まじめ「そろそろ夕食の時間だけど……」
お嬢「お願いしますわ」
まじめ「手伝ってよ」
お嬢「私は料理できませんわ」
まじめ「いつもそういって任せきりじゃない」
インテリ「じゃあ私が」
まじめ「あなたは『私の理論がー』とか言って、変なことして失敗するからダメ」
インテリ「やってみなきゃ分からないじゃないですか。もし失敗しても、その失敗が成功を産むんですよ」
まじめ「応用はいいけど、それ以前に基本もできてないじゃない。だいたい……」
やいのやいの
少女「…………」
熱血「……んで、また共同部屋抜けてきた、と」
少女「食堂が休みだと、いっつもなんだもん……」
熱血「良いけどさ。俺の部屋にきたとこで食わせれるのは俺みたいのでも作れる簡単なのだけだぞ?」
少女「野菜とか入ってるから、向こうのコンビニご飯より良いと思う……」
熱血「……作ってみないか?お前も」
少女「あたしも?」
熱血「ああ、どうせ焼くとか煮るとか、それくらいしかすることない簡単なのだが」
少女「……うん、手伝うー」
数ヵ月後
少女「お兄ちゃん。今日オムライスでいーい?」
熱血「おう。頼むな!」
まじめ「……いつの間にそんなにできるようになったの?」
少女「ん?」
お嬢「料理ですわ。どうしてそれほど上手になったんですの?」
少女「んーとね、最初はお兄ちゃんのお手伝いするだけだったんだけど、それをお兄ちゃんが食べて、美味しいって言ってくれるとね?あたしは幸せなの」
インテリ「そ、それって……」
少女「だからもっと、あたしが作ったのをお兄ちゃんに食べてもらって、美味しいって言ってもらえるように頑張ったんだよ」
三人娘「……」
少女「お兄ちゃんの笑顔ね?すっごい可愛いの。まるで子供みたいで、守ってあげたいなぁ……って」
まじめ(あなたも子供……)
お嬢(子供はあなた……)
インテリ(確かに熱血さんはちょっと子供っぽいけど……)
少女「あ、お兄ちゃん卵とケチャップ切らしてるからあたし買いに行かなきゃ。またあとでねー」
まじめ(あの子が料理してるころ私はレーションや非番ならコンビニでお弁当……減点だわ……)
お嬢(手が早いのは熱血さんと少女ちゃんどちらなのかしら……)
インテリ(熱血さんの台所事情把握してる……若、というか、ロリ妻?)
最終更新:2010年01月31日 13:27