近未来漫才BB 第九話

「近未来漫才BB 第九話(前編)」
ナルシー「どーもー。GRF(グリフ)のナルシーです。」
お嬢「同じくGRF(グリフ)のお嬢ですわ。」
ナルシー・お嬢「二人あわせて、ビューティー・ブレイカーズでーす!」

ナルシー「いやあ、先日は体調を崩してしまい、皆様には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。」
お嬢「もう大丈夫なんですの?」
ナルシー「はい。軍の病院のベッドでゆっくりさせてもらいましたから。」
お嬢「軍の…病院ですか。それってどんな所なんですの?」
ナルシー「貴女、軍病院に行ったこと無いのですか?」
お嬢「ええ。体調が悪くなったときは家の方に連絡を入れますと、どこからともなく医師団が派遣されてきますの。
   怪我をしたときも、ちゃーんとヘリで治療班が駆けつけてくるのですわ。」
ナルシー「…どうやら天は人の上に人を造ったりするようですね。」
お嬢「それで、軍病院はどんな場所ですの?」
ナルシー「宿舎をもっと簡素にした様な建物で、診察室と寝室が用意されてます。
   お医者さんが三名と看護師の方々が十名ほど居たかと思います。」
お嬢「そうでしたの。なかなかしっかりした施設ですわね。」
ナルシー「ワタシは二日間ほど、寝室のベッドで点滴生活を送っておりました。
   …そうそう、そこで看護師さん達に『怖ーい話』を聞いてきたんですが…興味あります?」
お嬢「え…ワタクシそういうのは…興味ござませんわ…。」
ナルシー「まさか、お嬢ともあろうお方が怖い話が苦手なんてこと、ありませんよね?」
お嬢「べ、べつに苦手なんてこと…ありませんわ!どうぞお続けになってくださいな。」
ナルシー「んー、お嬢がそうおっしゃるのなら…最初に聞いたお話をしてみましょう。
   …それは熱い夏の夜のことでした。
   見回りに出ていた看護師さんが『男性トイレの奥から獣のような唸り声が聞こえる…』と、
   宿直室のもう一人の看護師さんの所に駆け込んできました。
   そのトイレ、二年前に戦闘中に受けた衝撃が原因で脳内出血を起こした兵が亡くなった
   イワクつきの場所だったんです。
   『万が一、本当に患者さんが倒れていたら大変なことになる』と思った二人の看護師さん達は、
   意を決してトイレに向かうことに決めました。
   …ってお嬢、貴女、顔が真っ青ですけど大丈夫ですか?」
お嬢「だ、だ、大丈夫に決まってますわ!続けていただけます?!」
ナルシー「では、続けさせていただきます。
   …真っ暗だったトイレに明かりを点け、声がすると思われる一番奥の扉に近づく看護師さん達。
   すると突然、扉がギギギギギ…と軋んだ音を立てて開いたかと思うと…中からベテランさんがヌウっと!!」
お嬢「ひぃっ!」
ナルシー「出てきたベテランさんに聞いてみたところ、便秘で悩んでトイレで唸ってた、ということでした♪」
お嬢「なっ…それのどこが怖い話ですの?!」
ナルシー「それがなんと便秘で丸三日間もお通じが無かったそうなんですよ?!
   そんなにお通じが無いとお肌も荒れてしまうでしょうし、ワタシならゾッとします…。」
お嬢「これだけ我慢したワタクシの気持ちは?!」
ナルシー「えーと、それでは今度こそ正真正銘怖い話なので、それで許して頂けますでしょうか…?」
お嬢「いえ、あの…そんなに怖くなくても宜しいのですけど…。」

ナルシー「では、二話目を…。これも今年の夏のことでした。満月が不気味なほど明るい夜中、
   患者さんが誰も居ないはずの寝室から、かすかな女性の笑い声が…。
   その日はシフトの関係で看護師さんは自分一人しかいなかったそうです。
   生暖かい風に乗って聞こえてくるその笑い声は、淫靡さと狂気を含んでいるかの様子。
   …知っていますか?昔から満月の光は人を狂気に導くというお話を。
   看護師さんは勇気を振り絞って寝室に向かいました。
   寝室を覗くと、窓際に女性の人影が…よくよく見てみると、消灯時刻後に月明かりの下で
   インテリさんが同人誌を読んでいたのでした♪」
お嬢「で…そのお話のどこが怖いんですの?!」
ナルシー「よくぞ聞いてくれました!
   この同人誌の内容というのが、この部隊の男性メンバーのヤオイ本だったんです!
   自分が知らない所でベテランさんや熱血さんとドロドロしたカップリングにされる恐怖!
   想像するだけで鳥肌が立ってきてしまいますよ!
   …あ、少年クンとならむしろ歓迎いたしますが。」
お嬢「いいかげんにしてください!」

ナルシー・お嬢「どうもありがとうございましたー!」


(牛マン総受けを挟んだので話数がわからんくなってきた)


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最終更新:2010年05月16日 23:56
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