきます。あとでお部屋に届けますね」
まじめ「あ、ナルシーさん。41型を使ってみたんですけど、思ったほど成果でなかったんですよね……
なにかコツがあるんでしょうか?」
ナルシー「うーん、38型に比べると重くて遠くに飛ばず、起爆にも時間がかかりますから、そのせいで
感覚がずれてしまっているのでしょう。心持ち遠くを狙うようにして、あとは慣れですね」
お嬢「ナルシーさん、この間教えていただいた香水、気に入りましたわ。さすがナルシーさんですわね、
また良さそうなものがあったら教えてくださいな」
ナルシー「気に入っていただけて何よりです。ええ、見繕っておきますよ」
インテリ「た、大変! 締め切り近いのにスクリーントーンが切れちゃって!」
ナルシー「だから補充しておきなさいと言ったでしょう? 今日なら大黒堂でセール中ですからまとめ買い
しておきなさい」
少女「ねーナルシー、おなかすいたー」
ナルシー「はいはい、今日のおやつは白玉餡蜜ですよ。冷蔵庫に準備してありますから手を洗ってから
召し上がってください」
ナルシー「………………」
ナルシー「……もう誰もいませんね?」
ナルシー「はぁー! もう、みんなの頼れるナルシーさんを演じるのもラクではありませんね……」
ナルシー「大体、戦闘技術に秀でて周囲に気を配り事務処理もこなしおしゃれからアシから家事まで
網羅ってそれどんな完璧超人ですか! それを演じきるのに私がどれだけ苦労してるかと……
みんな気楽に私に頼りすぎですよ」
ナルシー「……さて、愚痴はこの位して……えーと、まずは夕飯の仕込みですかね。
インテリさんの原稿のお手伝いは帰ってくるまでまだ時間があるとして……
その間に報告書の資料をまとめて少年くんへの指導要綱を考えて、まじめさんへの
41型の使い方ももうすこし具体的なコツも調べておかないと……それからファッション誌
チェックして、そうそう明日の出撃の下調べもしておかないと……」
ナルシー「……はぁ、やること山積みですねぇ……ですが、がんばりませんと。なにしろ、私は……」
ナルシー「 皆 さ ん に 賞 賛 さ れ る の が 大 好 き で す か ら !!」
ナルシー「さーて、みんなのナルシーさんは今日も頑張りますよー」
ナルシー「ですから皆さん、私をもっともっと賞賛してくださいね、うふふふふ」
完璧超人ナルシーさんのイメージが固定されつつあるをの見て、あえて天邪鬼に走りたくなる俺、参上
まーでも、ナルシーさんがこれだけ頑張れるのには、なんだかんだと仲間が大切だってこともあるんじゃないかなー
最終更新:2009年12月27日 18:53