「…あれ、ここは…?」
「格納庫…? そうだ、僕は…確か、戦闘中に… あ、あの!」
「おう坊主、起きたか。なぁに、軽い脳震盪だそうだからちょっと休んでりゃすぐ戦線復帰出来るだろう。」
「そうか、戦闘中に吹き飛ばされて気絶して、その後… あれ?」
「確か僕は、この世界を救うためGRFと戦う星間戦士で… そうだ、僕のマシン!」
「あった…!僕のブラストランナー!ブラストファルコン、ブラストバイク、そしてブラストジェイクが合体して成る、最後のEUSTの希望…!
そうだ、思い出した!GRFは僕の大切な両親の命を奪い、それで僕はEUSTに入ったんだ!
そしてこのブラストランナー「ライデンオー」は、GRFが秘密裏に開発した対ニュード砲を装備した、最強のアンチニュードウェポン!
父さんが死ぬ間際に僕にキーを渡し、地球を、そして世界を守ってくれって!思い出したよ、父さん!」
「ようやく気付いたか!」
「父さん!」
「私はこの日をずっと待っていた!お前がその事に気付く日をな!そう、ブラストランナーとは本来そう言うメカだったのだ!
そら、持っていけ!これがライデンオーの最後のキーパーツ、「ライトブリンガー」だ!
見た目はただの蛍光灯だが、これをニュード炉と直結させる事で最強の必殺技「ライトニング・ジャッジメント」が使えるようになる!
私の、汗と涙の結晶だ!」
「父さん…!僕、やるよ!世界一のブラスト乗りになって、にっくきGRFをこの世界から叩き出すんだ!」
「それでこそ我が息子!!強くなってくれて嬉しいぞ!バンザーイ!ユーストバンザーイ!
おっと、父さんが話が出来るのはここまでのようだ、頑張れよ!世界は今、お前を必要としているんだ!」
「わかったよ、父さん!僕がこの手で、世界を救ってみせる!」
「…ス!おい、起きろ!」
「…あれ、隊長?」
「もうとっくに出撃時刻は過ぎているぞ…いつまで寝ているんだ、君は」
「…あ、これ…蛍光灯…? あ!」
「出れるのか?」
「…ふふ、はい、いけます。ブラスト起動、発進します!!」
最終更新:2009年12月13日 16:53