熱血「ふう……」
まじめ「お疲れ様」
少女「すごかったねー!」
熱血「うん?」
インテリ「うん? ……って、熱血さん、撃破数トップですよ!」
熱血「ああ……そうか?」
まじめ「そうかって……らしくないわね。いつもなら大声で自慢するのに。まあ、ゆっくり休んだら? あれだけやったんだから」
熱血「そうだな……」
コンコン
熱血「空いてるぞ」
お嬢「今、よろしい?」
熱血「お、お嬢か。ああ、ちょうど仮眠も終わったとこだ、よ」
お嬢「その……お疲れ様、ですわ」
熱血「え、ああ、いや……」
お嬢「……答えた方、良いですわよね…………」
熱血「あ、いや、別にいいんだ!あれは忘れてくれ!」
お嬢「……クッキー、少女ちゃんに作った残りなのですけど……食べてくださる?」
熱血「……ああ」
お嬢「そもそも、ずるいですわよ。出撃前に、あんなこと言って……」
熱血「……だから、忘れてくれ……今日のは、前のほど甘くないな……けど、これはこれで良い。美味しいな」
お嬢「……熱血さんって、小さな頃、夢ってありました?」
熱血「夢?」
お嬢「ええ。なにがしたいとか、なにになりたいとか」
熱血「俺は……強くなりたい、とかだったかな……叶ったかどうかは、分からないが……」
お嬢「貴方らしいですのね。私の夢はもう、叶ってしまいましたの」
熱血「へえ、良かったじゃないか。どんな夢だ?」
お嬢「……特別な人、その、好きな男性に、私が作ったクッキーを食べてもらって……美味しい、って、言ってもらうことですわ」
熱血「っ! ……そ、そうか、女の子らしくて良いんじゃないか、な……」
お嬢「…………」
熱血「で……そ、その幸せ者は誰だ?」
お嬢「え?」
熱血「おっさんは、頼りになるしな。あ、そ、それともクールか? 俺と違って格好良いしな。ナルシーと少年は流石に違うと予想するんだが……」
お嬢「……私がクッキーをあげる男性は、一人しかいませんわ……実は、そ、その人からも、もう良い返事もらってるんですの」
熱血「そ、そうか…………だ、誰……」
お嬢「――っ!…………貴方が、今……食べたのは、なんですの?……」
熱血「ぇ……ぁ…………あ、えぇ!?」
お嬢「私も、貴方の事が――」
なにが言いたいかっていうと、お嬢はご飯は作れなさそうだけど、お菓子作るのは上手そうだなぁって
最終更新:2010年01月31日 13:30