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「しかしお前、随分髪伸びたな。ぱぱっと切ってやろうか?」
「あ、熱血さん。はい、切るのが面倒で放っておいたら、こんなに…」
「面倒って…。何なら俺が切るぜ、こう、格好良い感じで」
「あの、じゃあクールさんみたいに出来ますか?」
「あー…そう言うのはクールに頼んだ方が良いな」
「じゃ、ベテランさんみたいなショートは…」
「俺はまだ若いからそれは出来ないな。」
「…じゃあ何が出来るんですか」
「バリカンで一発バリバリっと」
「結構です。」
「ごめん冗談、冗談だって!一応伸びた分切り落として、端揃えるくらいは出来る!」
「んー… でも、やっぱりしばらくこのままにしておきます。」
「そうか…まぁ、切りたくなったらいつでも言ってくれ。でも、何でそのまんまにしとくんだ?」
「だって、こうしておけば女の子っぽく見えませんか?可愛くないですかね?」
「全然見えねえし可愛くもねえ」
「…僕、ちょっと傷付きました…」
「ははは」
「笑い事じゃないですよぅ!僕にも僕の矜持が…!」
「わかったわかった、そう怒るなっての。なに、今のお前だって十分に可愛いよ。こう、弟分的な。」
「え、えへへ…弟、ですか…なんか、嬉しいような…。」
「じゃあ何なら良いんだ?」
「言ったら怒りますよね?」
「勿論。」
「じゃ、言わないでおきます。」


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最終更新:2010年01月13日 13:19
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