引き出しの中の戦争

お嬢「う、ん…はっ!? こ、ここはどこですの!?」
まじ「あれ? あなた、新しく来た人?」
ベテ「どうやらそのようだな」
お嬢「え? 新しく…って、ここは一体…?」
熱血「ここはICカードの墓場だ」
お嬢「は、墓場…!?」
ベテ「墓場というのは語弊があるな。正確には、SE○Aのカウンターテーブルの引き出しの中だ」
少年「それじゃ正確過ぎて逆にわからないですよ」
クー「早い話が、プレイヤー不在で忘れ去られたICカードの保管場所ってことだ」
ベテ「店内に置き忘れていってそのままだったり、落としていったカードの連中の溜まり場だ」
お嬢「そ、そんな…! わたくしはまだやりたいことがたくさんありますのよ!?」
熱血「とは言ってもだな、持ち主が訪ねてこない限り、俺たちはここに居っぱなしだぜ?」
まじ「そういうこと。忘れっぽい持ち主を持つと大変よねー」
ベテ「お前や少年はまだいいだろう。三日か四日経たないうちにお迎えが来るんだからな」
まじ「でも、それで店員さんに顔を覚えられちゃってるのよ?」
少年「こんなことで有名になりたくないです…」
熱血「いいじゃねえか。戦場に戻れるだけでも」
ベテ「ああそうだな。引き出しの中で生殺し、息が詰まって仕方ない」
お嬢「皆さんも同じ境遇ですのね…」
ベテ「…ん?」
お嬢「こ、今度はなんですの!?」
クー「カードを紛失した奴が訪ねてきたようだな」
熱血「ま、どーせまじめだろ? 俺たちにゃ関係ねえって話だ」
まじ「何卑屈になってんのよ。…この名前、熱血のじゃないの?」
熱血「あ? …ほ、ほんとだ…うおおお! やったあああ! これでツェーブラに乗れる! 乗れるぞぉ!」
ベテ「良かったな『ひょっとこ☆ハム野郎』!」
まじ「おめでとう『ひょっとこ☆ハム野郎』!」
熱血「だああ! その俺の名前を呼ぶな! ちくしょう見てろよ! 戦場をフル杖で華麗に舞ってやるぜ!
   って、なんで俺がいた財布の場所に幼女が!? なんで幼女がフル杖に乗ってるんだあああ!?」
まじ「ああ、サブカ作られちゃったのね。しかもそっちがメインになっちゃったってパターンね」
熱血「ふざけんじゃねえぞ! なんだこの幼女の名前! 『中の人はキモいデヴw』とか!
   健全な青少年の夢を激しくぶち壊しくさりやがって! こいつ顔もそうだが性格も最悪だぁああ!」
クー「…夢を見すぎだな」
ベテ「いやいや、気持ちは分かるぞ」
まじ「まあ、正直に告白してるだけいいんじゃない?」
少年「このお店で女性プレイヤーは殆ど見かけませんし…」
ベテ「いやしかし、そういうのを逐一正しく見せてたら暑苦しくないか」
クー「…あんたが言うか」
ベテ「俺はタンクトップだから暑苦しくないぞ?」
クー「タンクトップにフルフェイスヘルメットのコーディネートはどうかと思うが」
ベテ「ええい、四の五の言うな! この際だからはっきり言わせて貰うが、ここにいる連中は色気が
   無さ過ぎる! まじめはデフォルトのままじゃないか! バトルスーツのインテリでも来ないのか!?」
少年「あっ、インテリさん発見しました!」
イン「リーチ」
ベテ「そいつはMJのインテリ系だ! なんだこの諸葛亮みたいなアバターは! 少年のほうが余程可愛いわ!」
少年「ひいいっ!? ぼ、ぼ、僕は男ですよ!?」
まじ「桃帽桃星桃スーツに色白肌なんてピンクピンクしたコーデじゃ説得力がないわよ~?」
お嬢「はあ…随分楽しそうですわね…」
まじ「大丈夫よ、すぐに慣れるから」
お嬢「慣れたくありませんわ…というか、慣れてしまったらいけないんじゃありませんの?」
ベテ「つれないことを言うな! よし、ここに慣れるように俺が手取り足取り指導してやろう!」
クー「無理だ。今、店員が並び替えたからな。間に俺たちがはさまった」
まじ「一番上が私だってところが良く分かってるわよねー」
クー「その次がお嬢で、少年、俺、ベテランか…待て、誰か俺と順番を代われ。俺の尻がヤバイ」
少年「ご、ごめんなさい…できません」
お嬢「それはできませんわ…」
ベテ「ばかもん、俺は男に興味はない! くそっ、巨乳談義できる熱血が抜けたのは痛手だな」
まじ「へー、ってことはベテランさんてインテリが好みなのね?」
イン「ロン」
ベテ「男は黙ってろおおおお!!」
お嬢(ああ、早く帰りたいですわ;;)


【おまけ】

256 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2010/01/16(土) 21:57:32 ID:4oxCcPBj0
ベテラン…ベテランまでもが巨乳派か…。

257 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2010/01/17(日) 13:11:35 ID:P+3MM5o80
 >>256
お嬢乙

259 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2010/01/17(日) 23:31:45 ID:oxrXBvOY0
お嬢「ちょ、ちょっと>>257さん?!ワタクシじゃありませんことよ?!」
インテリ「そうよ!それじゃあまるで、お嬢がペッタンコでボリュームのない自分の胸を卑下して、嫉妬してるみたいじゃないですか!その発言、取消しなさい!」
お嬢「(…インテリさん…いつか殺してさしあげますわ…)」


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最終更新:2010年01月24日 23:11
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