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ブライアン・W・オールディス『マラキア・タペストリ』サンリオSF文庫

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September 12, 2005

ブライアン・W・オールディス『マラキア・タペストリ』サンリオSF文庫

76年作品
パラレルワールドの地球と思われる世界にあるマラキア国の女好きの無名若手俳優を主人公とする、恋と革命と冒険の物語。畑中純の漫画『百八の恋』の主人公を思わせる、お調子者で助平な主人公のコミカルな行動が面白く、その他の多彩なキャラクターや、中世的な都市の描写も、ザーノスコープ、水素気球といった小道具も魅力的なのであるが、なにぶん長すぎてちょっと冗長な感じは否めない。主人公は、ある男の発明品であるザーノスコープを使った劇の俳優にスカウトされ、同じ劇に出演予定の女優に恋をして婚約をし、様々な活躍をしながら、いろんな女とやりまくるのだが、最後にこの発明家は革命闘士であったことがばれ逮捕、せっかくのザーノスコープは破壊され、婚約者を親友に寝取られて、失意のうちに人妻の腕の中で眠りにつく。自分がいろんな女と寝まくっていながら婚約者が親友と寝たことに怒り狂う主人公の姿は、あまりに自分勝手で、うんざりさせられる。変人としてはたから見る分には面白いが、およそ感情移入の対象たる資格を備えないため、これだけの長丁場をつき合わされるのはちょっとつらかった。

テーマ性 ★★
奇想性  ★★★
物語性  ★★★
一般性  ★★
平均   2.5
文体   ★★★
意外な結末★★
感情移入 ★★
主観評価 ★★1/2(25/50)
silvering at 19:22 │Comments(0)読書
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