隣人を愛せよ

傭兵、私はこの生活に満足している
何故なら言う通りに動いていれば、怒られないから
それにこの青い空は、今までいた施設には無いものだ


―――ベース
クール「今回の任務は単身で敵ベース周辺の情報収集だ」
少女「単身・・・ですか?」
クール「そうだ。ブラストに乗らず、自らの足でな。民間人になりすまして敵ベースに接近するんだ」
少女「了解しました」
クール「もし敵ベース周辺で誰かに目撃されたなら、構わず殺せ。いいな」
少女「はい」

―――市街地
クール「よし、俺達はここで潜伏している。これより先はお前1人で行け」
少女「分かりました、クールさん」

―――敵ベース外壁
少女「(この敵基地周辺は工業地帯。倉庫やコンテナが多い)」
少年「あれ?君、この辺の子?」
少女「(!)え、あぁ、・・・そう」
少年「駄目だよ、ベースの周りは危ないから」
少女「う、うん。・・・君は?」
少年「僕?このベースの傭兵。ちょっと前に着任したばかりの新兵だけどね」
少女「そうなんだ。じゃあ君はブラスト乗り?」
少年「そうだよ。ロールアウトカラーの強襲機!まだ装備もパーツも初期装備だけどね」
少女「私も、ブラスト乗りだったんだ」
少年「そうなの!?」
少女「うん。君の部隊が来るまで、このベースの防衛をしてた」
少年「そうなんだ。どんな機体使ってたの?」
 (この子は、よくしゃべる)
 (男の子ってこういうものなのかな・・・)
少女「私も強襲機。真っ白のフルシュライク。私は専ら戦闘メインだったけど」
少年「へぇ、じゃあさ・・・」
少女「ごめんなさい。私、行かなきゃ」
少年「あ、用事のあるの?ごめん。でもまた時間があったらまた来てよ!色々教えて欲しい事があるから」
少女「う、うん・・・。じゃあね」

熱血「おい、少年。訓練サボってんじゃねーぞ」
少年「あ、熱血さん。さっきすっごく可愛い女の子がいたんですよ!」
熱血「そうかいそうかい。・・・その様子じゃ惚れたな?」
少年「い、いえ!そんな訳じゃ・・・」
熱血「はっはは!でもさっさと訓練に戻らねぇと怒られんぞ」
少年「はい!」

―――市街地
クール「遅かったな」
少女「すみません・・・」
クール「誰かに見られたのか?」
少女「い、いえ」
クール「・・・もし誰かに見られたのなら、躊躇わず殺せ。いいな」
少女「・・・はい」


―――ベース
お嬢「あら少女さん、任務はどうでした?」
少女「うん。沢山情報は得たけど、そのベースの子に見つかっちゃった」
お嬢「大丈夫でしたの?」
少女「私もそのベースの所属だったって嘘で誤魔化したら信じたみたい」
お嬢「警戒心の欠片も無いですわね・・・。でもそれならいいではないですの」
少女「うん。だけどまた会おうって言われちゃった」
お嬢「そう・・・。でも次に会うのは戦場でしょうね」
少女「仕方無い、よね・・・」

―――翌日、ベース
クール「本日、これより敵ベース急襲作戦を開始する」
他「了解!」
少女「了解・・・」
クール「昨日の少女の働きで敵ベース周辺の情報を得ている。安心して戦え。全機、出撃!」

―――敵ベース前プラント
少年「なんだっていきなり敵部隊が・・・!」
熱血「数的差が絶望的だ!俺達じゃベースを守り切れ・・・っがぁ!」
少年「熱血さん!?応答してください!・・・くそっ!」
 (あれは・・・初期装備でロールアウトカラーの強襲機・・・)
[---ROCKED---]
少年「敵機!?・・・あれは・・・・・強襲機で・・・真っ白のシュライク・・・・・?ぅわぁっ」ガキン!
少女『・・・クーガーでもティアダウナーのダッシュ斬りに耐えるんだね』
少年「くっ!き、君は・・・!」
 (ええと、こういう時って何て言えばよかったんだっけ)
 (あぁ、そうか)
少女『ごめんね』チャキッ

いつも目が覚めると、確認することがある
うん、施設にあった様に窓に格子は無く、青い空が見える
傭兵、私はこの生活に満足している


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最終更新:2010年03月25日 01:41
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