SF百科図鑑
ルグィン「言の葉の樹」
最終更新:
匿名ユーザー
読了日 2003.6.1
5/29
現在、Parable of the Talents
(但し私が持っている本の表紙とは違っているが、見つからなかったので廉価版ペーパーバックの表紙画像で代用します)と
「言の葉の樹」

を併読中だが、パラブルの方が面白いな。前作を読んでるから話の流れがわかりやすいせいもあるけど。4章が終わって5章に入ったところ。娘が母の思い出を振り返りながら、エイコーンに定住してからのアースシード教の勃興過程を、様々な引用の形で描いていく凝った構成。このアースシード教ってのがいいね。神とは変化なり。熱力学の第2法則、相対性理論etcなり、という教義だから、科学法則/真理=神、変化こそ宇宙の真理だから、変化を捉え、コントロールし、宇宙に種をばらまけ! というユニークな宗教だ。描かれる宗教の教義自体が科学そのものなのが究極の科学小説! って感じだ。
対して「言葉」のほうは日本語にもかかわらずこ難しい。いや日本語だからかな。小尾ふさの訳文は結構読みにくい。「闇の左手」なんかはすごくいい訳文だったけど、もう年なのかな? もろ文化人類学SF。闇の左手とか所有せざるなんかと同じで、ユートピア探求がテーマといってよいと思うが、20年前の作品群のような図式化し易い明快さがなくなって、複雑なのか曖昧なのか分からないとらえどころのなさが漂う。一言で言ってしまうと、「地味すぎんじゃないの?」玄人受けはするからローカス賞はとったけど、この地味さじゃヒューゴー賞は無理だったのも分かる。ネビュラ賞は今さら、だしね(最近は新人優先の傾向が明らかにあるし)。
5/31~6/1
中京記念--ダイタクフラッグあぼ~ん。
ダービー--マイネルソロモンあぼ~ん。
あか~ん。
ルグィン「言の葉の樹」つまらんかった。2点。