ナルシーの衣装は候補がいくつかあったのですが…一番キツイものが思い浮かんだので出撃します。
まじめ「おっはよーう!」
少年「あ、おはようございます。ご機嫌ですね?」
まじめ「うん、ネコミミ少年くんが夢に出てきてさ~…あれ?」
お嬢「少年くん、AC慣性の如く逃げましたわよ?」
熱血「…おはよう…」
インテリ「うわっ!? なにその顔色! ゾンビ!?」
熱血「いや、すっげー夢見が悪くて…ナルシーが…」
クール「そういえばお前、ナルシーの衣装見たんだったな。なんて書いてあった?」
熱血「世の中にゃあ、知らねえほうが幸せなこともあるんだぜ…」
ベテラン「青二才が何言ってやがる」
ナルシー「それにしても、非道い言われようですねえ」
熱血「おぅ…やっぱ本物はまともだな。安心する…」
ナルシー「当然です。私もそこまで変人ではありませんし」
少女「ねえねえ、ほんとに一体なんて書いてあったのー?」
お嬢「どうせ戦場にそぐわぬろくでもない衣装ですわ。雰囲気から察するなら、燕尾服などではなくて?」
インテリ「それで熱血が夢でうなされるとは思えませんよ。女装していたとか?」
クール「想像したくないものを想像するわけか。…いっそ可愛らしい衣装とかか」
少女「じゃあ赤ずきんちゃんとか?」
ベテラン「そりゃキツイな…まあ俺が親父だから、割烹着だったかもしれんぞ」
インテリ「…それはそれで似合いそうな気が…」
ナルシー「ほらほら皆さん、早く朝ご飯食べないと出撃ですよ!」
まじめ「うーん、ほんとお母さんみたい…」
* その日の夜 *
少女「で、うやむやになっちゃったんだけど、結局ナルシーの衣装ってなんだったの?」
熱血「またその話かよ…もういいだろ」
インテリ「割烹着が一番有力説だと思ったんだけど…」
ナルシー「そんなに私に母性を感じますか? 複雑ですね」
ベテラン「いずれにせよ、はっきりさせないとこの話題がずっと続きそうだしな」
お嬢「知らずに後悔するより知って後悔するほうがよろしいと思いますわ」
クール「同感だな」
まじめ「ある意味、ここまで来ると意固地になっちゃうよね…」
ナルシー「ふう。仕方ありませんね、後悔しても知りませんよ? あの紙にはですね…」
全員「…(ゴクリ」
ナルシー「…ベビードール、と書いてありました」
全員「………ぶはっっっ!?」
クール「何故そんなギガノト級な衣装を…」
インテリ「熱血さんが悪夢にうなされるのもよくわかります…」
ベテラン「そ、想像できん…」
少女「ふーん。でも確かに似合いそうだよねー」
熱血「さらりと言うか、そういうこと…」
まじめ「その…ごめんなさい…ごめんなさい…!!」
ナルシー「ふぅむ。まあ、悪いのは考案した軍内部ですので、私に謝られても困りますね」
少年「あのー、ベビードールってなんですか?」
お嬢「少年くんは御存知ありませんの? では教えて差し上げますからお部屋へいらっしゃいな」
クール「知らない、というのは時に幸せなのだな…」
インテリ「それ、熱血くんの台詞じゃない…」
* で、翌朝 *
クール「…インテリ、今日はお前がゾンビみたいな顔色だな」
インテリ「あなたも同じじゃないですか…さてはでたんですね、夢の中に彼が」
ベテラン「お前ら揃って夢を見たのか。俺は想像できなくて割烹着姿のナルシーが…」
まじめ「なんで…なんでナルシーがネコミミつけて出てくるのよぉ…!」
熱血「おっす。…予想はしてたが、顔色悪い奴多いな」
少女「みんなしてソウゾウリョクがたくましいよねー」
ナルシー「ふぅむ。正直、あまりいい気分ではありませんね…」
熱血「なんか悪ぃな、俺が余計なことしちまって」
ナルシー「気になさらないでください。あなたの所為ではありません」
お嬢「あら、皆さん顔色が優れませんわね」
熱血「お、お嬢は平気そうだな。…あれ、少年、顔色変だぞ?」
少年「…あ、あまり…よく…眠れなくて…頭が、ぼんやり…」
インテリ「そういえばお嬢、少年くんを部屋に連れてってたけど…」
お嬢「ええ、ベビードールの実物を着て見せてあげましたの」
熱血「…なに?」
お嬢「そうしたら少年くん、固まったまま熱が出てきまして。
なかなか熱が下がらないので、風邪かと思ってベッドに寝かせて差し上げたんですが…」
少年「あ、あの、お、お嬢、さん…?」
お嬢「わたくしも眠くなってしまって、そのまま少年くんの隣で眠ってしまったんですの。
気がついたら抱き枕代わりにしてしまってたんですけど、柔らかくてあたたかくて、
とっても気持ちよく眠れましたわ」
少女「…へー…そーなんだー」
少年「ご、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…」
熱血「…なんか、いろいろ疲れたのか知らんが少年倒れそうだぞ…とりあえずお前は医務室で寝とけ」
まじめ「それじゃ私が連れてぐえっ」
クール「俺たちは出撃だ」
インテリ「そんなにネコミミが好きなら制服にするよう軍に進言してみますよ?」
まじめ「…いやぁぁ! ネコミミのベテランさんはいやああああ!」
ベテラン「…ぐすん」
少女「よしよし。泣かない泣かない」
最終更新:2009年12月13日 16:51