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ナル「・・・ふむ、試作品としてはこんな物ですかね」
少女「あ、ナルシーちゃんだ~。こんな時間に食堂でなにしてるの~?」
ナル「おや、少女さんですか。そんな少女さんこそこんな時間に何故食堂へ?」
少女「少しお腹すいちゃってね~、何かないかな~って」
ナル「ふむ、ならば丁度いいものがありますよ」
少女「なになに~?あ、チョコレートだ~!しかも凄く可愛い形してる~。ナルちゃん、これどうしたの?」
ナル「いえ、さっきまで週末のバレンタイン用に作るチョコの試作品を作っていましてね。とりあえずの完成品がそれなんですよ」
少女「ん~、バレンタインって男の人が女の人に送る日じゃなかったっけ?」
ナル「日本ではそうですね。他国では親愛なる人に物を贈る日であって『女性が男性に』と限定された行事ではないんですよ」
少女「へ~、じゃあこれも誰かに渡す為のものだったんだ」
ナル「まあそれは試作品ですが、一応贈る為に作った物ですね」
少女「じゃあさ、これって誰に渡す物だったの?インテリちゃん?まじめちゃん?」
ナル「いえ、私に」
少女「・・・え?」
ナル「だから『親愛なる私自身』に贈る為に作ったものですよ、そのチョコは」
少女「・・・ナルシーちゃんらしいね~」
ナル「まあ、私以外にもオペレーター、整備士やスタッフの方々、少女さんを含めたボーダーの皆さんへも贈るつもりでしたがね」
少女「結局、それって全員じゃん」
ナル「ええ、私に関わる全ての人達は『親愛なる人』ですから。その中で一番愛しているのが自分なだけです」
少女「うーん、そこは譲らないんだね」
ナル「私を超える美しい人が現れればその人の為だけに誠心誠意込めてチョコレートを作りますよ、まあいないでしょうがね」
少女「ふーん」
少女「ごちそうさま、ナルシーちゃん。すっごく美味しかったよ」
ナル「お粗末さまでした。おや、少女さん口の周りにチョコがついてますよ。少し動かないでくださいね」
少女「ん・・・」
ナル「はい、綺麗になりました。寝る前にはしっかり歯を磨いて下さいね、虫歯になりますから」
少女「む~、子供扱いしないでよね」
ナル「出撃時にクマさんを抱っこしないようになったら考えます」
少女「じゃあ、ナルシーちゃん抱っこする~」
ナル「いや、抱っこするものを変えろと言う意味ではなくてですね(ry」
少女「なーんてね♪じゃあ、おやすみナルシーちゃん」
ナル「・・・やれやれ」


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最終更新:2010年02月14日 17:36
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